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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
の売れ筋最新ランキング [2008年07月24日 18時29分]
2008年07月24日(木)
ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
の第1位
は 『
屍鬼 1 (1) (ジャンプコミックス)
』!
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【
くちコミ情報
】
ホッとした
とても面白かったです。というよりもまず、 藤崎氏が手掛けた漫画版『屍鬼』を楽しんでいる自分に感動してしまいました。 漫画化が発表された時点では喜びより不安の方が勝っていたので…。 同じ原作付きでも封神演義のような古典とは違い、 近年に発売された有名ホラー小説ということで制約やプレッシャーも大きそうですし、 藤崎色が変に抑えられてしまうのではないかと案じていたのですが…杞憂でした。 かなり個性というかアクの強い漫画家なので、合わない人には徹底的に合わないでしょうが、 あの一種奇天烈な絵柄と演出が独特の不気味さを醸し出していて、 藤崎氏&小野女史両ファンの自分でもここまで楽しめるとは思っていませんでした。 まだまだ序章なので後半の壮絶な混乱をどう描くのかにかかっていますが、 この1巻であっという間に藤崎ワールドに引き込まれてしまったのであまり心配していません。 原作版『屍鬼』を知っている人にも知らない人にも一読の価値アリと思います。
ねっとりと伝わる
とある辺鄙な村。相次ぐ死者。死因が不明なものがほとんど。丁度、外から引っ越してきた不思議な一家。じわりと異常事態が蔓延しようしているというところで次の巻へ。 原作未読です。一巻にはプロローグと結城夏野編と銘打たれた話が2編、併せて3編が収録されています。結城夏野編があるなら他の人編があるのでしょうか? 原作を既に読んでた子が言うには「原作の文庫版一巻の内容がほとんどプロローグに描かれている」と。もしそうならば原作ファンには読み応え無いのではと思います。未読の私はそういったこと気になりませんでした。どちらかというと登場人物が多い方が……。しかもすぐ死んでしまうキャラがいるし。主要キャラだけ把握しておけば物語自体は楽しめるのでしょうが。 巻末に村人ファイルがあり、作中コマの中で「村人ファイルNo」として小さく書かれているのはまとめやすくする為のようです。死者の人数などの把握がしやすい。これのおかげで助かりました。 イラストは非常に独特。淡いトーンなどを多用している所為か昼の場面はすごく白っぽく感じます。それが夏の強い日差しとしての表現として非常に効果的。じんんわりと汗をかきそうな、そんな暑さと怖さが伝わってきます。 とりあえず試しに1巻だけ買ったのですが、同時発売の2巻を一緒に購入すればよかったと後悔しています。
絵がドヘタ
こういう画風が流行ってるんですか? 崩れすぎです。顔、変すぎです。原作の大ファンだけに、この形での漫画化は許せません。怒りすら感じます。 シリアスな場面で不必要なズッコケ擬音があったり…。原作の、素晴らしい不気味さが伝わりません。 今市子先生での漫画化を希望します!
この話を漫画化したこと自体が
もはや神業的な気がします。イメージと大きなズレもなく、フジリューらしさも所々に現れています。それでいて、漫画として読みやすいように上手く解体して組みなおしていると思います。勿論賛否両論あるでしょうが、私がこの企画を初めて聞いた時抱いた不安を見事に解消してくれました。
期待と不安
小野不由美さんの素晴らしい原作を、 藤崎竜さんが、どのように料理するのか・・・。 最初にこのコラボ企画を耳にした時は、 正直言って「合わない」と思いました。 藤崎さんの絵は非常に美しいですが、 あまりにもユニークな個性が、『屍鬼』に合うのか・・・ 期待半分以下、むしろ不安、と言う気持ちでジャンプスクエアを購入。 そして現在まで、本誌を買い続けています。 これは、あの『屍鬼』ではありません。 が、これもまた『屍鬼』である、と何の違和感もなく楽しむことが出来ます。 背景の処理がやや見にくく、 物語の進展も、焦れったい・・・ 等の感想も耳にしますが、 単行本で一気に読むと、絵にも構成にもチカラがあり、 大変魅力的な作品になっていると思います。 現在本誌では、 いよいよ物語が動き始めています。 この後、登場人物達がそれぞれどのように動き、考え、どんな表情をするのか・・・ 原作を知っている私でも、大いに楽しみにしています。 そして、 「漫画」という視覚的なメディアで、あのラストに向けての嵐をどのように表現するのか・・・ むしろ「表現できるのか」、ほんの少し不安を覚えるのです。
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くちコミ情報
】
死が身近に迫ろうという様子が……
1巻が面白かったのですぐ2巻も購入しました。結城夏野編が3話(3話目は結城夏野編のサイドストーリーと称して村迫正雄の一日)収録されています。 死者が立て続けに増える村。夜中に引っ越す者が増えるなど奇妙なことが続く。医師の尾崎敏夫は伝染病のおそれがあると考え行動に移す。また寺の跡とりである室井静信もまた死者の共通点を探るようになる。そして結城夏野は時折、死んだはずの清水恵の視線を感じ、眠れぬ日々を過ごしていた。そして―― 1巻は死者がでてもあまり深く掘り下げておらず、どこか遠い話のように描かれていますが2巻は葬式までの流れや出会いの回想がはいるなど丁寧に人の死が描かれてました。 イラストは構図がよく、特に夜中の場面で恵(?)がだんだん近付くシーンが印象的です。淡いグラデーションなど凝った技法が多いので単行本で読んだ方が物語的にもイラスト的にも楽しめるかと思います。 1巻と違い2巻には作者のあとがきページがありません。同時発売だからかと思いますが。そのかわり3巻の予告が少し書かれています。3巻が発売されるのは10月らしいです。濃厚な死の気配が漂ってきた外場村。次は一体誰が――?
なぜこのレビュー??
皆さんのレビューを見て、☆の多さに驚いた。この絵って、今の一般的な漫画の標準レベル??だとしたらレベル落ちたんだな… 原作の大ファンで、漫画が発売されると知り迷わず購入したが…失望! 同人誌のような絵、不気味さの伝わらない(何より下手)絵。一巻で娘を亡くして絶望している父親の顔にいたっては、下手すぎて笑った。何より酷いのは、不気味さが全く伝わらないこと。 素晴らしい原作を漫画化するなら、まず第一に画力で漫画家を選んでほしい。 漫画だけ見た人は、ぜひ原作も読んで欲しい。別物だよ。
この先が楽しみ
あえて黒と白を強調することで、うまく絵に和風ホラーの怖さを表わしているとおもいます。フジシュー本領発揮といったところでしょうか。
ドロ〜ン
読んだ後はなんだかドロ〜ンという気分に襲われました。 ドロ〜ンというのは気が重くなる擬音語です。 読者をそうさせるフジリューの画力。必読です。
相性がいいです。
原作と漫画担当者の相性が抜群にいいと思います。 藤崎先生は明るいコミカルなシーンも、 ショッキングな(グロい)シーンもしっかり描ける実力のある方なので、 いつ、その切り替えがくるか読めず、常に緊張感があります。 見開きのシーンが毎回怖いです…。 背景描写も、木造の建物のざらざらした質感とか不気味な雰囲気がでていてすごくいい(こわい)。 欲を言うならカラーページも雑誌のまま再現してほしかったです。 藤崎先生の独特の色彩が好きなので。
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くちコミ情報
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面白いけど・・・
少年に娘を殺された父親の復讐。被害者から加害者になった主人公を追う刑事の複雑な心境。逃亡中に出会った息子を失った女性との交流。一気に読みきってしまう面白さなのですが・・・。狙われる少年はもっと憎らしく、追う主人公はもっと怒り狂って欲しかったと思います。なんとなくありがちなストーリー展開だったのがちょっと残念。
ちょっとがっかり いや、かなりがっかり…
東野作品はほとんど読んでいますが、その中では駄作の部類かもと思いました。 東野氏はたぶん親じゃないのだろう??と思うぐらいです。 主人公の心理がなんだかとても薄っぺらに感じられます。 深みがないのです。 あざとい場面はよく出てくるのに… 事件のテンポや展開の妙でぐいぐい読ませられはしたのに、読後感が薄っぺらいのです… なぜだろうと考えるに、人物像がいまいち浅くて深みが全く感じられません。少年犯罪に対する憤りはわいてきますが、その少年たちの描き方もなんだかね…まるで幼児がそのまま大人になったといういわば観念だけで描いた少年像です。結末もなんだか尻切れトンボというか欲求不満が残ると言うか… 主人公の長嶺の娘を殺された悲しみもなんだか類型的?? 同じようなテーマで描かれた、読んでいて怖くて怖くてその上心が痛くなった宮部みゆき氏の「模倣犯」とは雲泥の差です。
少年犯罪に対する挑戦状的内容
凶悪犯罪や犯罪の若年化が問題になる中、 少年法や、加害者保護に偏った法のあり方について、 この本が投げかけるテーマは実にタイムリーで考えさせられるもの。 小説として読んでもこの先どうなるのか、 先を読みたくて読み進めてしまう、興味深い内容となっていて、 一挙に読んでしまった。 ただ、最後のシーンが終わった後のあまりにそっけない文章が ラストでいろいろなことを考えさせられる余韻をぶち壊している感じがするので、 非常に残念だった。 あとは個人的には内容に共感できるものの、 加害者を殺してしまっても構わないのではという 筆者の主観があまりに強すぎて偏って書かれているような 気がするので、せっかくの問題提起も、 反発を招く人もいるのではとも感じた。
考えさせる今の・・・
一番納得した言葉があった。 「家族を殺された被害者が、法のなか、その裁判の中で 加害者の将来を案じろというのは、残酷だ、、、」というくだり。 今の少年法に関して本当にそうだと納得した。 この物語は、事実は小説より奇なり、、、であることは、今の事件をみていると 考えざるをえない。
現実はもっと・・・
著名な多作作家ということで、読もうと思いながらも手が伸びなかったのですが、重厚なテーマということで初めて手にしました。前半のクライマックスの、共犯格の少年を偶然殺害する機会を得るシーンまでは臨場感もありよかったのですが、後半の主人公が主犯格の少年を追う場面からは間延びしていまひとつな感じがしました。結末がどうなるかが気になりながら読みましたが、一番無難な結末です。もし長峰が生きて懲役に処されたとしたら、もし主犯の少年が数年でせいせいとして出所したとしたら、それを別の被害者の親が知ったら・・・。そういう場面は重すぎて書けないかもしれません。でも、繰り返される現実の少年事件は本書の結末以上の苦悩を生んでいることこそ、もっと理解されなければならないと思います。
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モデルとなった実話「アナタハン島事件」を超えられなかった
「グロテスク」は、モデルとなった「東電OL殺人事件」を換骨奪胎した名作だと思います。本作品のモデルとなった(であろう)昭和25年の「アナタハン島事件」は、戦争によりもたらされた極限状況という要素がありますが、本作品にはそのような緊張感、ドラマ性に乏しいように感じました。 また、「無人島に男大勢と女一人という卓抜な設定!」という売り文句で売る以上、書中でモデルについて言及しないのはアンフェアと思います。
題材のおもしろさと構成の平凡さ
最初に本を手にとった時、これは読ませる本だろうと直感した。 この題材で、大きくは外れないという予感はあたったが、そこで 起こる展開やラストには消化不良気味。 まあ、こんなものかという程度の印象に仕上がっている。ただ、 この作者の人間の心の機微を捉える観察眼には、オッと思わせる ものがあって、無人島での人間のエゴが作者の文章力で活きて いる面もあるように感じた。
ちょっと残念。。。
女性のドロドロした内面や厚かましさ、図太さの表現は相変わらず健在で、流石だと思います。 ですが、あまりにも突拍子の無い設定のせいか、それともTVドラマの「ロスト」を連想してしまうせいか、これまでの作品のように入り込めません。 「まったくの作りごとだよねー」と、どこコか白けてしまいます。 男性の登場人物も、人数が多いせいか、はたまた各人の描写が中途半端なままのせいか、いまいち不鮮明なままです。 ラストには、、、がっかりでした。
不快だけど読んでしまう
夫婦で無人島へ漂流。そこへ20数人の男達、 そして数人の中国人の男達がやってくる。 このシチュエーションを予告で知った時、 内容は人権無視の決死のサバイバルストーリーかと思ったら、、、 なぜか都会的なものを感じる作風になっているのは、桐野夏生ならではの 持ち味なのでしょう。 この人は人間のマイナスの部分を書くのがほんとにうまい! 登場人物みんなが不快な人たちで、ストーリーも不快なのに 最後まで一気に読めてしまいます。 ヒロインの清子の恐ろしいまでの身勝手さ、それを自己正当化する傲慢さ。 見習いたいとは全く思いませんが、 「こうでなくちゃ世の中生きていけないんだよ」 「自分の身は自分で守れ」 という作者のメッセージなのかもしれませんね。 読後感が苦い作品です。
エロくてグロい が女性作家らしい
同じテーマで同じストーリーで男性作家が描くと、きっともっとエロくてグロイが抽象的になるだろうなと思わせる。 エログロさはややひ弱だがだが、やけにリアルで嫌な感じの描写力。 同性なのでわかる部分とだからこそ目をそむけたい部分がないまぜになって、何かぐちゃぐちゃの吐瀉物か排せつ物を見せられた嫌悪感が残る。 読んだ直後なのでまだ整理ができないが、小説としてはもう少し構成力があるべきなのだろうが、あえてそれを拒否しているのか?主人公が脱出後、島での出来事が神話化しているのだが、なんとなく落ち着きの悪い結末なのだ。 この物語はどう終わらせたら良かったのか。
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世界観を感じさせる作品
森 博嗣の描いたスカイ・クロラシリーズのサイドストーリー短編集。これまでの本編とは違いスポットを浴びていなかった登場人物の心情や、戦闘シーンを省き描かれた人との交流など、世界観を感じさせる作品となっている。これまでの作品に比べ読みやすく、感情移入がしやすかった。まもなく公開される映画のHPではすでに中田英寿、絢香、岩井俊二、庵野秀明、浅野忠信らもコメントを寄せる等、注目が高まっている。どのくらい押井がスカイ・クロラを描ききっているかに期待したい。
不条理な美しさ
読み続けるごとに引き込まれる。今までのシリーズをすべて振り返りながら読んだ。余りにも美しく、綺麗で、とても悲しい。 孤独の中に真実がある。真実の中には混沌とした己にだけは決して分からない様に隠されている現実がある。 また、すべてのシリーズを再読しようと思う。 これからこのシリーズを読むという方は「スカイ・クロラ」から読む事をお勧めします。これは覚悟を決めて読む本だと思います。
シリーズ読者なら必読
ご存知、この夏公開の日本アニメではスタジオジブリの宮崎アニメの「崖の上のポニョ」と真っ向からがっぷり四つに組むことになる話題作「スカイ・クロラ」。その「スカイ・クロラ」のシリーズの補完作品として作られたのがこの「スカイ・イクリプス」です。 どこかの誌上インタビューによれば、「スカイ・クロラ」シリーズの謎、例えば草薙(クサナギ)水素はいったい何者なのか? キルドレって結局何? カンナミ・ユーヒチって結局は誰? どこでどう人物が、、等といった「ナ・バ・テア」などや「ダウン・ツ・ヘヴン」などの謎を明らかにするある事が書かれているのがこの本。スカイ・イクリプス なので、たぶん森ファンは既にこの本を読み始めているかと思いますが、とにかくやはり空中での浮遊感、疾走感、が気持ちいいの一言に尽きますよね、この本は。現実離れして、空にすべてがある人減達の戦いは、戦争なんだけれどどこか美しい。森博嗣さんの狙いにまんまとハマってしまっているんだけれど、それが心地よい一冊です。 表紙の装丁も、この雲海のカバーがものすごくいいです。綺麗です。 中身の謎についてはネタバレになるので書けませんが、夏に読むにはもってこいの本です。庭にデッキチェアかなにか出して来て、冷たい飲み物でも飲みながら読みたかったなぁと後悔するくらいに夏向きな、そして空を見上げる一冊です。
シリーズ全て読んだ人に送る短編集
8編の短い物語が収録されています。時系列はバラバラ。誰の視点かもバラバラ。既に出ている5冊全てを読んで初めて楽しめるのでは? そんな感じです。他の方も書いていますが、何気ない会話とかで出てきたエピソードとかを描いたものや、「あの場面」より後のシーンというものがあります。映画化などで興味を持った人とかでこれからこのシリーズを読む方、この本は後回しにしましょう。 収録されている話は以下のとおり。収録順。カタカナ表記のみ。 『ジャイロスコープ』 『ナイン・ライブス』 『ワニング・ムーン』 『スピッツ・ファイア』 『ハート・ドレイン』 『アース・ボーン』 『ドール・グローリィ』 『スカイ・アッシュ』 最後3編は書き下ろしです。そしてその3編で何度も泣きそうになりました。悲しくて、切ない。そんな気持ち。そして漸くこの本のタイトルが指しているものに気付きました。 文庫やノベルスで買っていてサイズや値段の都合で買うのを控えている人、できれば少しでもはやくこの寓話に触れてください。そう、思いました。
スカイ・クロラシリーズは全て読んでいます
スタイルとしてはスカイ・クロラシリーズの世界観に則った短編集と言う事になっていますが、 個人的な感想としてはファンブックの様に感じました。 つまり、これまでのシリーズを読んでいる人間に対して書かれているのだと思いました。 逆に、過去のシリーズを読んでいない人には ほとんど意味が分からないのではないかと思います。 特にファン向けと思われるのは、本編シリーズにおける主要メンバー以外の人物の 日常の切れ端の様なエピソードが幾つか取り上げられている事です。 誰のエピソードがあるのかはあえて細かく書きませんが、一つだけ、カンナミの話は、スカイ・クロラでほんの少し 触れただけの話題を掘り下げる内容になっています。スカイ・クロラを読んだ人なら ああ、あの話か、とすぐ分かると思います。 ファン向けと書きましたが、例えば本編シリーズにおける謎や核心に迫る秘密、と言った事が 具体的に記述されているわけではありません。せいぜい、クリタ君に関わる一つの事実がハッキリ分かるぐらいです。 本編シリーズの中で、読者が一番気になるのは、主人公が一体"誰"なのか?と言う事だと思いますが このスカイ・イクリプスを読んでも、それがハッキリ分かるわけではありません。 ただ、それでも自分の中では何となく納得が出来た様な気がします。 手品のタネを特定する事は出来ないが、何をどうしたのかは大体分かったと言う感じです。 それと今更ながら、スカイ・クロラ冒頭でカンナミが見ていた夢の意味が分かった様な気がします。 気がする、と言うのは確証が無いと言う意味ですが、 本編シリーズに散りばめられていたヒントのピースの 組み立て方が、このスカイ・イクリプスを読んだ事で理解出来たと言う感じです。 これまでのシリーズを通して読んで来られた人は、是非これも合わせて読んで欲しいです。 今まで全くシリーズを読んだ事が無い、と言う人は、まず先に本編シリーズを読んでからの方が良いでしょう。 ただし、後々ノベルス版も出るので、これまでのシリーズをノベルス版で揃えている人は そちらを待った方が良いかも知れません。半年後なので間が持たないかも知れませんけどね^^
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ある意味、不思議な作品。
映画化の話が出る前に読んだのですが、これが果たして魅力的な本なのかは、かなり疑問なところです。 この疑問は作品そのものよりも、むしろ作者に対するものが大きいのかもしれません。 というのも、小説内に使われている表現自体は悪いものではないのに、キャラクターの行動や全体の流れ、小話などは空回りな感じ。 これはこの作品だけでなく、作者の他の小説に対する総評として、自分がずっと抱いてきた感想です。 シリーズものなので、あえてこの巻では話の流れを理解できないようにしたのかもしれませんが、これは逆効果だと思います。 少し、狙いすぎた感じがしすぎていて…このあとのシリーズも読んでいくたびに、ニヒルに構えている感は否めないです。 人気は高いようですが、過度の期待は禁物。むしろ、こちらもニヒルに構えて読んでいくと、良いかもしれません。
私ははまれなかった。
映画のCMで興味を持ち、書店でこの本を見かけて絵に引かれ手に取りました。読んだ感想ですが私は、友達から自分の知らない人物のどうでもいい噂話を、聞かされたような遠さを感じました。主人公と気持ちが重なるっていうか感情移入して読み進めていくスタイルではなかったように思います。主人公のキルドレという特性上、この小説も感情の温度が低いのではなく「遠くに」感じました。過去にサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだときに同じような心に引っかかるものが何もなく納得いかない気持ちになりました。この小説にはサリンジャーの小説の冒頭が章ごとに引用されていたので、本当にサリンジャーのテイストだな・・って思いました。あらためて、サリンジャーの小説は私には肌が合わないのだなと思い、そして似たようなテイストの「ただあること」だけを「ただ感じたこと」だけを並べて、言えば単調な誰かの日記を読んだような文体が私にはもの足りず不完全燃焼でした。主人公の感覚だけをのせたような文体。狙って書かれているだろうから、これはある意味すごいこと。作家さんの腕前は確かでしょう。でも、私には温度があわなかったです。私は感情移入していけるスタイルの小説が好きなんだな・・・と今回勉強になりました。図書館で見つけたら暇つぶしに読んでみるかもしれないけれど、自分ではお金を払って続きを読むことはないと思います。あくまではまれなかった私がここにいた。。。という個人的感想です。
これは最終巻じゃありません
最終巻と言っている方がいますが、これは第一巻です。 ご注意を
冷え切ってない
完全な他人の死には一応無関心でいられるけれど 仲間といえる存在に対しては、必ずしもそうではない。 確かに冷めてはいるのだろうけど、そういう点でやはり彼らも人間なのだろう。 だから、苦悩をぬぐい去ることはできないし、何よりも生きていかなければならない。 パイロットという職業と自身の在り方のせいで 意識せざるを得ない「死」、そしてそれを不本意な形でしか得られない彼ら。 どうあがいても結局「それしかできない」の繰り返しで 気づいたら自らを把握する機能すら失ってしまっている。 そして何もかもを失った彼らは、殺してもらうために空を飛ぶようになる。 誰もが忌み嫌う戦争がもしかしたら彼らにとっての、唯一の救済なのかもしれない。 子供である限り、大人による呪縛から逃れられないのが悲しい。 もはや子供であることを捨てた、というだけで、ルール違反、というような気さえする。 たまに「結局何が言いたいんだろう?」と思わせるような部分があって 文章に対し、ちょっとちぐはぐな印象を抱きましたが、綺麗な作品だったと思います。 ただ、裏表紙のあらすじは余計のような気も… 作中では少しずつ核心に触れそうで触れないくらいに語られていき 終盤になってようやくたどり着く「キルドレ」の真実が たった一行で簡潔に記されている(!) また「戦争がショーとして成立する」というのも適切ではないかも… (個人的に、ですがかなりの誤解をしました。しかも先入観ってそう簡単には拭えない) …ところで映画公開に伴い文庫版のみ装丁が変わるみたいですね。 単純な綺麗さを実現させている表紙だったので、残念です。
ふしぎな空気感を持つ戦記物。ファンタジー?SF?
押井守監督の次回作ということで森さんの名前を知りました。不思議な空気感を持つ作品で、あまりほかに類を見ない小説だとおもいます。五連作の初め書かれていながら、最終巻というループのような形式。飛行の描写は、宮崎駿チックで、情景が目に浮かぶようです。このシリーズで、森博嗣ファンになり、S&M, Vシリーズなどと手をひろげていますが、ミステリーものはどちらかというとライトノベルやコミック風で、だいぶ雰囲気がちがいますね。非常に若々しい感性の作家さんだと思います。発行順に読むのがベストと思います。
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ダイジェスト版「家康」
秀吉に続いて家康。「逆説」を標榜する本シリーズにとっては増々苦しいテーマとなったが、予想以上に凡庸な出来。 "関ヶ原の戦い"から"豊臣滅亡"までは史実の通りで、何の新規性もない。山岡荘八氏の「徳川家康」のダイジェスト版のようである。豊臣vs徳川の闘いで、陰で重要な役割を果たした北政所(おね)をもっと深く掘り下げる等、工夫の仕方があったのでないか。淀の君への嫉妬とか、家康の人物を買っていたとかの通り一編の説明では、納得しかねる行動だったと思うのだが。徳川時代になってからは、浪人問題、宗教問題、差別問題等について語られるが、対象が家康なのか幕藩体制なのか曖昧としていて論点が不明確である。このためか、前半は全く見られなかった現代を舞台にした小話が語られるが、本に書く程の内容とは思えない。特に、朱子学と幕府滅亡の関係については吉田松陰の登場を待つ必要があるので、本編で概論を論じてもピンと来ない。 その生涯と業績、性向が知られた人物を相手に「逆説」を述べる事の難しさを痛感させる一作。
江戸時代の総設計士・徳川家康
このシリーズの前々巻が信長、前巻が秀吉、そして本巻が家康に焦点をあてたものであるから、日本史上のごく短期間に登場した個性的な英雄三人に一巻ずつ割り当てたことになる。しかし、各人の劇的な生涯、その事績、後世に与えた影響を考えると、三人にたっぷり頁を割くのは当然だ。 本作は三章からなり、第二章までがほぼ年代順に出来事を語る。第一章が関が原の合戦の勝利まで、第二章が江戸幕府開府から大阪夏の陣、家康の死までを、豊臣と徳川のどちらに味方するか迷う大名達の動静も交えて一気に書き下す。新しい知見は少なかったが、作者一流の論理的思考による謎解きも交えて、秀吉の死から家康の死までの緊迫の20年弱を手際よくまとめ、歴史の大きな流れを再認識させる。関が原の合戦の負け組が恨みを忘れないために儀式を行っていたことは初めて知った。家康は江戸幕府の創業者となるだけでなく、はからずもその滅亡の遠因を作ったのだから歴史は面白い。第三章は家康が自身の経験、そして信長、秀吉の観察から、徳川の天下が続くように考えつく限りの危機管理対策を行い磐石の体制を築いたことを詳細に述べる。大名だけでなく、朝廷、あるいは宗教勢力といった仮想敵に対して考え抜かれた政策の数々は圧巻で、本作の白眉と言っていいだろう。中でも、信長、秀吉から続く宗教勢力の無力化の総仕上げがどのようなものであったかは読んで確かめて下さい。日本が宗教紛争のない世界でもまれな国に変貌したのは彼ら三人の大きな功績で、その恩恵というか影響は現代の我々にも及んでいるのである。江戸時代の総設計士とでも言うべき家康だが、泰平の世が続く中で思わぬ制度の綻びが生じたことの指摘も見逃せない。最後はなぜ日本人は独裁を嫌うか、といった日本人論で幕を閉じる。広い視野で語られる日本通史、ますます快調だ。
徳川幕府に込められた想い
シリーズ12巻は、徳川幕府についてです。徳川家康と言う人は、「卑劣なやり方で豊臣家を滅亡させた人」と言う評価が大半でしょうが、そう言ったイメージを本書ではバッサリと切り捨て、この施策があったからこそ後の、天下太平が200年以上も続いたのだと説きます。 このような見方を裏付けるための論理構築は著者ならではで、今までの歴史学者が誰も出来得なかったものです。 同時に山内一豊が実は無能な政治家であったことや、真田昌幸がとても優秀な武将であった事など、今までの歴史書には描かれていない戦国の人物史も、とても興味深く読めました。 家康がどれほど優秀な戦略家だったのかは、幕府が200年以上も続いた事からも明らかですが、それが幕府設立当初に実施した様々な施策が効果的だった事、そして図らずもそれらの施策が、熟成された結果明治維新と言う倒幕につながった事など、歴史と言うモノがどれほど奥深く連綿と生々流転しているかを知る事ができます。
家康再発見の書
関ヶ原合戦から、江戸幕府を成立させ豊臣家を滅ぼし、家康が世を去るのと前後して幕府のレールを敷き終えるあたりまでが書かれています。 信長などに比べれば家康はどうしても「地味な人」のイメージを抱きがちですが、中身を読んでいく