2008年07月06日(日) 伝承・神話の第1位は
『365日のベッドタイム・ストーリー―世界の童話・神話・おとぎ話から現代のちょっと変わったお話まで』!
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高橋 啓(翻訳)
¥ 2,940(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:9,137位
カスタマーレビュー数:8
【くちコミ情報】
寝かしつけのお供に
4歳の子供の寝かしつけに何かいい本はないかと探していたところ、書店の店頭で見つけました。 装丁もステキですし、大人も楽しめそうだと思って購入しました。 まだ4歳の子には難しくて理解できないところも多いとは思いますが、質問に対して四苦八苦して解説しながら読んでやってます。そのやり取りがむしろ楽しく、今後何年も楽しめる本になりそうです。 出展も多岐にわたっていて、さまざまな文化の違いも楽しめるセレクションになっています。
ちょっと重いけど、読みやすい物語ばかり
子供の寝る前のお話し用に買いました。 少し大人向けの話かな?と思うお話もあったり、寝転がって上に持つには重い、というようなこともありますが、毎日少しずつ、読んでいけるので楽しく寝かしつけられます。 たまにこちらが先に寝てしまったりしますが・・・。
読み出があります!
児童文学全集を思い出す様な、分厚い本です。 365話のおとぎ話がのっています。 ほとんどが「むかしむかしあるところに」ではじまる、 典型的な昔話です。「マッチ売りの少女」とか、 有名どころから、あまり知られていない物まであります。 紙室は良く、まっ白で読みやすいです。 ただ、ハードカバーで、本が重いのが難点です! わたしは何度も読むために、数冊に切り分けてしまいました! 逆に言えば、この値段で、この厚さは、 コストパフォーマンスがとても良いです! 原作の洋書とも、ほとんど変わらない値段です! エライ!普通、倍くらいの値段なのに! わたしのように、心の疲れた大人にも、おすすめです!
懐かしい!
自分用に買いました。昔、母によく読んでもらったお話ばかりで、凄く懐かしかったです。 私は幼稚園前から小学校中学年くらいまで読んでもらったお話ばかりです。あまり神経質にならなくても良いのでは?と思いました。 難点としては、自分で寝る前に読むには本が大きめで重いので、横になりながらはきついかな。
私には面白くなかったです
レビューを見て、購入しましたが、私にとっては面白くなかったです。 子供(当時幼稚園年長)に毎晩読み聞かせましたが、殺されてしまう お話が多かったり、オチがなかったり、文章展開が下手だったりと 気になる点が多いので、4月くらいで読むのを止めてしまいました。 私自身、翻訳ものの本はどうしても苦手なので、こういう感想を 持ったのかもしれません。邦楽しか好まない人がいるように、 私も国内文学じゃないと読書していても楽しめないようです(^^;;
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カスタマーレビュー数:13
【くちコミ情報】
良書とはこういう本です
昔、この本の単行本が出た時、毎月購入していた雑誌(今の「ミュージック・マガジン」)の編集長がやたら絶賛していたので買い求めた本である。130人もの子どもを連れ去った犯人は誰や???という視点で読み進んでやたら疲れた本であります。そういう単純なこと(犯人は誰や?)を述べている本ではありませんでした。疲れましたがこのような学問(社会学とでも言うのでしょうか?)の分野っていうのもなかなか面白いなとそれまでには味わえなかった感動を与えてくれた名著です。
読み物としても楽しめる一冊
「ハーメルンの笛吹き男」。一つの伝説として日本でも有名なこの話はしかし単なるおとぎ話ではなかった。この伝説の核心には確かに1284年6月26日にハーメルン市において130人の子どもたちが謎の失踪を遂げるという歴史的事実があったのである。 ドイツ中世史の泰斗である著者は、中世ドイツの社会的背景や民衆の生活を丁寧に探ることによってこの事件の真相を推測していく。著者は、過去になされた歴史家による先行研究を検討しつつ、下層民の鬱屈した日常生活と疲労の色の濃さがもたらす宗教的興奮を事件の背景に見出す。そこで著者は、中世都市が多数抱えた下層民の生活の実像に焦点を当てていくのである。 「私たちは法制とか社会制度の整備、さらに市壁の立派さとか建物が堅固になったという、誰の目にも容易に見える事実に惑わされてはならない。こうした外面的繁栄の陰で呻吟している多くの庶民がいたからである。」(P68) 「われわれは中世政治史や文化史のロマネスクやゴシックの建築に象徴させる華麗な叙述の背後に、痩せさらばえ、虚ろな顔をして死にかけた乳児を抱いて、足を引きずるように歩いていた無言の群衆を常に見据えていなければならないのである。」(P216) 事件の真相は何だったのか。著者の作業を通しても当然決定打は出てこないものの、下層民を見据える著者の作業によって当時の雰囲気が浮かび上がってくる。そして、悲劇的事件を民衆がどのように語り継ぎ、「笛吹き男」を加え、「ネズミ捕り男の復讐」というモチーフを加えた伝説となっていったのか、著者の叙述は興味深い。 歴史家としての著者の視点、問題意識の高さには、慨嘆させられるものがある。読み物としても面白いので気軽に読める一冊であると同時に、分野は違えど同じく歴史を学ぶ者には極めて示唆に富む名著だと思う。
想像力をかきたてられた
世に語り継がれるハーメルンの笛吹き男の物語は、史実とは言っても勿論全てがそうというわけではなくて、鼠退治や笛吹きのあたりは後から付け加えられた小道具であり、ただ1284年6月26日に130人の子供たちがハーメルンの街から忽然と消えてしまった事だけが確かな真実なのだと言う―――。阿部謹也氏のこの本によると、130人の子供達が消えてから700年強の間、物議を醸してきたようです。阿部氏はこの本で、それら各種の説を紹介し、信憑性のある説についてはかなり詳述してくれるのですが、しかし同時に突っ込みもいれるし、阿部氏なりの「ハーメルンの謎」に対する見解があるわけでもないので、結局ハーメルンの笛吹き男の物語は、謎のまま―――('ω`)。 それはそうと、私的に面白いなと感じたのが、ハーメルンで子供たちが実際に街を出ていく様子をその目で見た夫人の消息です。残念ながら本人が書き付けておいたとかではなく、たまたま史書に「○○という名士の母親が子供の頃に目撃したと語っていたらしい」程度なんですが、そういうなにげなく記述された地味な一文に「真実」がほの見えるようで、実に想像力が掻き立てられます。
自分の意見を!
ハーメルンの笛吹きについて、それがなぜ、どのように生まれ、そして今まで伝えられてきたのかを中世ドイツの歴史的背景とかその時代に虐げられた、しかしその時代の主人公であった民衆の視点を持って描かれた稀有な中世史。ハーメルン市中から突如と130人もの成人前の男女が消えてなくなる、笛吹きに連れて行かれたのか?というシチュエーション、今なら、「そら、北朝鮮に拉致された!」と簡単に片付ける事ができるが、中世世界ではそう簡単にいかなかった。だから、現代まで、伝説として残って伝えられてきた。その原因・理由等について古今東西の様々な見解を紹介している。が、しかし、ついに最後まで阿部は自分の意見を述べなかった。なぜ?
1284年6月26日、ハーメルンの町から130の子供が消えた
2006年9月4日、新聞で訃報をみた。 ずっと気になっていたがまだ読んでいなかったので、 訃報をきっかけに手にとって見た。 「ハーメルンの笛吹き」は日本人にもなじみ深いグリム童話である。 ハーメルンの町にまだら服の男が現れた。ネズミを駆除するという。 鼠害に悩む町人は男に仕事を頼んだ。 男が笛を吹くと、ネズミは男の後をついていく。 そうして川まで誘い出し、男はネズミをおぼれさせた。 町人はしかし、約束の報酬を払わなかった。 男は怒って、笛を吹いた。 130人の子供たちが男の後についていき、忽然と消えた。 この童話は、単なる物語ではない。 1284年6月26日に130人の子供が失踪した、という記録があるそうだ。 そして、ハーメルンの笛吹きの謎解きは、近代にわたるまでずっと 研究者たちの好奇心の的だった。 阿部氏の視点は、しかし、単なる童話の謎解きではない。 この伝説の背景となった中世ドイツの庶民の生活を緻密にあぶりだしていく。 強烈な身分社会、宗教の支配、貧困、被差別賤民・・・。 中世の庶民にのしかかる重圧感がひしひしと伝わってくる。 そのリアリティが凄い。 なぜ130人もの子供が失踪したのか、笛吹き男とはだれだったのか、 謎はまだ当分は解けないだろう、と阿部氏はいう。 しかし本書には、その想像をめぐらせるだけの圧倒的な情報量がある。 自分なりのイメージを膨らませ、謎を考えるのも一興である。 良い本を遺してくれたことを感謝しつつ、冥福をお祈りします。
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【くちコミ情報】
徹底して日常から恐怖を語った一冊
北野誠の体験談。 口語でまとめられているので、いわゆる「語り」である。 自分の体験を語っているところが本作の特徴。 身の毛もよだつ恐怖を期待するのでなく、 北野誠のパーソナリティーを感じながら、 関西の庶民的な生活感やTV業界の裏側を楽しむのが本作の読み方だと思います。 リアルな怪異は、怖いだけじゃなく、めんどくさいとか迷惑だという北野の感覚はすごく正しいなあと。 そういう日常の視点で心霊現象を語っている点で、とってもめずらしい稀有な一冊です。
前半は面白かったです。
●後半からトゥナイト2にまつわる話ばかりが多くなってちょっと面白さが失速しました。私、10代の後半からこの番組の怪奇リポートだけは欠かさず見ていたのですべて知っている話でした。映像で見てるんで今更活字で読んでもインパクトありません。ただごく一部番組では明かされない情報もありました。それはちょっと怖かったです。他のスタッフが騒然としている最中に北野さんとある人は・・・・。●トゥナイトを知らない人は面白いと思います。☆も4つくらいは保証します。●新耳袋第6夜とリンクしている話もありますのでそっちも借りるか買うなりして手元に置いて読んだら面白いと思います。この話に限ってですが本書のみだとちょっと分かりづらいです。なんか奥歯に物の挟まったような、情報を小出しにしているというか、非常に進展も遅くとにかく要領を得ない感じです。多分同じ内容を書いている本が先に出ているので仁義を切っているのでしょう。合わせ鏡のようにあちらの存在意義を壊さないような配慮です。●前半の大学生時代までの思い出はちょっとこの手の話としては規格はずれでかなり面白いです。独創的というか風変わりでした。あと周りに大勢いるときに遭遇しているので思い切り恐ろしい雰囲気がありません。●特に〜P49の「電話」という話は始め凄く定石どおりの怖さなんですけど段々笑えてきます、どたばたしていて人騒がせというか、霊なのに突っ込みいれられてるし。落語みたいでかなり面白かったです。●ほぼ体験談です。伝聞や又聞きはありません。●地元の馴染みの友達と座談会でもやったら面白かったのに。ウラもとれるし。
なんか・・・恐いかも。
北野誠へのインタビューを加藤一が纏めたからか、口頭からだけで仕上げてるからか、最初そんなに恐く感じないのだ。 ただ1冊丸々続くせいで、途中から微妙に恐くなってくる。 数多くの体験をしてきた北野誠の、本当にあった話はけっこう恐い。
怖かったけど読みやすい!
怪談集なんで、怖いんですけどね、読みやすいんですよ。 やっぱり、行くな!って所は行かないほうがいいな〜と思いました。 日本各地に心霊スポットがあるんですね〜。。。 怖い怖い。。。
あとからじわりと来る怖さ
同じ怪異談も体験者の目線であると、こうも違うかと感じさせられる一冊。話に出てくるエピソードの幾つかは“怪談・新耳袋”やテレビ、ラジオなどで既に語られており、話としての目新しさは無いかも知れない。しかし、客観的に現象を語る“怪談”にはない“体験談”としての完成度は、良くあるタレント怪談本とは一線を画している。これは北野氏の体験談を「超」怖い話の著者の加藤一氏の手柄も大きい。読みやすく書かれた一人称の文章にはあとから“じわり”と来る恐怖が上手く散りばめられており、怪談ビギナーから上級者まで楽しめるよう書かれている。 昨今のスプラッター気味のジャパンホラーとは対照的に、本当の怪奇現象とは、こうした説明もなく後から来る怖さなのだと思い知らされるには良い本である。 惜しむべきは、北野氏のここ2〜3年の体験談が未収録な点であるが、それは次回の楽しみとしたい。
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【くちコミ情報】
日本にもMIBが来る
この巻からUFOネタが入ります。 UFOはちょっと違うだろ、と思ったらこれがまた怖い。 Man In Blackってアメリカ政府の隠蔽機関かなと思ったら、 日本でUFO見ても来るんですね。こんなに怖い連中とは 知りませんでした。
最高傑作
新耳袋シリーズの最高傑作(見・聞き・体験をそのまま語るという方式のため創作物に対しての評価ともいえるこの表現はおかしいかもしれないが、両著者のストーリテラー性の高さを評価しあえて「傑作」とさせてもらう)である「山の牧場」が収録されている。さすがは第1夜のときから出し惜しみしていただけあって、その奇異さは他の話を圧倒している。鳥肌が30分消えなかった。話の性質上、家とは全く関係ない話である(これ以上はネタバレになるので言えない)にもかかわらず、その日の夜は眠れなくなった。 p こんな本が文庫本として安価に売られているわけである。買わないのは嘘だ。お釣りがくる本。レビューの星が5までしかないのが残念なくらいだ。
残る1話は貴方自身。
全12章99話によって成り立つ本書は、京極夏彦「上」から始まり、傑作最終章「山の牧場」によって終わる。また、後書まで残っている奇妙さ、怖さが気持ち悪い。特に驚かさせるための本ではないが、じっくりとした”あ、これと同じことを体験したかも”的な怖さが上手い。この夏に是非。
怖い・・・。
このシリーズは全部読んでますが、淡々と実体験が書かれているので友人から話を聞かされたような錯覚に陥ります。 後半の山の中の話はヤバくてゾッとしました。
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眺めているだけでも楽しい
子どもの頃持っていた本。捨ててしまい後悔していましたが、 求めやすい値段で復刊され、感動です。 絵がとってもいい。見ているだけで妖怪世界に どっぷりと浸ることができます。控えめな説明文が、 かえっていろいろと空想をかき立てさせてくれます。 「見つかったら命を奪われる」なんていうコワーイ妖怪や 日本の座敷童みたいな妖怪、悪魔の力を持ったすごそうな妖怪など 何回見ても飽きません。 子どもの頃は読み飛ばしていた章間の文章ですが 地域ごとの妖怪の特徴が分析してあり、興味深いです。
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【くちコミ情報】
中空構造と中心統合構造の両輪
本書は日本人の心を解明するために、その源泉である古事記を心理学的に解釈する。 アマテラスの引きこもりをイニシエーションとして捉える。アメノウズメ、サルタヒコとの 関連はとても興味深く読めた。また、スサノオのイニシエーションも説く。それに成功した スサノオがアマテラスの座を奪うことはなく、戦いによって得た剣を献上する。 このふたりの神の関係性が日本人の心の源泉となっている。多神教であり、ゆりもどしを そなえたバランス性。問題は捨てられたヒルコの存在である。 とても面白いのは、バブル経済についての心理学的な記述。エゴ・インフレーションか。 バブルは崩壊し、デフレへ。エゴ・デフレーションか。ひきこりか。 いまの日本人はこのイニシエートを成功させることはできるのだろうか。 新自由主義に飛びつき、経済は回復したかに見えた。しかし、われわれは格差社会を もたらした。これは成功だろうか。 河合氏のいうように、中心統合構造は必要であろう。しかし、ことはそう簡単ではないよう だ。われわれはいま、日本人的な心性を失おうとしてはいないだろうか。アクティング・ アウトになってしまってはいないだろうか。 日本人の心性を失わず、それを尊重し、なおかつ、新たな自我を形成していくこと。本当に 難しく思える。じっくりと容器のなかで抱えていく必要があるのではないだろうか。
哀悼
本当に惜しい人を亡くした。あんなにわかりやすく心の問題を語る方を失うとは。 この方を知ったきっかけは、放送大学の臨床心理学の講座だった。 とてもわかりやすく語る方だなぁというイメージがあった。 文化庁の長官をされたことがあるというのは、後になって知った。 自分の心の病気を治すきっかけを調べたくて図書館や書店の 「精神医学」「心理学」のコーナーを行ったり来たりして 様々な人の本を読み漁っていて、気にはなっていたが 直に手に取ったのは今年に入ってからだった。 僕自身ずっと信じていたキリスト教の一つに大変失望したのと 「日本人の心や倫理観の核になるものってなんだろう?」という疑問に 河合先生の「神話と日本人の心」という本がヒントをくれそうだったからだ。 読んでみて実際多くのことを学び、ここ数ヶ月の僕の行動に大きな影響を与えてくれた。 その一つは 神話・おとぎ話の中にある「殺す」シーンを通して 子供が比喩的に心の中で「殺す」行為をしないと 大きくなって深刻な影響を与える 極端な例では、現実に猟奇殺人を起こしてしまう若者の事件 というような考えだった。 例えば 桃太郎伝説の由来とも言われる『温羅退治』や文福茶釜のように グロテスクともショッキングとも言える内容が含まれているのが おとぎ話の本来の姿で、 それを子供が信頼を置いているおじいさんやおばあさんが噛み砕いて解説し 子供は心の中で比喩的に『何かを殺す』行為を行ってきた。 それが今日では 「見せてはいけない」「子供に悪影響」として すっかり骨抜きの絵本になってしまった。 たびたび起こる猟奇殺人事件はこのことが影響しているのでは? この本を読んで僕はそう思い 日本人の中に語り継がれてきた神話についてもっと知りたくなった。 アメリカ合衆国の大統領の名前は言えても、天皇の名前はほとんど言えない 聖書のいわゆる「聖人・義人」は知っていても、日本史の人物は戦国時代以降の人しかわからない そんな自分に「?」「おかしいぞ」と疑問がわいてきた。 まして 「古代史の日本を知る」=軍国主義・右翼という偏見にも なにか政治的なバイアスのかかった悪意を感じ、疑問を持つようになった。 消えた中南米の文明やヨーロッパの文化に埋もれた古代文明のように キリスト教に征服されずに生き残った歴史のある国の民族として 自分の中の遺伝子に流れている 「核となる日本人のこころ」を知れば 「自分ってなんだろう?」という疑問になにかの光が見えそうに思えた。
神話の諸事情
古来の神話や伝説が、当時の権力者たちによって、力を誇示するために 作られ、書き換えられていった、ということは、大まかに知っていました。 神々のトライアッドに加え、著者が「中空均衡構造」と呼ぶ、 はあ~、なるほどなぁ~、と思わずうなずく不思議な構図。 日本神話関係の本を読むのはこれが初めてですが、心理学的な側面から p 現代とリンクさせて書かれたこともあってか、神話が、かなり身近なものになりました。ここまで奥深いものとは!おもしろい。 また、諸外国の神話との比較も多く取り上げられているので、 各国のカラーの違い、その美しさを発見できるのも、かなり興味深い。 p ただ、自分はあまりにおぼろげにしか神話の物語を知らないので、神々の p 名前が急に列挙されると、誰?これ?前にもでてきてたっけ?? なんでこんなややこしい名前やねん・・・。と、前頁に振り返ることも しばしば。(←前述された名前を覚えられてない) p また、物語も論説にしたがって部分的に抜粋されていることが多いので、 抜粋部分の後の展開がどうなるのか、前後の神さんの関係って・・・。 p と、結構とまどうところもありました。 (著者はちゃんと流れも述べてくださってます。が、私の知識、そして 記憶力があまりに乏しかったと思われる・・・) p 本作を読む前に、先に物語形式でつづった神話の本に触れてから読むと、 なおいっそう、面白味、様々な解釈が楽しめると思います。
神話を心理学で分析 面白い!
~「こころの処方箋」あるいは数々の育児関係の著作でも知られる臨床心理学者である河合氏が日本神話について書いた作品なのでどのような内容なのか興味があった。 p 河合氏の目指すものは日本神話を心理学者としての分析を行い、かつ他の文化の神話との比較も行い、最終的には現代人の課題を明らかにしていくことである。結論は著作を読んでいただきたい。 p ~~ 歴史を通じて現代の課題を明らかにする手法は多いがこの本のように神話を題材としかつ心理学というふたつのユニークな視点から現代日本の課題を語っている点が本書の独自性を際立たせている。神話については特別に意識することもなかったが、本書による解説分析により何の疑問なく単純に知っていた有名な神話の深い意味が明らかになり、仕事上異文化とふれあ~~う機会の多い私としては日本の独自性を考える点で、個人的には大変ためになった。 p 神話なので日本人ならたいてい知っている素材も多く、雑学的な知識を増やすという点からも面白かった。~
面白いです
現在私たちは、ほとんど日本の神話について教わることがありません。 しかし、神話にはわれわれの文化的性格が多く出ていて、この本を読むと、自分たちの性格に当てはまるなぁ、と思わせる特徴が沢山出てきます。 また、外国の神話とも比較され、日本の文化的共通性と独自性がわかります。 p この本を読んで、私たちは自分たちについて知らな過ぎるのでは!と思いました。自分たちの文化を知ることは、外国文化の理解も助けるだけでなく、ただ外国文化に憧れるだけの現状を打破するきっかけにもなるのではないかと思います。
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話し方のポイントつき
著者はシュタイナー教育を実践するみねまち幼稚園の元学園長です。 あとがきによれば、人形劇・お話の分野の研究には特に力を注いだとあります。 また、全体のポイントとしてお話や劇の前にムード作り(演出)として、ローソクを灯したり、 グロッケン・シュピール(鉄琴)やキンダー(幼児用)・ハープなどの澄んだきれいな音のする 楽器を用いるとよいと添えられています。 なじみのある桃太郎や一寸法師をはじめ、子供が飽きない長さとわかりやすい口語文で構成 されています。子供に親しい人が暗唱して素話するのがきっと一番なのでしょうね。 「親と子の心をつなぐ-世界名作おはなし玉手箱」と姉妹書。
とてもオーソドックスな日本昔話集
日本の昔話を一通り子供に読み聞かせたいという親にとっては、とても便利な本。絵が少ないが、話の収録数が多く、文章も簡潔で短い。子供には聞きやすいようである。語彙のレベルは豊富で、無理に幼児向けに語彙レベルを落としたりしていない。つまり、幼児に昔ながらのおばあさん世代の語り口を聞かせることができる本である。
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小説の読み方を学ぶ
名作とは、誰もが知っているのに誰も呼んだことが無い作品を言う というジョークがあります。自分にとってはトルストイの「アンナカレニナ」とかプルーストの「失われた時を求めて」というのがそれに当たりますが、とは言え中身を知らないとサスガに後ろめたい。 こういう気持ちをわかる人には要約よりは深く、しかし批評よりは浅く世界文学を紹介している本書は大変身の丈にあった本だと思います。 深みが無い、という批判もあるようですが、自分にとってはソファに寝転がりながら読み飛ばせる本書はなかなか面白かったです。
「読みほどく」というよりは、「はじめての世界文学」という感じ
京大での集中講義という触れ込みの本書だが、 ナボコフ級の名講義を期待すると肩透かしを食らう。 時間的制約もあったとは思うが、 個々の作品の歴史・地理的背景についての 大まかな説明が導入部でなされるほかは、 「講義」の殆どがあらすじの紹介で終わっており、 ところどころに著者独自の切り口が示されるものの、 「読みほどく」というところまでは 到底届いていないという印象を受けた。 とくに、トルストイが全然読めていないと思う。 とはいえ、本書に挙げられた作品を あまり読んでいない人にとっては、 興味のとっかかりを見つけるブックガイドとしては、 それなりに有効かもしれない。 私自身、ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』は未読だったので、 読んでみようかという気にさせられたのは確かだ。 ただ、自分の作品を錚々たる「世界文学」に並べるのはどうか。 もちろん、実作者だから語りうることも多くあるはずで、 講義の場を借りてつい語りたくなったのかもしれないが、 個人的には、池澤氏は「評論家」だと思っていて、 氏の小説自体はあまり高く買っていないので、 (理由は単純で、知性の勝った人が小説を沢山読んで 頭で捏ね上げた話だという印象が拭えないからだ。) 自作について語るなら、場を改めて欲しかったというのが、 正直な感想である。 蛇足になるが、『魔の山』の回で、 例によってドイツの歴史地理的事情を語りながら、 ドイツがフランスよりも中央集権の遅れた後進国で、 地方分権的な構造の国家であることについて、 「それは、統一が遅くて、地方に小さな国がたくさんある状態が 長かったからではないかとぼくは考えています」(p.215) と述べられているが、別にそんなことは池澤氏に考えてもらわなくても、 すでに共通認識と化した事柄ではないかと感じた。
小説を読む楽しさを教えてくれる
数多ある小説に一つの系譜を読み取るとすると、こんな具合になるのかと感服しました。スタンダール、ドストエフスキーの小説は「一人の神から派生したディレクトリ、樹木状の構成」をした世界であるが、「世界は個々の項目の羅列から成り立っていて、それらの間には関係性が深いものと深くないものがある。全体を統一するディレクトリはない」ことをメルヴィルは『モービ・ディック』で書きたかったのではないか、そしてジョイスの『ユリシーズ』がこれを極め、ガルシア=マルケスが『百年の孤独』で新たな小説を提示する。それは細部と全体が同一のパターンを示すフラクタルにつながる。 小説を読むことの楽しさをつくづく教えてくれます。挫折していた『カラマーゾフの兄弟』を読み始めたくらいです。そしてレメディオス・バロや入沢康夫など、池澤夏樹がこだわっている人もまた魅力的。これでは人生が何百年あっても退屈しない気にさせる。 ただ、池澤氏の解釈もまた、バラバラに存在する小説群に一つの「樹形図」を見出そうとするものではないのかと思いますが、これまた余計な一言でした。
受けてみたかった池澤さんの講義
なんとうらやましい!あの池澤さんの講義が7日間14コマも聞けるなんて、京大生に化けて講義を受けたかった。でも、この臨場感あふれる講義録で10大小説のスリリングな読みほどきを十分堪能できた。読んでいた作品も読んでなかった作品も明快な分析で目からうろこの落ちる思い。再度挑戦の意欲もわくというもの。
充実した時間をありがとう!
2年ほど前から池澤さんの作品を読んできました。この作品は小説やエッセーや読書関連の作品とは一味違う大学の講義録ということで、どんなものだろうかと思って読ませていただきましたが、はっきり言ってベリーグッドでした。取り上げられた11作品のうちの3作品しか読んではいませんでしたが、読んでない作品についてもとても面白く、読んだような気分にさせられてしまいました。世界の名だたる文学作品を一つずつ読むことを通して、今の我々の直面している世界とはどういうものであるのか、今の人はどういう入れ物の中で息をしているのかということを明らかにしていただいたと思われます。随所に挟まれる最近の世界や日本の状況へのユーモアに溢れた鋭い指摘も、池澤さんならではの内容と切り口で何度も頬を緩めてしまいました。読み終えてみると、文学論・文学作品の鑑賞というよりも、むしろ『世界のために涙せよ』の番外編とさえ感じられました。3日ほどかかって読みましたが、充実した時間を本当にありがとうございました。またおかげさまで、読んでなかった作品もいよいよ読んでみたくなりました。
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