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   古美術・骨董 の売れ筋最新ランキング   [2008年07月07日 13時15分]
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カスタマーレビュー数:7

くちコミ情報
ロンドン骨董街の人びと
ロンドンへ来て、名門骨董店に入ったものの人種差別などイギリス人の 本質に触れながら、悪戦苦闘した筆者の体験を元にした本書。 覗いてみたい思う世界が良く描かれています。 少し、筆致が硬いのは、、、。
アンティーク、ロンドン、海外での仕事に少しだけ興味のある方に
ジャケット買いした本です。 古美術や階級社会について難しいことはわかりませんが、この本は私の観点から良いと感じたため、今でも傍においています。 行間から、著者のすごしたロンドンや骨董街の人々への思いが感じられる、そんな本です。
貴重な体験記
 著者がロンドンのアンティーク業界で生活した日々を回顧したエッセイ。著者は日本の大学を卒業後にロンドン大学に留学し、東洋陶磁専攻の修士課程に在籍。学位取得については書かれていないが、修了とあるのでおそらく学位も取得したはずである。その後はしばらくロンドンの大手アンティークショップに勤務していたということで、このようなタイトルの本を著すにはまさにうってつけの人物であろう。 p  文章はよく整理されており、時折ちょっと珍しい言葉遣いが出てくる点を除けば極めて読みやすいものである。アンティークを題材としたテレビショーの話題に始まり、ロンドン大の東洋陶磁コレクションの由来やショップの仕事の話など、バラエティ豊かな題材を揃えて飽きさせない。欧米留学記の例に漏れず時折お説教調にもなるが、一方でイングランドの中産~有産階級の人々の趣味や行動にも色々と批判を加えており、あまたあるイギリス礼賛本のようにイギリス賛美一色ではない論調は評価して良いだろう。 p  ただ一つだけ気になるのは、著者が美術史専攻であったにも関わらず、美学・芸術学に関わる言葉や概念を学んだ形跡が一切感じられない点である(それは著者が自然科学の手法を礼賛する一方で伝統的な美学・芸術学に冷ややかな評価を与えている記述からも明白である)。例えば「何々には美学がある」という表現は、少なくとも美学や芸術学を専門的に学んだ人間ならばまず使わない言い回しである。それが美術品に直接関わる体験記であるだけに本書は美学や芸術学の知識を持つ方々も読む事が多いであろうが、にもかかわらず本書では美学や芸術学上の概念がいささかおろそかに扱われており、それが若干の読みづらさに繋がってしまっている。この点だけはまことに残念である。
階級があってこそ
 就職先はイギリスの老舗の古美術商スピンク。商社などとはちがってここには英国の階級社会がいまだに機能している。その誇りの高さは日本の骨董屋などとは雲泥の差がある(らしい)。 p  この職場で英国の上流階級相手に、彼女は英国式の老獪さを味わうことになる。最近の女性の書く英国ものがおもしろいのは、彼女たちが象牙の塔ではなく、実際の生活のなかから英国の実態を仕込んでくるためだ。 p  この本は後半になって時間の流れが一気に加速する。上司であった男のエイズによる死。経済の悪化で次々と独立していくディーラーたち。スピンクそれ自体もサザビーの傘下に入る。しかしそれでもなおイギリスは厳としてその孤高の姿で著者を迎える。これぞ伝統あるイギリスの誇りか。 p 「わが先祖たちがその叡知で世界からかき集めた財宝を、古美術商たちはうまく転がしているかえ?」というようなイギリス皇室のしたたかさはどうだろう。イギリス社会のおもしろさは階級があるためといっても過言ではない。もっともそれは外から眺めるかぎりのことだが・・・。
さぁ! この1冊をポケットにロンドン蚤の市に!
海外で自分らしく働く日本人はもう珍しくなくなったが、この本の著者はすごい! なにしろ世界中から価値あるアンティークが集結するイギリスはロンドンで由緒あるアンティークショップのスタッフになってしまったのだから。 p この本が知的好奇心を刺激してやまないのは、好奇心旺盛な著者がだんだんとロンドンのしきたりを学んでいって、目の前にある貴重なアンティークの数々を活写していることだけではない。 p ロンドンっ子としてのプライドを誇りに、あくまでプロフェッショナルとしてふるまうスタッフ1人1人の姿が生き生きと温かい視線でとらえられていることだ。とくに、世界的な不況の影響を受けて“店じまい”するショップと歩調を合わせるかのように余命いくばくもない宣告を受けた老スタッフの姿がしみじみとロンドンの雨のように心にしみる。 p 一度でもロンドンの街を歩いたことのある人は必読! 憧れをいだいている人はバイブルになる1冊。きらきらした“お宝”の数々に、思わずため息をついてしまうことうけあい。


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痛快な伝記
デュヴィーンという、本人よりもはるかに有名な欧米の偉人たちを手玉にとった前代未聞の天才画商の伝記なのだが、最後まで通して読んでも、私は、結局この人物について全く理解できていないように思えてくる。 とてつもなくロマンチストな美の探究者かと思えば、狡猾で人の心を掴むためにあらゆる裏工作も辞さない。周囲から決して好人物と評されない一方で、誰の心にも強烈な印象を残し、その商売振りは、あきらかに単なる儲け一辺倒の商売人とは次元が異なる。 唯一つ、理解できたことは、この人物はとにかくユニークな、ある種の大変魅力的な天才だったということだろうか。 もう一つ、この作品で面白いことは、この伝記が、故人であるデュヴィーンと深く関わった人々の存命中に書かれたものであるということだろう。読み手である私は、その分デュヴィーンという人物が生きた時代の近くに居る気分になることができたようだ。


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