2009年07月04日(土) 戯曲・シナリオの第1位は
『「あ、安部礼司~beyond the average~」脚本集SEASON1』!
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【くちコミ情報】
もう?!
3時間以内で売り切れですか?! ちょっと早すぎませんか?また買い損ねましたよ・・o z
増刷してください!!!高くて買えません
とても好きなラジオ番組なのに、この中古の価格を見るのが悲しい。 TFMの方、増刷の方、お願いします。
増刷してくださぃっ('д`;)
買おう買おうと思って先延ばしにしてしまったらいつの間にか売り切れに・・・(*ノ-;*) 20000円じゃとてもじゃないけど買えませんっ。早く買っておけばよかった…。 次のが発売されたら絶対に買います!!
再販決定!
再販が決定しました!。詳しくは番組公式サイトで。 今までのプレミア価格ではなく、3,150円の定価で購入することが出来ます。 ただし残念ながら今回も部数限定ですので、 逃していた人は必ずこの機会にに手に入れてください。 (以下過去レビュー) この値段(定価は3,150円)でこの厚さ(広辞苑並)と内容の濃さ、定価ならかなりお得な品ですが、プレミアが付いた価格を払ってまで購入する価値が有るかと言われれば『微妙』と言わざるを得ません。 確かに初期の頃を聞いていない人なら読んで楽しめるでしょうが、所詮は脚本集、各自の絶妙な間やツボな選曲等は文章では再現しようがありません。絶妙なシナリオと、各声優さんの熱演と、ツボな選曲が合わさってこその安部礼司です。 プレミア価格でも構わないから購入しようと思っている人はその点を考えて購入を決めて下さい(今は再販受付中なので、当然定価で買えます)。
面白い!以上に泣ける
1月6日の放送を聴き、シーズン1を読み返してみました。 ラジオながら全国のリスナーの涙を誘った「先輩、石巻で散るっす」、そして1月6日放送で初夢に出てきた加奈さんになぜか涙する安部に、また泣きしました。 安部の優柔不断を指摘する人も多いようですが、人間ってそんなもんですよね。 「ひとの気持ちちゅーもんはなあ、こればっかりは、どうにもならん どうにもならんから・・・いとおしい」 リスナーの中には加奈さんの存在すら知らない方もいるかもしれませんが、この最高に楽しく、切なく、愛おしい物語のすべてを知る為に、何としてもてに入れるべき本です。 まあ、売切れみたいですが・・。
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【くちコミ情報】
代役無し
戯曲にしちゃうと何がなんだか?なコントもあるけど、 そんなの気にならないほど言葉遣いが器用で予測不可能。 DVDを見て、アドリブだと思っていた箇所が台本どおりだったり 見比べるのも面白い。 そして小林賢太郎が片桐仁を愛していることがよくわかる(笑) 学生時代からラーメンズの舞台美術担当のニールセンさんの図版も味があって好きです。 「王様」の王冠は、プラスチックの植木鉢!
追体験として、或いは読み物として
ラーメンズの最近のライヴ「study」「ALICE」「TEXT」のコント戯曲集。 昔のコントから一歩踏み出し、洗練され続ける小林賢太郎のコントが味わえます。 ラーメンズの表現方法は一種のインスタレーションだと思うのですが、 そんなラーメンズの戯曲を読むというのはライヴを追体験して復習して ニヤケる為だけではなく、そのベースとなった素材をじっくり味わう楽しみがあります。 今回のコントは言葉の比重が比較的多いために戯曲で読むのには適していると思います。 その上、小林、片桐各氏に当て書きで書かれているので非常に読みやすい。 大真面目に、必死に一生懸命に、脳細胞をフル回転して 絞り出された素晴らしくバカバカしいコントの世界。 そんな小林賢太郎ワールドが楽しめます。 「ラーメンズって気取ってねーか?」って思っている方も必読。 ケンブリッジブルーを知らなくてもS・ベケットを知らなくても トートロジーを知らなくても、全然関係ないし大丈夫。 どんなボキャブラリで語られようと要するにバカバカしくて 面白いとっても素敵なコント戯曲集です。 DVD等で観たことがある方は、戯曲と収録映像との違いを楽しむ事もできます。
また見たくなる!
読んでいると、実際のコントでの二人の表情や動きなんかが思い出されて、思わず笑っちゃいます。 また、台本の状態から実際の公演までにどれだけ変化したか比べるのも楽しいです。 特にバニー部は暴走っぷりがよく分かります(笑) 他三冊よりページ数が多くなってます。 ラーメンズにおける「言葉」の重要性がさらに増している証拠でしょうか。 何にせよ、またDVDを見てラーメンズの世界に浸りたくなること請け合い。 買おうか止めようか思っていた方、買って損はありません!
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なぜこんなに優柔不断なのか
ある瞬間、僕は知る。すべての価値が足のしたから、 崩れ去って、何も残ってはいないことを。 それからまもなく、支える価値のなくなった生から、 僕が、 立ち去るほかに方策がなくなっている四辺のたたずまいを。 どれほど思い出そうとしても男の顔は木の葉梟。女の顔は狐面。 顔とはなに?殺ぎ取られた鋭い切り口で、そこから新しい価値が生まれるのだが、 僕は気付く。僕には、顔がないことを。 蕩児がいて戻ってきても、帰る故郷も、入り口もない。 生きてる者を最後迄待っていてくれるのは死。世にもやさしい死。 そして僕はみる。すべてを喪った、無価値の世界の表情を。 満潮に飲まれて沈む樹林と、かつて生きていたものの愛と、肌明かりを。」 「価値」金子光晴 この詩で歌われているような心の状態にあることが、ハムレットの優柔不断の原因に思える。 訳もいくらか古風で大仰なところが却っていい。
悲劇の王子
マクベス、ハムレット、リア王、オセローの4大悲劇と言われる作品のひとつ。 父王が叔父に毒殺され、母親までも叔父に寝とられてしまっている、その事実を幽霊となった父王から知らされる。 物語の序盤からして悲劇である。 悲劇の主人公としてハムレットは復讐に燃えるかといえば、意外とうじうじとしている。 父王の幽霊は悪魔のこしらえたものかも知れない、と。なかなか行動に移さない。 そうこうしているうちに、叔父には先手を打たれるし、オフィーリアは残念なことになるし、ハムレットの気弱な性格が悲劇に拍車をかけている。 「生きるべきか死ぬべきか、悩むべきか悩まないべきか、行動するべきか行動しないべきか・・・」物語の流れがすべて、ハムレットの苦悩とリンクして進んでいく。 全体を通して沈鬱な雰囲気が漂っているのは、ハムレットが深刻に悩みこむ悲劇的な性格の王子だったことである。 個人的には、ハムレットはうじうじし過ぎに感じた。 劇として、成功するかしないかは、ハムレットの性格がどれだけ説得力をもって観客に伝わり同情を得ることができるかというところに尽きるような気がする。
原文を読みたくなりました!
シェイクスピアは「マクベス」を先に読んでいたのですが、他の作品も読みたくなりました! 約がどうとか、演出がどうとか、そういうことはわかりませんが、「復讐」の是非を考えさせられました。 本書では、死んだ人が復讐を「望んでいる」という前提で事が進みますが、実際は死んだ人の気持ちははわからない。 それに前王も、この結末は望んでいなかったはず。はたして自分なら…。 最後に原文を読みたくなった理由ですが、本書の「シェイクスピア劇の演出」に、約文は原文の「美の90%は死んでおります」とあったからです。次に読むときは原文にチャレンジします
一振りの香水の香りが あたりを漂う
高校時代の一夏に演劇をやった事がある。文化祭の一環に演劇コンクールというものがあり それの練習で夏休みを費やしたわけだ。僕の行っていた高校はかような行事が大変盛んで 授業より行事で存在感のある人が尊敬されていた。 そんな夏に 演劇コンクールのために 新潮文庫でまとめてシェイクスピアを読んだ。何か役に立つと 15歳の僕が考えたのだろう。 今考えると 15歳にシェイクスピアはちょっと荷が重かったと思う。口ではシェイクスピアが描き出した「人間の苦悩」というような話をしていたが 所詮たいした苦悩などしてきていない高校生の生意気だけであった。それはそれで青春時代のエピソードとして 今でも僕のどこかに残っている。 シェイクスピアというと まずは本作ということになると思う。ハムレットは読んだことがなくてもハムレットという名前は皆が知っている。「ハムレットの心境」とは今でも良く使われるではないか。 「To e , o Not to e. That is the question」という言葉は 映画「荒野の決闘」でドクホリディが朗読した場面での有名だ。 そうして それがシェイクスピアの凄みである。シェイクスピアの一つのセリフが出てきた瞬間に その映画、その舞台、その場面が がらりと雰囲気が変る様は良く見られる。俗な言い方をすると一瞬にして香気がただようとでも表現すれば良いかと思う。その雰囲気は 一振りの香水にも似ている。 「To e , o Not to e. That is the question」。そう それは誰にとっても 何時になっても問題なのだ。
クレメンタイン=オフィーリア、チワワ=ガートルード
ジョン・フォードの『荒野の決闘(いとしのクレメンタイン)』という映画を見ると、フォード監督は清純派よりもチワワのような「魔性の女」タイプのほうが好きなのでは?と思ってしまう。ただ、西部劇を見に来るような客というのは逆の嗜好である可能性が高い。その辺のジレンマがあの映画に出てたような気がする。ラストに「クレメンタインという”名前”は好きです」という台詞があるのは一種の皮肉かと思った。 『ハムレット』を読んで同じようなことを感じた。
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マクベス夫人のモデルは誰なのか?・・・シェイクスピアの深遠策謀な反骨
この本の素晴らしさは他のレビュアーの方が書かれていますので 個人的に疑問に思っている事を書きます。 この本のあとがきではマクベスはシェイクスピアがジェームス1世(元々スコットランド国王 ジェームズ6世、エリザベス1世死後イングランド国王も兼ねる)のおべっかの為に 作られたと推測されているのですが果たしてそうなのでしょうか? 確かにスチュアート王朝の始祖バンクオーも出てくるのですが あっけなく死んでしまいます。 普通なら将軍バンクオー(実は伝説の人物)の話の方が題材として妥当だと思うのですが。 実は「マクベス」はスチュアート家礼賛と見せかけてシェイクスピアが ジェームズ1世を出し抜いた作品じゃなかったかと最近思えてきました。 マクベスの奥さん…マクベス夫人は夫をけしかけ王を殺させて王位を簒奪させる。 このマクベス夫人に良く似ているのがジェームズ王の母親メアリ・スチュアートなのです。 生まれながらの女王メアリは側近を殺された恨みから夫を情夫のボズウェルに殺させ 彼を王位につけさせた。―そしてスコットランド内乱で敗北しイングランドに亡命、 エリザベスによって幽閉させられた後はエリザベス暗殺計画に加担した罪で処刑されています。 一連のメアリ事件の事実は違ったのではないかと近年の歴史家は言っていますが あの当時のヨーロッパでは紛れも無い出来事なのです。 エリザベス女王はイングランド女王として国民の絶大な人気を博していました。 その後継者ジェームズはスキャンダラスなスコットランド女王で エリザベス暗殺を企んだメアリの息子なのです。 イングランド国民として面白いわけがありません。 国王礼賛に見せかけてシェイクスピアは後ろで舌を出すようなドラマ「マクベス」を作り 溜飲を下げたのでしょうか? 少なくともマクベスを観たジェームズ王はマクベス夫人を見て 自分の母親の姿を思い浮かべ忸怩したのではないかと思います…それほど似ている。 そう思って読むと第四幕第三場の “地獄のようなスコットランドと天国のようなイングランド”も シェイクスピアの痛烈な嫌味に思えてきます。 と、まあ色々推測を書きましたが マクベス自体は予備知識なくても十分楽しめます。 でもスコットランド史とイングランド史を調べて読むとより面白く赴き深く楽しめます。 (実際のマクベスは良い王様だったそうですが) 裏切りと謀略が日常茶飯事の世界・・・。
名著というけどほんと暗い
読むと気分がめいる。 言葉のいいまわしはかっこいいです。
シェイクスピアをはじめて読んだ
シェイクスピアの作品をちゃんと通して読んだのは始めてだ。 三魔女のそそのかしに逆らえないマクベスの弱さが生む簒奪劇。 王権を手にしつつ自分が殺したダンカン王や同僚の武将バンクォーの死霊に悩まされる。 三魔女の存在が暗示するものは、マクベスの野心という名の内なる力と、自分の力ではどうすることもできない運命という外的な力の二つがあるような気がする。 内からも外からも誘惑に負けやすい人間というものをよくあらわしている物語だ。 読み物としては、難解でもなく、テンポもいい。セリフ回しも歯切れがよくて舞台にかけるにはピッタリだ。 むしろ解説の方が難解に感じた。 まぁ、言ってることはなんとなくわかるけど。 とにかく「ハムレット」が対比に使われている。 そうか、そのうちハムレットも読んでみることにしよう。
きれいはきたない。きたないはきれい。
マクベス。魔女の予言。誰もかれもがマクベスにその手を汚せとささやく。 「きれいはきたない。きたないはきれい」という魔女のなぞの言葉・・・・。 それは完全無欠な人生を歩むには、邪魔者を殺しその手を汚すしかなく、 その手を汚したくなければ完全無欠な人生など歩めはしない(王にはなれない)という強迫なのだ。 それがマクベスの鍵となる文句。その強迫に操られてマクベスは死ぬ。
人間の本質と弱さを突く
シェイクスピアの作品は、実際の演劇を見てから読むに限る。舞台での台詞のテンポと臨場感を一度経験しておくと、文学として読む作品に生命が宿る感覚を覚える。 どの作品もそうだが、マクベスも、シェイクスピアの人間の本質と弱さをシニカルに描いた作品と言うべきだろう。無闇に人生訓のようなものを導き出すのは良くないが、やはりどうしても、シニカルな視線の中に、学び取らねばならないものを感じてしまう。この作品では、魔女の囁きにそそのかれ、独善的となり、高揚した主人公が、冷静さを失ったゆえに、結局は身の破滅を導く、というストーリー。治世というレベルでなくとも、あらゆる人生の場面で、こんなことはあるものだ。 それにしても、やはりシェイクスピアの詩のような言い回し、巧みな比喩には、美しさを覚える。このような美しさ、それも”冷徹な美しさ”こそ、天才のなさる業だろう。
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歴史的創作物
今まで文芸に触れてきた中で、これほど天才的なものはなかった。といってもそれ程、名著を呼んできたわけではないですが。 作中でも作者がどれほど哲学や神学に通暁しているのか、その道に通じている人ほどわかると思う。そして面白いと思う。 物語をつづる上でも建前だけでは説得力に欠ける知識的なものを充分に補っているし、学者としてのファウストだけでもとても参考になった。 この物語の一番の魅力を取り上げるとすれば、やはりグレートヘンのほか無い。 これは幾多の創作家がファウストをつづってきた中で、ゲーテのオリジナルの設定であって、その内容といったら現代文学でもこれを上回るものはそうそう無いといっても過大評価ではないと思う。 個人的にその物語が非常に印象深かったせいか、当時の思想反映である饗宴などのシーンが少しもたついたけれど、創作家はかくあるべきと言わんばかりに作りこまれた内容である。 第一部の後の解説はネタバレなので全部読み終わってから読んでください。 個人的に現代人が「訳わからなかった」「あまり感動しなかった」などさもしい意見を聞くんですがそれが悲しいです。何に対して悲しいのかはおおっぴらには言いませんが。 余談ですが集英社のファウストの表紙が面白かったです。なんじゃありゃ
私は目もくらむほどの体験に身をゆだねたいのだ
・元々ドイツに伝わるファウスト伝説をもとに書かれた作品。ファウストという名の錬金術師と占星家が実在したらしい。同一人物との説あり。この件は、本書の約40ページに及ぶ詳しい解説にも書かれている。 ・ゲーテが若い頃から書き始めたライフワークで、最終的には人生経験豊富な老人ならではの視点も入った、練りに練られた傑作である。構成美の一方、人間の醜悪な部分の描写もある。さらに生命力溢れる民衆の楽しみに通じた点がにじみ出ており、作品の深さと広さを感じる。「隠し砦の三悪人」など、黒澤明のいくつかの映画を思い起こさせる。 (付記1)ロックバンドThe Policeの名曲“W apped A ound You Finge ”の歌詞に、メフィストフェレスの名が出てくる。 (付記2)1938年に毒殺されたブルーズマンのRo e t Johnsonには、ギターの上達のために悪魔に魂を売ったとの伝説がある。米国の黒人と共通するとは(キリスト教の影響があるにしても)、何か悪魔には人類共通の思い入れがあるのだろうか?
旧版 森 林太郎 (翻訳) はいずこへ
ファウスト 第1部 (1) 岩波文庫 緑 6-1 ゲーテ (著), 森 林太郎 (翻訳) ISBN: 4003100611 ; 1 巻 p だと思っていたら、翻訳が違うのですね。森 林太郎 というは あの文豪、鴎外です。がっかりしていたが、ちくま文庫の森鴎外全集に入っていました。 もし、旧版の岩波文庫で読みたかった人はこちらをお勧めします。 新潮その他、翻訳者は異なりますのでお好きな本を。個人的に、手塚治虫のファウスト(朝日文庫)も好きです。
さすがゲーテさすがファウスト
やはりゲーテは言葉の美しさからしてなんかすごいですね。本当にその素晴らしさを語れといわれるとむずかしんだけど 感覚に訴えるっていうか言葉の美しさってこう言う感じなのかなと初めて思った作品ですね。想像してもきれいだし何よりセリフに臭さがないといったらいいか作品の雰囲気の中で自然と適切な言葉が出てきていると言うか・・・やっぱり説明すると難しいけど・・・ p そして何よりもその発想力と構想力 (何かいまのSFにも十分通用するようなところありますよね) やっぱり悪魔と魂の契約をするという筋が何よりも魅力的(?) 手塚治虫がすきだったというのも納得。 p あとできれば本によって訳のうまいへた、注釈とか、話の分かりやすさ結構違ったりしますので自分で少し見てみて選ぶのをお勧めします。
上演不可能の脚本に何故ゲーテが取り組んだのか
それ自身が既に降霊術の呪文のような、深遠で謎めいた長い前口上。そして現れるのは老博士の書斎。脚本という形式を取る事で、私達はゲーテ自身のト書きを通し場面をヴィジュアルに思い浮かべる事ができる。魔法陣の中と外の駆け引き、メフィストフェーレスの自在な変身など、言葉にされると多分救いようもなく陳腐な表現になってしまうだろう。だから、この戯曲が上演可能か不可能かは本質的な問題ではない。動員しうる全ての想像力を刺激して訴えかけてくる、ヴァーチャルな総合芸術。文豪をして数十年の歳月を要した超大作に、あなたはどの様に打たれるか?また、シューベルトやリスト、マーラー、手塚治虫などの、この作品に触発された創作に手を伸ばしてみるのも面白い体験かも知れない。
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引き込まれます。
ロミオとジュリエットの悲劇的な恋愛が描かれています。 「ロミオ」がモンタギュー家の「ロミオ」でいなければ・・・。 訳(文章)に関しては、とても読みやすく、 読んでいて、どんどん引き込まれていくものでした。 あくまで個人的な感想ですが、 ストーリー展開は、 ありきたりなものでしたし、 ロミオとジュリエットの恋愛は、 青臭く、子どもっぽい印象をうけました。 おもしろさはわかりますが、 私の趣味には合いませんでした。 趣味が合えば、繰り返し読みたくなると思いますが、 評価としては、星4つとさせていただきました。
劇としての魅力
仲の悪い二つの家のひとり娘とひとり息子が恋に落ちたら。 シェイクスピアの時代よりも古代からある物語のテーマを、シェイクスピアがテンポ良く演劇用に構成しなおしている。 分かりやすい象徴的な性格設定の人物を配して、テンポのいいセリフ回しで、劇的効果を狙っている。ロミオとジュリエットが出会ってたった5日間の短期間の物語に時間設定を変更している。 ここのところは翻訳者である中野好夫氏が解説しているので読んでみるとおもしろい。 現代風の小説を読むようにして読むと、型にはまりすぎているようで、面白みがなさそうに感じてしまうが、劇を見ているような気持で読むと、はしばしの演出がなるほど舞台映えしそうだなと感心してしまう。 この翻訳版では、こみいった地口、シャレの部分は、直訳ではなく、日本語を使ったシャレの形で翻訳者が雰囲気の再現を狙っている。これはこれで、変な直訳の文章を読まされるより良かった。
喜劇
これは喜劇の要素が強いと思う。 シェイクスピアには4大悲劇がある。ハムレット、リア王、オセロ、マクベスだ。この4つも各々味わいは違うが 一応 人間の愚かさを見据えている点が共通している。シェイクスピアの悲劇とは 「登場人物が可哀想」という事ではなく「人間が不毛である」という突き放した視線にある。彼の悲劇くらい 泣けないものはなく 暗澹とするだけである。 それに比べると シェイクスピアの中でも人気の高い本作は 喜劇である。簡単に言い切ってしまうと 誤解したカップルが頓死するどたばた劇ではないか。この話であれば 人間の不毛性というよりは「登場人物が 間抜けだけど まあ 可哀想」ということかと思う。人によっては泣けるでしょう。 すくなくとも 書いているシェイクスピアが 冷笑しているような気がしてならない。
恋多きシェイクスピア
少年時代、この作品を読んだところ、全く面白くなく、なぜこんなにまで人々にもてはやされるのか理解できなかった。ロミオとジュリエットの悲恋話は典型的な、陳腐なものであると感じられたからだ(実はその典型を確立したのが当のこの作品なのだが)。 しかし、今あれからもう少し年をとり、この作品の凄さが解ったように思う。この戯曲の凄さ、それはセリフの一つ一つが、熱烈な恋愛に陥っている人間に特有の心理を鮮やかに描写していることだ。情熱的な恋愛をしている人間ほど、読んで「真理ナリ!」ハタと膝を打つに違いない。流石は恋多きシェイクスピアである。これは然るべき時、然るべき状態のシェイクスピアによって作られた作品である。
恋愛の本質をついた作品
ロミオはジュリエットに会う直前まで他の女性を熱烈に愛していたが、ジュリエットに会った途端に彼女のことはきれいさっぱり忘れてしまう。恋愛の本質をついた、「ロミオとジュリエット効果」という恋愛の方程式を作ってしまった二人の愛は、障害に満ちているからこそ盛り上がるわけで、ロミオがジュリエットにいうセリフと前の女性に語りかける言葉は似通ってしまっている。二人は結局最後に死んでしまうが、生き続ければ愛が冷めてしまうこともあっただろうから、むしろそのほうがよかったのかもしれない。全力で愛に生きたという意味で、ハッピーエンドだとも言える。
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取り合えず、今まで読んだ本谷戯曲本の中でベスト。
本谷有希子、岸田戯曲賞受賞作。ここ数年のオール・ラウンド的な活躍ぶりを見れば、当然と言えば当然。受賞記念出版も、演劇書籍に強い白水社辺りではなく、さすがは売れっ子、大手講談社からの刊行。彼女の戯曲を読むのは、「遭難」、「遍路」に次いで3冊目。今までにも増してより辛辣で洒落がキツ〜いお話となっている。 ある新聞販売店に訪ねてくるひとりの女性。店主とは7年間の愛人関係にあると告白するこの女の出現から怒涛の如く吹き荒れる一家の本音と確執。 悪意と嫉妬が剥き出しあい、エゴと自意識のぶつかり合いが応酬するいつもながらの本谷ワールド。明るく、奇天烈に、躁鬱と錯乱、絶叫、破壊の果てに見えてくるモノとは、、、。相変わらずの混沌としたその世界観だが、今回も実に上手い。強烈な毒気にあてられながらも、可笑しさがこみ上げてくる。 読了後、ライヴDVDも鑑賞したが(舞台も面白かった)、戯曲として楽しめるし、反ってダイアローグの面白さが際立ってくる。ト書きや会話の“間”を、個々のイメージで膨らませられるし、ね。 ハイテンションな女テロリストが撃つ「ある日常」。普段、戯曲やシナリオを読み慣れていない方にも可笑しさは十分伝わると思う。
演劇界で最も注目される岸田國士戯曲賞の受賞作!
今、演劇界のみならず文壇にもその名が轟く本谷有希子の戯曲。 本作は本谷女史の、三谷幸喜をはじめとした芝居が上演される名門、 渋谷はパルコ劇場デビュー作であると同時に、 演劇界で最も注目される岸田國士戯曲賞の受賞作である。 「一見平穏に暮らす一家に『異物』である女が登場し、 隠されていた真実が次々と暴露される」という あらすじだけでは本作を語るに片手落ちだろう。 多くの男性劇作家が、時代の雰囲気が大事だとか云いながら やっぱりどこか頭を使って戯曲を組み立てているのに対し、 本谷本人に言わせれば「アドリブに近いもの」で創作された本作は だからこそ永作博美演じた主人公の「明るくぶっ飛んだ」加減が 時代と現代人のグロテスクさを白日の下にさらしている。 読んでいて、本書を放り投げたくなるほどの インパクトある「毒気」をこの年齢で書けるのはやはり驚異。 なんでもかんでも精神病理のせいにすれば、 ブンガクらしきものになるという風潮に、 きっぱりと背を向ける姿勢も引き続き潔く、痛快である。
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ザビビのファウストへ・・・・(;'Д`)ハァハァ
(;'Д`)ハァハァ さあてファウスト第2部だが・・・ファウストに言いたいことがある・・・。週刊少年漫画板でも聞いたが・・・ おまいの漫画は・・・漫画としての文法が成り立っていないそうだ。 本当にそうなのか・・・ おまいの漫画を一度 読んでみたいと思った。 話はそれだけだ。
人生とともにある読書
私は、あまり一度読んだ本を二度三度と読み返さない方なのだが、「ファウスト」は、多分、中学生で一度、高校で二度、大学で一度、社会人で最低一度は読んだ。読むたびに、自分に迫ってくる個所が変るように思う。また、読書という体験から伝えられるメッセージも変る。なにか教養というものに対して幼いあこがれがあったから、最初の頃は単に名作として無理矢理読んだ。あるいは、手塚治虫の「百物語」などとの関連で読んだのかもしれない。青春のころは、グレートヒェンとの恋物語として読んだように記憶している。自分の恋と、ゲーテの恋を重ねていた。ゲーテが恋多き人生だったと、解説にあったことで安心した。 p 今回は、最低でも十数年ぶりに第二部から読んでいるのだが、実に面白い。随所に人生の知恵が隠されている。まだ、それらをきちんと自分の文字として、まとめるには自分の筆力があまりにも足りないのだが、くすくす笑ったり、現代との接点のあまりの深さに鳥肌立ちながら、読んでいる。実によい読書体験だ。うれしい。
人間は何も知ることはできない
「私がついに知ったことは、人間は実は何も知ることが出来ないということだ。」と言い、悪魔と生きることを選んだファウスト博士。 p 彼はその後、恋をし、老人の家を焼き、その人生を謳歌する。 その第2部は音楽のような旋律であり、一貫した何かを語りたいというよりは、人生というものの無常たるところを楽しく唄っているように見える。 p さて、このファウストに家を焼かれたフィレモンという老人に、後の心理学者のユング博士は、自らの心の分身にその名前を授けた。 ファウストは間違いを犯す、間違いを犯さざるを得ない。 間違いを犯すこととは、生きることに他ならず、それは悪魔の嘲笑するところである。 p 彼がその間違いだらけの人生にそれでも美しいと言うのならば、賭けは悪魔の勝ちである。 冒頭で世界に絶望し、決してこの言葉を口にする筈のなかったファウスト博士が、終にその世界を素晴らしいと認めてしまう。 p 「とまれ。全て(あなたは)は美しい。」 p この瞬間に、悪魔は賭けに勝利したにもかかわらず、神を裏切った筈のファウスト博士は、神の手助けで昇天する。 何という意味不明な最期なのか。 p 興味深いことを言えば、人生とは全て苦と説いていた仏陀は、死ぬ直前に自らの最期の食事をふるまった者を祝福しつつ、次のように言った。 「人生とは甘美なものだ!」 p ファウストが何故神に祝福されつつ昇天するかは、この作品最期にある言葉、「永遠に女性的なるもの、われらを牽きて昇らしむ。」の謎を解き明かさなければ知ることができない。 p 「西洋と東洋は分けて考えることはできない」(ゲーテ)
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核心をつく第2部。 p 運命の3女神、灯台守の詩など短詩としても美しい言葉が並ぶ。 p 運命の3女神のストーリーをベースにした漫画「ファイブスタ-ストーリー」(永野護)も必読。 p ゲーテのファウストが難しかった人は手塚治虫さんの「ネオファウスト」を読むと理解できると思う。ただしこちらは執筆中に作者他界。未完に終ってしまった。
可哀想におれという阿呆が・・・
ゲーテが幾十年という歳月をかけて取り組んだ大作。おそらく自分にとってランボーがそうであるように、多くの人にとってこの「ファウスト」は読む場所や気分、年齢によって受け取り方や感じ方が変わるものであるのではないだろうか。読めば読むほど味が出てくる、そして年を重ねるごとに新しく出会う個所がある一方でわからなくなる個所も出てくる、そのような書であるような気がする。“哲学も、法学も、医学も、またいらんことに神学までも、容易ならぬ苦労をしてどん底まで研究してみた。それなのにこの通りだ、可哀想におれという阿呆が。昔よりちっとも利口になっていないじゃないか。”この言葉が二十歳の今、最も印象に残った言葉であったが、この先 読み返したときにいったいどのように感じるのだろうか。まったく未知数でであるがゆえに楽しみである。
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【くちコミ情報】
よみがえる舞台「ムサシ」!
3月に観た、舞台「ムサシ」。 脚本・演出のすばらしさ、面白さ そして、役者さんたちの熱演に笑いに 笑って、何度もある「しかけ」に驚いて、 感激した。 そんな「ムサシ」が出版されることを 知り、ずっと待っていた。 井上ひさしさんが書かれた「ムサシ」は あの「舞台」の脚本そのものであり、こ れが、あんなふうに演じられたのかと 感慨深いものがあった。 あの時の舞台「ムサシ」が私の中で再現 されたかのようにも思えた。 あの「ムサシ」を観た人なら、余計に、この 脚本を読んでいると情景が目に浮かぶだろう。 面白く、でも、その中で井上さんの伝えたい メッセージがわかりやすく伝わってくる。 脚本に興味のある人はもちろん、舞台を観た 人にもオススメの1冊。
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