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興味深いです。
日本に古来より伝わる染法を、染色家の視線から語る。 今ではもうあまりなされていない植物染めの染色法、色名など、興味深い内容となっている。時代の流れに沿って書かれているので、日本における色彩への関心がどのように移り変わっていくのかも大変わかりやすい。 p 染色の技法の移り変わりとともに、色彩の変化と文化の変容、歴史の推移などまで書かれていて、色に関する好奇心を満足させてくれる一品だと思います。 ただ一つ不満があるとすれば、カラー口絵が少ないので、実際本の中に登場する色味に興味が湧けば、別の本で調べないといけないことでしょうか。
いにしえの人の心
日本は古(いにしえ)の昔から、色を染めてきた。色を染めるという行為は、単に色を付けるということではない、ということがこの本を読むとよくわかる。 p 私が興味を持っているのは弥生時代なので、その時代の色について述べたい。まずは「白」の発見。太陽の紫外線で繊維を白くするということを発見する。やがて「染料」を発見し、布を染めて定着する「技術」を発見する。赤では茜、黄色では刈安、山桃、クチナシ、キハダ、茶色では柿、矢車、団栗、栗などが使われていた可能性が高いという。(誰が茜の根から色が採れることを発見したのだろう。椿の灰がなぜ定着の効果があることを知ったのだろう)やがて時代は下り、色は種類が増大し、職人たちもやがては『座』を形成し、大商人になっていく。 p 佐原が古代の人が最初に『色』として認識したのは『赤』ではなかったかと言っていたことがあった。あかるい色を選んだいにしえの人の心。染物に対しては何の知識も無かった私ではあるが、具体的に色をつけていく古代の人々の心を想像し、白黒の世界だった私の想像の世界も少しだけカラー化してきた。最初の口絵カラー写真は非常に新鮮だった。
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のはらむらはあいかわらずです
いきなり(3)から買おうと思う人はいないとおもいますが、1冊目2冊目を楽しんだ人ならみんなが待っていた「版画のはらうた」3冊目。ニューフェイスもいれば、おなじみのあの子もちょっぴり成長していたり、のはらむらは相変わらずです。
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【くちコミ情報】
チベット仏教美術の真髄 タンカの全て
漢民族の支配下におかれているチベット民族の心の拠り所であるチベット仏教を調べていて本書と出会いました。 標題のタンカとは、軸装の仏画のことで、クルクルと丸めることで運搬が可能という特徴を持っています。大型のタンカを小高い草原などで広げている映像を見たことがありますが、チベット民族が仏教をそしてタンカを大切にして信仰しているのがよく分かりました。 曼陀羅をイメージすれば良いと思いますが、仏様を一定の尊格によって配置しながらそれぞれを敬うわけで、その伝統たるや数百年間遡ることができます。 筆者の田中公明氏は、東京大学で印度哲学を専攻し、大学院博士課程を満期退学し、執筆時はシアトル大学東アジア校(那覇)客員教授を務めています。 本書の122頁で現代のチベット仏教美術に対して筆者はこのように述べています。「1959年のチベット動乱(ダライラマ14世がインドへ逃れた時)において、総本山ガンデン寺は、人民解放軍の砲撃受け、主要な堂搭のほとんどを失った。」とあります。また「1966年から始まった『文化大革命』は、チベットの伝統文化に壊滅的な打撃を与えた。」とも書いてあります。 本書の冒頭でも触れられていますが、多数の優れた美術品が国外に持ち出されたのは、この二つの大きな弾圧を契機にしており、そのことにより欧米のコレクターが収集したことは結果的に文化財の保存に繋がり、現在でもその素晴らしさを確認できるのは幸いでした。 韓国のハンビッツ文化財団所蔵のチベット美術がわが国で公開されることになり、2001年「タンカの世界」の展覧会を筆者が学術監修を担当したこともあり、本書は同展覧会の解説書と一般販売書籍の両方の性格を併せ持つことになったと記されています。
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