2008年07月07日(月) 詩歌の第1位は
『わたしがあなたを選びました』!
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【くちコミ情報】
ありがとぅ
妻へ対しての愛情 お腹の子に対する愛情 親へ生んでくれた感謝 自分が親になる実感 すべてを感じ そして決意をさせてくれた 妊娠中 出産したばかり まだ予定はない人 すべての人に読んでもらいたい そして、 いろいろなものと 向き合ってほしい
妊娠中より出産後の育児疲れのあたりで読む本では?
妊娠中からこの本を持っていましたが、突然生まれたばかりの子を亡くして自分を責めてしまっていた時期に読み返し、読む人によってこんなに残酷な内容になる本もないなと思いました。作者の意図がそこにない事はわかりますが、私は選ばれない親なんだとどれだけ涙を流したか分かりません。
プレゼントする時はよく考えてから
リビューがとても好評価だったので購入しましたが、私自身は、この文のタッチと内容に違和感を感じ、一度目を通したきり、二度とページを開くことはありませんでした。 妊娠中の辛い時や、思いがけない妊娠をされた方には励ましになることもあるとは思いますが、流産するか死産するか可能性がゼロではない妊婦に、この内容の本を勧めるのはリスクがあります。 全ての人に感動を与える、というタイプの本ではないと思いますので、プレゼントされる場合はよく状況を把握した上で選ばれるといいと思います。
合うヒトと合わないヒトがあると思います
妊娠中の多感な状態だからか、ウルッとくる場面があります。 が、流産経験のある方にはつらい部分が多いストーリーです。 そのときは地上での生活や夫婦関係に不安があったから、生まれて来てくれなかったの...?って自問してしまうことでしょう。そんなことはないはずなのに。 内容にクセがあるので、本屋さんなどで一読してからの購入をオススメします。 薄い本なのでさらっと読めますし。 偶然の妊娠に戸惑っている方にはぴったりの本だと思います。 前述のような境遇、不妊治療の上に妊娠したような人にとっては素直に感動ばかりはできない内容だったのがちょっと残念ではありました。
ありがとう
いつも子どもに、かっとなって自分の感情だけで怒ってしまったり、いらいらしてしまったりしていることを、反省させられました。 そして、夫婦の関係も見直すきっかけになるかもしれません。 妊娠中はもちろん、どんな状況でもお勧めできる本だと思います。 もちろん、取り方に寄っては、傷付いたりすることもあるかもしれませんが、「すべての子どもには、愛される権利がある」ということは、すごくいいメッセージだと思います。 夫婦で読むのがおすすめです。
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【くちコミ情報】
静かな時間
“詩を詠む”というのは、普通の文章を読むこととは違う。“詩”とは“詩(うた)”。音楽の様なもの。音楽は“理屈”で聴くものではない。思考を停め“感じる”もの。だから、ただ“感じて”いるときは心身は静かで、穏やか…。詩を詠むことは静かで良い。
古老のボヤキ
詩集です。 詩とはなんぞや、詩人が自分でもハッキリ分かってないことについてなんとか言葉で説明しようとしたときの文章形だと思います。 例えば、野球やサッカーを語るときに、詩を用いるなんて普通ない、言葉でハッキリ説明出来る事だから。 ってことは、やっぱりこのインディアンの古老達も、人生についてハッキリわかってないってことだ。 そりゃあそうだ、人生について全て理解した人なんて誰もいないんだから。 この本が提唱する真理は基本、草木や花の境地に至ることだ。 金や成功とは正反対。 別に身も蓋もないほどの説得力があるわけじゃないんだ。 インディアンのつぶやき、でもそれが最高なんだよ。
人間はテクノロジーでは幸せにならない
著者は白人女性、数十年以上交流を持つニューメキシコ、タオスにすむアメリカインデイアンの人生観、社会観、歴史観などを美しい散文詩にしたもの。英文も掲載されており平易だが奥の深い英語の勉強にもなる。すべての詩に癒しの力が宿っている。タイトルの詩は「死ぬ瞬間」すべてが調和し安らかで自然と融合した理想の姿を表現している。太陽や自然、大地に感謝し生き方を変えない先住民達と、彼らの祖先の土地や自然を破壊し奪った白人達の独善とが対比されている。新しいもの、便利なもの、テクノロジーや物欲、権力欲、支配欲に振り回され、根本的な人間性の喪失に気がつかない白人達をあざわらうようだがそれは現代日本人にも向けられたメッセージだろう。
一家に一冊?
表情豊かな彼らを描いた絵と共に、自然を愛し敬いながら暮らす中実感として生まれた気持ちが、数々の言葉によって伝わってきます。 どなたかおっしゃってましたが、ぱっと開いた頁を毎日一箇所読む、という方法も大変良いと思いますし、また、完読後、何度読み返しても飽きずに、その時々に新しい思考を与えてくれる言葉たちです。
静かに開きたい一冊
私は寝る前や思いついた時にふと手にして開きます。どのページでもかまいません。何気なく開いた1ページをゆっくり読みます。ゆったりとそれでいて重く心にしみいります。 私が勝手に感じている事ですが、‘自然’というテーマに日本人もインディアンとの共通の接し方があったと思うのです。だから私の心の底に響くのかもしれません。ぜひ今の日本人に感じていただきたい本です。
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【くちコミ情報】
本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる
冒頭著者は「詩は人のこころを解き放ってくれる力がある」と書いている。 本書を読めば、この一文の意味することに納得する。 音楽や詩を鑑賞するというのは、きまった手順や方法があって、こうしなけれ ばならないなどといったことはなく、自由に感じるままに反応すればよいのだ けれど、本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる。 ジュニア新書ということで中学生くらいを対象に書かれたものであろうけど、 大人の世界にはなかなかこういうすばらし本は見あたらないので、大人もぜひ 一度手に取ってみて頂きたいと思います。
ずっと手元に置いておきたい本です
ジュニア用に出版された本ではありますが、詩についてかなり深く 書かれており、内容はとても充実しています。 最初から丁寧に読まずとも、何気なくパラっと開いたページの詩を読んでも、 心に残る詩がとても多く、本のレベルの高さがわかりますね。 茨木さんの解説は読みやすく、ジュニアの方々にも理解しやすいでしょう。 平易に分かりやすく書く、というのは簡単そうで実は難しいことなのです。 茨木さんの愛情を感じる文章です。 私は個人的に、詩と呼べる詩が最近少なくなったように思っていました。 でも、この本の中には本当の詩があります。 読んでいるうちに、眠っていた詩心が揺り動かされるような感覚を 覚えました。
すばらしいのだと思います。
アマゾンの書評を読んで、購入しました。しばらく本棚にありましたが、たしかに一気に読む本ではありません。思い出したときにぱらぱらと詩をめくりゆっくり味わう時間(習慣)?がありませんでした。もしかしたら私がまだ人生経験が浅いか、感性が発達していないのかもしれません。老後などにじっくり読んだらきっと感動できるかもしれません。ただ、ジュニア文庫だからといって、簡単な内容ではないことは確かですし、内容のレベルが高いことも確かです。日本人の詩に興味がある方には、ぜひお勧めします。
小さな宝物のような本
詩は仲介者なしに自分の心で読むもの味わうものという人が多い.しかし、感動するものに会えばそれを人に伝えたいように、好きな詩は人にも勧めたい.この本では、一流の詩人が、忘れがたい詩を詩人の感性と言葉で紹介してくれる.言葉の背景にある詩人の感動が、行間を通して読む者にも伝わってくる.ジュニア新書の中から偶然みつけたこの本は宝物のような本だった.この本が四半世紀以上も前に出版されて、60版を重ねて、いまも愛されているのがよくわかる.何でいままでこのような本があることすら知らなかったのだろうと後悔した. 著者である詩人は、詩を紹介する文がとてもすばらしい.私はご本人の詩に若い時から傾倒しているが、他の詩人や詩を紹介する著書も大好きだ.この本が好きな人には、「うたの心に生きた人々」もおすすめ. なお日本の詩には「哀」に傑作が多く、「喜」や「楽」にもみるべきものがあるが、「怒」の部分が海外にくらべて非常に弱い(151頁)という著者のことばに、この詩人のめざすものが表れているような気がした.
詩・文学への優しい優しい招待状
これは良書です。 現代詩が50編ほど掲載されていて、それに茨木のり子氏がとっても優しい語り口で思うところを述べています。 「はじめに」を読むだけでも、茨木氏の詩への思いがあふれ出てくるように感じます。よ。私には。 それまで年に1冊本を読むかどうかだった大学1年の私が、この本をきっかけに芋づる式に本を読み出した、そういう本です。 「文学ってイイなぁ〜」「芸術、ポッ(*σ_σ*)」と思い出したのです。 「食わずには生きてゆけない。」(『くらし』(石垣りん))とか、「生れるってな、つらいし 死ぬってな、みすぼらしいよ― んだから、摑まえろよ ちっとばかし 愛するってのを その間にな。」(『助言』(ラングストン・ヒューズ 木島始 訳))とか、もうね、震えますよ。
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【くちコミ情報】
悪くはないが、、、、
この書は3冊ともに訳文の歯切れが悪い。よってその分判りにくい。しかし、注や図解はとても良い。そこで星三つです。
傑作と言われるだけの価値はある
タイトルの通りです。 具体的にあらすじを説明していくのは難しいですが、筋道を砕いて言えば、地獄巡りの旅、と言う感じでしょうか。地獄の展望や罪状によって落とされる場所、受ける呵責の異なる亡者達。それらを詩人の霊、ウェルギリウスと巡り、亡者達と語りあううちに、なぜダンテの見知りの者達がそこで呵責を受けているのか、と言ったような事が丁寧に説明されてゆきます。読んでいくうち、 「ああ、海外の地獄はこんな風なのかあ、凄く細分化されているんだなぁ」 とか、 「へぇ、海外ではこういったことも罪なんだなぁ」 とか、日本人との考え方の違いという物でしょうか? そんなものがひしひしと感じられてほとんど冒険物語のように読んでしまいました。 また、他の方のレビューにもあるように注釈や翻訳が非常にわかりやすくて僕でも読めました。付け加えておくと歌のまとまりごとにその冒頭部分で、完全な現代文の説明文がついています。文体は元が詩ですから少し分かりにくいかも知れませんが、そういった説明文や注釈をよんで置けば読むのにそれほど苦労はしません。 世界的文学作品と言いますと皆さん敬遠しがちで、僕もまるで辞書を読んでいくような心持ちでよみはじめたのですが、読みやすいので満足しています。是非手に取ってみてください。 蛇足ですが、注釈の中にも北欧神話や書かれた当時の背景などが描かれていてそのあたりもかなり楽しめます。が、時々注釈に「聖書の〜ページを参考」とあるのは、困りますね。そのあたりを考慮して星一つ減しました。
できれば豪華版で
私は文庫版ではなく最初に刊行された旧訳・旧仮名の豪華本で読んでいるが、訳文に「見まく欲りする」「時じく」など上代の蒼古たる語彙を散りばめた擬古文調の口語訳といい、独自の神学に基づいたおどろおどろしいウィリアム・ブレイクの挿絵といい、ブレイク神学にダンテ神学を融合させている思いいれたっぷりな挿絵の解説といい、豪華絢爛で素晴らしいの一言に尽きる。各巻冒頭に記されたブレイクによる薔薇、向日葵、百合の詩も、最初に見た時は奇異に感じて戸惑ったが、これ以外にはないと思うようになった。 p 註釈も周到でわかりやすい。『神曲』は様々な神学、神話伝説、科学的知識を詰め込んだ百科全書的書物だけに、天国篇など本文より註釈の方が分量が多いぐらいだが、読ませる。 p ただ、文庫のサイズでは大幅に魅力を減じるので、できれば文庫版でなく豪華版で読んで欲しい……というのは文庫版レビューとしては不適切なコメントだろうか。
35歳の地獄
”勝ち(負け)組”とか”頭のいい(悪い)人の・・・”とか冠する本がベストセラーとなる昨今も、ダンテが政争のため35歳で流浪の身となった700年前でも、人の欲の本質は変わらないらしい。 『神曲』は難解と敬遠されがちだが、本書は読みやすい大活字の寿岳訳の真下に、西洋古典に縁薄くともまったく不自由を感じない同氏による註付き。 導者ウェルギリウスは、流浪するダンテの弱さを助ける内なる理性の声と希望だと考えれば、作品が身近に感じられるのでは。個人的には亡霊同士の醜い諍いに足を止めるダンテをウェルギリウスが厳しく叱責する第三十歌。また、死してなお、地上での名声のため名を伏せようとする亡霊が描かれる第32歌。そして、より深い地獄に故郷フィレンツェの”裏切り者”を落とすダンテに特に惹かれる。
至上最高の不滅の古典!!
世界史を習った人なら誰もが知っている、 ダンテの「神曲」。 翻訳が素晴らしく綺麗です。 p 地獄編では 我々日本人にはあまり馴染みの無いヨーロッパ中世の地獄の様子、 中世のキリスト教の考え方、ダンテの痛烈な社会批判、 読めば全てがわかるようなまさに百科事典的な知識の集大成!! 「神曲」全編を通して考えるなら個人的に地獄編が一番面白いです。 p 文章を見てみると難しく思いますが 読んでみたらスラスラ読めます。解りやすい脚註もついてます! (この脚註のおかげで中世の知識が無くても「ああ、なるほど」みたいな感じで読めます。) 世界史のルネサンスで覚えたこの作品、読んで損は無いと思います。
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【くちコミ情報】
いのちの根源から来た優しさ
金子みすずさんの詩は優しいです。 その優しさが、何か生命いのちの根源的なところから来ているような気がします このようなこころの深いところに届いた本をいくつか紹介したいと思います。 おそらにはてはあるの? (単行本) 詩集 念ずれば花ひらく (単行本) にんげんだもの (単行本) クリスマスのプレゼントでもいいし、何の記念日でなくても読んで喜んでいただけたら嬉しいです。
いのちの深さを
金子みすずさんの詩はいつも深いものを感じます。宇宙の深さや人間のいのちの深さを感じます。そして、すべての生きものに対する みすずさんのやさしいこころを感じます。
生きている心、言葉
若いみすずの心には 子どものようないたずら心も 母のようなおおらかで温かい心もあったのでしょう。 リズミカルでやさしい言葉が、「生きたみすず」となって こちらに伝わってくるようです。 私は、「しょうじ」という作品が好きです。 自分の幼いころを思い出しました。
懐かしくも切ない詩
作者の感性、目線、どれをとっても驚かされます。ある時は蜂の目線から、ある時は宇宙の目線から、魚の目線から、子供の目線から。彼女の感性は、あらゆるところに及んでいるようです。彼女の不幸な境遇と、彼女の創作はつながっていたのかもしれませんが、むしろ感じさせずに光の方を向いているように思います。光ばかりでは光のありがたさが分からず、闇があるから光が分かる。そんな当たり前だけど、忘れていた何だか懐かしい母の腕の中を感じるような詩です。
みすゞの詩には「すず」の音が聞こえる
皆さん、金子みすゞの詩を喩えるならば、何がいいでしょう? 私は「鈴」の音色だと思うのです。 その詩は、あの澄みきった鈴の音のような気がしませんか。 濁りに染まない純粋な心で歌っているところに感嘆せざるをえません。 たとえば、テレビの映像で「お魚」の料理番組…「美味しい!」と言ってる平気さが恥ずかしくなります。 さて、表題作「わたしと小鳥とすずと」はお互いに優劣を分け合って、それぞれの個性があって 鈴はきれいな音を出し、わたし(みすゞ)は歌をたくさん知っている。 この詩の結び【みんなちがって、みんないい】の一句が広く知られています。 人間みすゞは鈴ではないけれど、その清々しさ、涼しさは共通するように思われます。 「みすゞ」の詩には、耳を澄ますと「すず」の音色が聞こえてくるのです。
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狂おしさと、愛おしさと。
中原中也の詩に出会ったのは高校一年の時でした。当初から独特のリズム感、詩が持つ世界の空気感に惹きつけられていました。高校二年の時、教科書に載っていながら授業で取り扱わなかったのをきっかけに購入、有名な詩以外にも魅力的な詩ばかりで買ってよかったと素直に思いました。哀切な響きと、それを包み込むような言葉の柔らかさと温かさ。またそれとは違って、悲しみに胸が締め上げられるような攻撃的なものまで、本当に感動しました。
やばいです。
高校時代にこの詩集を読んだときには、あまり好きになれなかった。 でも、浪人しているときにもう一度読んだら、胸が締め付けられるようだった。 心になにか暗いものを抱えてる人が読むとヤバイ詩ばかりです。
生まれながらの詩人
中原中也の詩は独特です。 難しい言葉も表現もありません。 しかし読むたびに新しい発見をする、そんな詩です。 中也は生まれながらの詩人です。 彼にしか作れないリズムや言葉があります。 彼にしか見えない幻の世界もあります。 それらが実に、真実味を帯びた情景描写を生み出すのです。 もし誰かが中也の詩の特徴を活かして詩を書いたとしましょう。 たとえそれがどんなに素晴らしい詩だとしても、 その詩は中也のそれの模倣であるとしか映らないでしょう。 それほどまでに中也の詩は特徴的なのです。 一度読めば分かるはずです。 自らに訪れる感情を残酷なまでに細かく分析し、 その緊張感を、そのままに叩き込んだ彼の詩は、 70年以上経った今も、読まれるたびに進化しているのです。
若き才能
無論、ダダイズムに関して異論などを唱える気をおこさせない。また、ノスタルジア。当時の若者の中で秀でていたことが青臭さとともに胸に沁みいる詩ばかりである。また、詩に関していちいち解釈をする形式ではない為、自分の心で素直に感じることができる一冊である。中也の詩はやはりいい。
中原中也と小林秀雄
中原中也がいかに所謂「センチメンタリズム?」などとは無縁の境地で偉大であったか、そのことをはっきりと認識できた者がさほど多いとは思えない。中也は、ランボオと手を携えながら、ホメロス以来の詩魂を我が物とした稀有な詩人であった。なるほど、小林秀雄のランボオ訳は、一種の神業に等しく、小林秀雄自身が至宝であることは間違いないだろう。だが、その小林秀雄も、自ら中也のように詩神の子となることはできなかったし、そのことをこの上ない明晰さで認識した。その苦い認識を糧にして、小林秀雄は、神のごときランボオの訳業を通じて登場することによって、中也の女とランボオの訳業を同時に寝取ったのだ。そうすることによって、中也という存在がまさにギリシアの系譜を引く詩神の子である事実を抹殺しようとしたのかもしれない。事実、その後中也は速やかに死へと追いやられていった---
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わが妻はいたく恋ひらし飲む水に影さえ見えて世に忘られず
「葉」は、「世」「代」の意味で、古今の多くの時代の歌を集め、万代までも伝われとの祝意をこめたとする説、万葉は多くの歌の例えで、多くの歌の集を意味するという説があります。 一貫した分類はなく、基本的には、雑歌(いろいろな歌)・相聞歌(恋歌)・挽歌(人の死を悲しむ歌)の3つに分けられます。あと、比喩歌、東歌、防人歌もあります。(タイトルのが防人歌です) 作者は天皇から庶民まで幅広くあります。地域も大和から九州まで全国。450年に渡って作歌されています。 天武・持統朝以後、律令制の樹立に伴い法典・史書・地誌の整備集成が進められます。「万葉集」もその一つ。大陸文化の影響で、文字意識に目覚めた知識人たちが、口承時代の歌謡を母体に和歌の創作を試み、それを集大成したのが「万葉集」です。 創作としての和歌が形式的にも内容的にも完成した最初の撰集ということができます。 私の父も大変好んで詠んでいました・・・
古今、人心かわらず・・
千数百年前の日本人の心情が迫ってきた。 特に、恋心、亡き人への想い、悲しみなどは、痛切であるが優しさに満ちている。 つまり感情がストレートで豊かなのだ。 好きな歌 「あしひきの 山のしづくに 妹待つと 我れ立ち濡れぬ 山のしづくに」 作: 大津皇子
手軽に楽しむ『万葉集』
『万葉集』の名歌140首を選んで解説しているこの本は「ビギナーズクラッシックス」の名の通り、『万葉集』入門書としてとても優れている本だと思います。歌と解説にはすべてルビが振ってあるので、声に出して読むとき、間違えずに読むことができます。また現代語訳は、くせがなく原文に添ったありわかりやすい訳となっています。コラムの欄は読み応えのある文章で、さまざまな事柄を解説してくれます。また要所要所の写真、イラストは当時の暮らしや社会背景などを視覚で理解するのに役立ちます。この本で『万葉集』に親しみ、さらには4500首全歌通読に挑戦するのもいいかもしれません。私はいつもバッグに入れておいてちょっとした空き時間に1首づつ読んでいます。
手軽に楽しむ『万葉集』
『万葉集』の名歌140首を選んで解説したこの本は、「ビギナーズクラッシクス」の名のとおり入門編としてとても読みやすい本です。歌、解説ともすべてルビが振ってあるので言葉に出して読むときも間違えずに読むことが出来ます。現代語訳はくせがなくて、読みやすい訳になっています。解説には、文法や、当時の社会背景、作者についてなどわかりやすく書いてあります。コラムの文章が歌の理解を更に進めてくれます。さらに要所要所に写真やイラストが入っていて、目で楽しむことも出来ます。この本で『万葉集』に親しんで、次には4500首全歌通読に挑戦するのもいいかもしれません。私はいつもバッグにいれておいてちょっとした空き時間に読んでいます。
分かりやすい!読みやすい!!
教科書にありがちな旧仮名に加え、今の仮名使いでルビがふられているので ぜんぜん古典の知識がないような自分でも正確に歌を覚えることが出来る仕組みになっています。 選ばれた一つ一つの秀歌に対する、短いながらも丁寧な解説は、 最近の学術的な研究成果も反映しているそうで、 併記された参考歌とも合わせて楽しく読むことができました。 p 共感できる歌を見つけるたびに、千三百年以上の時空を越えて、万葉人の喜び悲しみが伝わってくるようです。 もっと読みたいと思わせてくれた点を含めて、 値段的にも入門書に最適の1冊でした。
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読む度に凛とさせられる本
詩集など余り読まない自分だが、茨木さんの詩集だけは幾つか愛読している。表題作の「自分の感受性くらい」には、読む度に何と云うか襟を正さしめる気迫を感じさせられる。「初心消えかかるのを/暮しのせいにはするな/そもそもが ひよわな志しにすぎなかった/駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄」。また、昭和天皇の有名な発言「そういう言葉のアヤについて/文学方面はあまり研究していないので/お答えできかねます」に想を得た「四海波静」も、言葉を弄ぶ者とそれを許す者への静かなしかし厳しい批判に満ち満ちて、印象に残る。
座右の詩
以前から気になっていた本書を見つけ 「自分の感受性くらい」をさっと見てみた. ほんの一瞬. 筆者の精神が鋭く迫って,一気に感情を揺さぶられた. あまりにふいの出来事だったので,涙がこぼれそうになり 感情の波を止めるように,すぐに本を閉じた. この詩集は愛と呼んでいいもので満ち溢れている. そうでなければ,「ばかものよ」と言われて 母親に包み込まれた気持ちになり,涙が出るはずが無い. 自己批判の精神を忘れかけた今の時代だからこそ,読み継がれていくべき本だと思う.
まっすぐな言の葉
怪我をして入院、仕事をやめようかどうか自分で決められないほど落ち込んでいたときに会社の先輩に紹介してもらったのが茨木のり子著「自分の感受性くらい」でした 「ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにするな・・・」などなど 出来なかったことを何かのせいにすることはありがち。 人は色んなあたりまえを忘れてしまって、感性を粗末にしてはいないということを作者のまっすぐな言葉で投げかけてきます 落ち込んでいるときにこそ触れてみるべきだと思う一冊です
この詩が嫌いだ
この詩が嫌いだ。 忘れてしましたい、誰かのせいにしてきたことをこの詩が呼び起こす。 自分でも分かっている自分の足りない何かのせいであることを・・・ なのにこの詩は遠慮なしで自分の前に自分を立たせる。 さぁ、己を見よ。 そして、「ばかものよ」と言われ、涙がこみ上げてくる。 p あなたにとっていい事ばかり言う人だらけならこれを読むといい。
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時代はひどいことになっている、という。いや、いつの時代でも、為政者やマスコミ等は、人の感受性を攻撃してきた。 けれども、人は、生きていかねばならない。そして、生きていくなら、感受性だけは、強く、しなやかに。 やむことのない、執拗でいやらしい、感受性に対する攻撃。感受性の曇った人たちが増えた方が都合が良い、という人が、たくさんいるからでしょう。 短い詩だが、座右に置きたい。
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