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   著者別 の売れ筋最新ランキング   [2008年07月07日 13時04分]
2008年07月07日(月) 著者別の第1位は 『バガボンド 28 (28) (モーニングKC)』!
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¥ 560(税込)
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カスタマーレビュー数:14

くちコミ情報
久々にほっとできる
切って切って切ってばかりの話がかなり多かった最近だけれど、この巻は(それまでがあったからこそだけど)ほっとする。油断すると涙が出ちゃう1冊だと思う。バガボンドが大好きな人は油断しなくてもホロリといくかも。 でも、そんなのも最後でふっとんじゃうけど。
おつうのしあわせと剣の道
吉岡一門70人との闘いで深い傷を負い、剣の道を続けられるかどうかの分かれ目に。 一方で武蔵のそばで束の間の幸せを感じるおつうにとってはそんなことはどうでもよいことかもしれません。 おつうの願いがかなうストーリーはないのでしょうが、読みながらそういうハッピーエンドがあってほしいという気持ちが強くなります。
世界を支える背骨のような漫画。
この世界は、何も食い物とか、車とか、政治とか金融とかコンピュータとか天気予報とか、そういう生活や社会にとって必要なものだけに支えられて、成り立っているわけではない。 そんなの改めて威張って言うようなことでもないけど、人間の心もこの世界を支えている重要なものの一つだという見方からすると、このバガボンド28巻のようなものが存在していていることは、非常に重要なことのように思えてくる。 問答無用の、絵の迫力と、その絵が描き出そうとしている、人の心。 それが、少しも押し付けがましくなく、見下したりもせず、ただ圧倒的に、読む者の前に広がる。 これは確かに、人間の心が作るこの世界を、支える力になっていると思う。 世界を支える、見えない背骨。 それは、いろいろなジャンルで、様々な形で存在していると思うけど、この作品もその一つなのだと思う。
井上さんの凄さ、、、
 特別編がいい。 吉川さんの作品を現代までもってくる、そしておおきな読者の支持。これは強い。 絵もどんどんよくなっている。本のみの読者の気を魅く力さえ兼ねそろえていて 本吉川さんのが終わるまで、たのしめそうだ。  ながくなると途中がゆるむが井上雄彦にはそれがない。 入梅どきだが夏になってもバガボンドは一年中熱い。   どうぞ、お買い求めになっておたのしみください。            推薦いたします。
剣の道、剣以外の道、天地一体
地獄から目覚めると、そこには懐かしい面々が。 どこまでが夢で、どこからが現実だったのか・・・夢であってほしい。 又八がおつうへの未練にけじめをつけました。 武蔵への想い。おつうの気持ち、自らの過ちを確認することで、 若い自分、理想の人生に別れつげることができた。 等身大の自分という現実を見つめ直して見えてきたのは、 おつうの幸せ、自らの過ち、大切なものの存在。 おつうの切ない性質を思いやる余裕ができたのは凄くよかった。 それにしても又八はどんなに歪んでも、大切なものを助けるときは 雑念なく助けるのがすごい。武蔵が自分の理想の姿で、ある意味 自分を助けている気持ちなのでしょうか・・・ 武蔵の鼓動を聞き、たけぞうとの思い出がよみがえる。 いろんな感情が押し寄せるものの、結局武蔵を大切に想う気持ちに 気付く。そうやって素直になれた又八は都会で見につけた見栄を 捨てて、残る大切なものの元へ急ぐ。もう寄り道するなよ! そして武蔵が目覚める。世間とは裏腹に穏やかに養生し始めた武蔵。 しかし、その平穏も長くは続かない。告げられる絶望宣告。 斬り合いの結果見えたのは、家族の哀しみ。昔は本人の憎しみしか 見えなかった。通り過ぎた道のように後ろを振り返って見る。 まだ己なのかと戒められましたが、あの時、先に続く言葉は、 「俺の夢のために積み重ねられた屍達。その家族の哀しみに。」 なのではないでしょうか? 剣を捨てるのではなく、武蔵の剣は天地と一つ。故に無刀。 という天下無双の信念にたどり着くのでしょうか・・・ 一人歩きする人々の期待と世間の中で武蔵が今後を どう結論付けるのか。今後の展開が楽しみ。 最後に帰る場所を思い出してくれるといいですね。独りじゃないと。


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くちコミ情報
あの時は想像もつかなかった・・・
かつて作者の小林多喜二氏が学んだキャンパス(=現在の小樽商科大学)で、奇しくも私はこの『蟹工船』を読んだことがある。読んだ当時、今のような状況をまったく想像できなかった。時代が一回りしたのだろうか?それとも、グローバリズムという「黒船」のせいか?いや、権力に抗い命を落としてまで守り抜こうとした作者の想いを、今日までほったらかしにしてきた我々自身にこそ、その最大の非があるのではないだろうか?もう一度読み返してみたいと思う。そして、もう一度、作者が命を懸けて訴え、そして守り続けた「信念」の正体に触れてみたいと思う。このレビューを読んで、不快に思われる人も多数いるかもしれない。しかし、あえて言いたい。十年前に読んだとき、今の日本の姿を想像することができなかった。あれだけプロレタリア文学を馬鹿にしてきた日本のサラリーマンたちが、組合活動を忌み嫌い「ダサイ」と断じてきた彼らが、よもやこの本を手にしようと思うことなど。
真摯に読んでいる人が多くて驚いた
 私は、荒俣宏の紹介でこの小説を読みました。  氏によると、この小説は、「見方によれば労働者蔑視」あるいは「ホラー小説」的側面があるようです。  で、実際に読んでみると、あまりに大仰で方言を多用したライブ感あふれる文体に爆笑してしまいました。あまりに生々しい垢の臭いが文章からただよってくる文体、使い捨てにされ、ただ死にゆくのみ(実際に死人がでる)の船からの脱出の手段が決起のみと労働者たちが追いつめられていく描写、まるで娯楽小説のようであります。  シリアスに考えると、社会というものが常に階級的側面をもつというのは、事実で、それは当時も今も変わらない。  しかし、当時は、また戦後のある時期までは、「赤化すれば社会は今より良くなる」という、ハリウッド映画的な勧善懲悪的な考えが通用していた事実を思い起こすと、この小説の意義もまた変わってしまうものです。  赤化国家が理想とは程遠い、自身が非難していた封建制の再現であったことを思うと、我々は今また新たな理想を模索しなければならないのだということを痛感させてくれる小説でもあります。
ルールある経済社会へ
この本が若者を中心にブームで例年5000部の本が今年は35万部を越えたということで、何気に別の漫画版を読んでから、この本を手に入れ読んでいる途中です。はっきり言って漫画版と違い、私の頭が悪く漢字がよめなかったり深くはわかりませんが、少しずつ辞書などで意味を確かめながら読むと漫画版より生々しく細かく書かれてます。人権のない過酷な労働を酷使される乗員の悲劇のなか、彼らが仲間たちとともに生きていくさまが描かれていています。80年ほど前の作品でありながら現代社会の問題点も見えてきました。この本は1人で悩んでいる全ての労働者たちにみてほしいと思いました。 普通に母思いで恋愛もして夢もあった著者は戦争に進んでいく帝国主義国家の弾圧のなか、「党生活者」などを執筆し、その後1933年2月、内通者の手引きにより特高警察に逮捕され、その日のうちに署内の獄中で拷問により虐殺されたといいます。29歳4ヵ月でした。以前地方のTVの特集で彼の遺体の写真か画を見ました、彼の下半身は倍にも腫れ上がり真っ赤になっていました、針か何かの無数の穴があったそうですが、心臓麻痺ということにされたそうです。国家権力の恐ろしさを感じました。 [追記]ロシアはおくれた経済状態から市場経済をうまく部分的に組み込む社会主義を探求していたレーニン死後、スターリンたち指導部は労働者を国有化し、労働者などが生産を管理、運営することを排除し、抑圧し、他国侵略など社会主義、共産主義の原則を投げ捨て結果、崩壊した。このような人による人の搾取の社会は小林多喜二の信念とは相容れない。
左も右も頼りないから読む本
書かれた時代が時代なだけに多少違和感があるものの、今時代には評価されてもおかしくない。この作品がプロレタリア文学として再評価されているのはやはり今のお上や保守と呼ばれる人々の政策が、ひどい格差を生んだこと、もう一つは文学や漫画であまり蟹工船のようなジャンルが見られないからかもしれない。 作品が共産主義の影響を受けているため、全て賞賛できるものではないが「格差があって当たり前」と言うことをマスコミやジャーナリスト、政治家が言う時代だからこそ見直されるべきだと思う。
さすがプロレタリア文学の名著!
 さすがプロレタリア文学の名著ですね。とても80年前の作品とは思えないリアリティーがあります。また、読む者をグイグイと作品の中に引き込んでいく力があります。  派遣労働者の差別や貧困、過労死の問題等に見られるように、確かに、この作品が多くの若者や厳しい労働環境の中にある人々に受け入れられる社会的環境が今の日本にあります。  しかし、それだけでなく、小林多喜二の『蟹工船』が、現代の若者にこれほどまでに読まれている理由としては、やはり、『蟹工船』という作品の文学作品としての優秀性があるのだと思います。小林多喜二は、格差社会と貧困を生み出す本質を鋭く見抜くと共に、そうした現実と人間はいかに向き合うべきかということを、まさに優れた文学作品として描いたのです。だからこそ、『蟹工船』は80年という時代を超えて、現代にまで読み次がれているのではないでしょうか。  余談ですが、新潮文庫の『蟹工船』は、昔の版よりも、活字も大きく、とても読みやすいと思います。また、文庫の表紙も、とてもインパクトがあります。



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くちコミ情報
ちょっとがっかり いや、かなりがっかり…
東野作品はほとんど読んでいますが、その中では駄作の部類かもと思いました。 東野氏はたぶん親じゃないのだろう??と思うぐらいです。 主人公の心理がなんだかとても薄っぺらに感じられます。 深みがないのです。 あざとい場面はよく出てくるのに… 事件のテンポや展開の妙でぐいぐい読ませられはしたのに、読後感が薄っぺらいのです… なぜだろうと考えるに、人物像がいまいち浅くて深みが全く感じられません。少年犯罪に対する憤りはわいてきますが、その少年たちの描き方もなんだかね…まるで幼児がそのまま大人になったといういわば観念だけで描いた少年像です。結末もなんだか尻切れトンボというか欲求不満が残ると言うか… 主人公の長嶺の娘を殺された悲しみもなんだか類型的?? 同じようなテーマで描かれた、読んでいて怖くて怖くてその上心が痛くなった宮部みゆき氏の「模倣犯」とは雲泥の差です。
少年犯罪に対する挑戦状的内容
凶悪犯罪や犯罪の若年化が問題になる中、 少年法や、加害者保護に偏った法のあり方について、 この本が投げかけるテーマは実にタイムリーで考えさせられるもの。 小説として読んでもこの先どうなるのか、 先を読みたくて読み進めてしまう、興味深い内容となっていて、 一挙に読んでしまった。 ただ、最後のシーンが終わった後のあまりにそっけない文章が ラストでいろいろなことを考えさせられる余韻をぶち壊している感じがするので、 非常に残念だった。 あとは個人的には内容に共感できるものの、 加害者を殺してしまっても構わないのではという 筆者の主観があまりに強すぎて偏って書かれているような 気がするので、せっかくの問題提起も、 反発を招く人もいるのではとも感じた。
考えさせる今の・・・
一番納得した言葉があった。 「家族を殺された被害者が、法のなか、その裁判の中で 加害者の将来を案じろというのは、残酷だ、、、」というくだり。 今の少年法に関して本当にそうだと納得した。 この物語は、事実は小説より奇なり、、、であることは、今の事件をみていると 考えざるをえない。
現実はもっと・・・
著名な多作作家ということで、読もうと思いながらも手が伸びなかったのですが、重厚なテーマということで初めて手にしました。前半のクライマックスの、共犯格の少年を偶然殺害する機会を得るシーンまでは臨場感もありよかったのですが、後半の主人公が主犯格の少年を追う場面からは間延びしていまひとつな感じがしました。結末がどうなるかが気になりながら読みましたが、一番無難な結末です。もし長峰が生きて懲役に処されたとしたら、もし主犯の少年が数年でせいせいとして出所したとしたら、それを別の被害者の親が知ったら・・・。そういう場面は重すぎて書けないかもしれません。でも、繰り返される現実の少年事件は本書の結末以上の苦悩を生んでいることこそ、もっと理解されなければならないと思います。
なんで
 なんで未成年が犯罪を起こしても罪に問われないのか? 被害者遺族側に感情移入してしまった。 内容はヘビーで読み応え充分の作品です。


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くちコミ情報
閉鎖的な村で奇病が蔓延するよ!
村でよくわかんない病気が、刻々と広がっていく…… このモチーフだけでちょっともう怖いって。 第1巻はまだ序盤も序盤だが、事態が進行していく恐怖ってのが うまく描かれていて、現時点では後の展開に期待させるものになっている。 藤崎さんの絵も相変わらず綺麗。 この画風が、意外とホラーに似合っている。
いいコンビネーションか
小説を原作にして、マンガ化というとイメージが問題になる。 まったく違うものとして描くのか、原作イメージを大事にして描くのか。 私は原作小説のほうは残念にして未読なのだが、 マンガバージョンにして十分に楽しめるものである。 マンガシリーズが完結した折には、 原作にも手を出してみたくなった。
ちょっと微妙・・・
原作のほうでは人間の暗い内面が生々しく描かれていた本作、藤崎竜さんが漫画化されるということで、どのように表現されるのだろうかと楽しみにしていたのですが、少し肩すかしをくったような印象でした。 ストーリーは原作と特に違いはなく、封神演義のようなのびのびとした解釈はありません。 絵もクセが強くなってしまっていて、一コマ一コマが何だか見づらい。 一冊が長く感じられました。 ただ屍鬼が闇の中から這い出してくる不気味さは表現できていると思うので、星二つ。


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くちコミ情報
相性がいいです。
原作と漫画担当者の相性が抜群にいいと思います。 藤崎先生は明るいコミカルなシーンも、 ショッキングな(グロい)シーンもしっかり描ける実力のある方なので、 いつ、その切り替えがくるか読めず、常に緊張感があります。 見開きのシーンが毎回怖いです…。 背景描写も、木造の建物のざらざらした質感とか不気味な雰囲気がでていてすごくいい(こわい)。 欲を言うならカラーページも雑誌のまま再現してほしかったです。 藤崎先生の独特の色彩が好きなので。
「藤崎色」が強いか。
小野不由美『屍鬼』(新潮文庫 全5巻)の漫画化作品。(掲載誌:ジャンプSQ) 地理的要因のため外から隔絶され、死人が「起き上がる」という伝承をもつ人口 1,300人程度の「外場村」という集落を舞台とする。 1、2巻では、村で死者が増え始め、結城夏野、室井静信、尾崎敏夫といった 登場人物達が、外場村で異変が起こっていることに気付き始める。異変の原因、正体は まだ明確には示されない。 この漫画版の著者は、藤崎竜。この人の絵は、明るい時には明るく、怖い時には 怖い、と見える。ストーリー中には、漫画版オリジナルの場面が見られる。 この作品は、登場人物の描写など漫画版著者の個性が強く出ていると見え、 原作の「雰囲気」を破壊している、と思う人もいるかもしれない。 1、2巻末には「村人ファイル」が掲載され、誰が生存し誰が死亡したか、分かる ようになっている。また、作中には外場村の地図も何度か出てくる。原作読者としては、 外場村の地理がわかって嬉しい。 漫画版オリジナル場面等が、今後のストーリーにどう影響していくのかは不明だが、 個人的には、先が楽しみな作品。この漫画版で原作に興味を持った人には、是非 原作も読んでほしい。


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きれいな二項対立の神話的作品
いかにも神話的な構成です。土地があり、人々がいて、そこにリーダーや宗教が生まれていく。対立者との拮抗、異能力を持っている人間の登場、抑えどころを抑えてるなあという印象です。トウキョウとホンコンとの対比・男との女の対比・文明と原始との対比など、そのようなものもよく描けていると思いました。ラストの対比も鮮やかです。もう少し壊れた構成になるのかなあと、半ば期待、半ば心配しながら、読んだのですが、きれいな作品だと感じました。
日本人を見つめる視線の確かさ
面白かったです。 清子とワタナベの二人が出色。 清子の身勝手さとたくましさ、 ワタナベの進化(?)が 基本的にゆるくて笑ってしまうサヴァイバルもの。 生死に直面したときに緊張感でなく、 あきらめに支配される登場人物の弱さがはがゆい。 日本人の心のありようってこれで正解か?と、大きく疑問を感じます。 後半の島内の社会が形成されていく過程を読み進めるうちに、 読者に人間性とは何か、生きる意味とは何かを考えさせます。 この時点で桐野夏生の勝ちかな〜。 桐野夏生の日本人を見つめる視線の確かさがすごい。 死に直面しても家具作りをしてしまう、 ゆるい日本人を描き出す感性はそこらの作家にはできません。 エンターテイメント小説として、 今年一番の完成度だと思います。 読んで損はありません。
とにかく笑えた
極限状態にある人間たちの、 おどろおどろしい物語かと思いながら読み始めましたが、 途中から、とにかく笑いどころが満載の、 ハッピーな冒険小説という印象に変わり、 登場人物がみんな愛しく思えました。
狂い咲き
無人島に漂着した31人の男と1人の女。 1人の女清子は46歳で、既に無人島で5年目を迎えようとしている。 この状況から物語は始まるが、主人公は清子だけではない。 無人島の生活が5年目に差し掛かろうとする時、 元の場所へ戻ろうという生命力を失わずにいれるのは誰か? 常に今を生きようとする清子 過去に縛られる森軍司 あっちの世界に飛んでしまうワタナベなど、ふてぶてしい程の生命力が交差する。 ここまでくると桐野ワールド狂い咲きって感じで、読書を愉しむ作品ではなくなっている。
無人島に渦巻く自己中心性
女性一人だけを含む、大勢の無人島への漂流者達の生活。 この島は、当初は、世間とは、完全に隔絶されているのかと思えば、そうでは無い。 一人、また一人と、裏切り者が出る毎に、島の状況が一変二変するが、その経緯が、大変面白い。 島の人間の行動に、時に、何とも投げ遣りで、かつ、自己中心性が、良く表れている。 清子然り、ワタナベ然り、ユタカ然りで、利己的目的のために、皆がのたうちまわっている。 そして、島の未来は、どんな風に変化してゆくのか? こんな興味を抱きながら読み進むと、意外な側面が多く、引き込まれる。 著者は、作品を書くにあたって、綿密なプロットは行わず、自由に書き進むタイプだと聞いている。 それなのに、これだけのまとまりを見せる、著者の作品を、下支えするのは、紛れもなく、著者独特の世界観だ。 その世界観は、どちらかと言えば、あまり爽快なものではない。 しかし、逆説的ながら、そこが著者の持ち味であり、読者にとって、楽しみでもある。 結末には、少々肩すかしを食らった感もある。 しかし、この物語は、結末よりも、プロセスが秀逸だ。


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後半はまるで怪談を読んでいるかのよう
シルヴィアの場面はまるで怪談を読んでいるようでした。主人公の妻をここまでおとしめるなんて・・ 面白かったのは女官クララがシルヴィアに気に入られるくだり、そんなことがあったっけ?とずいぶん前の巻を読み返したくなりました。 最後は予想していなかったので驚きました。敏腕宰相ハゾスはどう始末をつけるのか?気になります。
どろどろ
栗本さんの好きなパターンのひとつの典型の巻かな。 男の人間関係は「好漢同士の気持ちよいお付き合い」(除く男色) 女の人間関係は「どろどろ」 という設定が多いのでは? アムネリス、アリストートス(彼はある意味「女」) もちろん本巻の主役シルヴィアもまた。 人間にはどうしようもない一面があって、その描写であるのはよくわかりますが読み直したい巻ではないですね。 外伝も含めて伏線になって...。 完結するしないは別としても、昔の推理小説をたくさんお書きになってた頃のように書き味の「鮮やかさ」が戻ってくるといいのですが。
これなら……
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