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| 大英博物館の舞台裏
デイヴィッド・M. ウィルソン(著)
David M. Wilson(原著)
中尾 太郎(翻訳)
¥ 2,345(税込)
¥ 1,800(税込)
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
館長の魂の叫び
旅に行けばいろんな国で大英博物館が嫌われています。 p 例えばある国のある遺跡での出来事です。「あの上には碑文がありましたが、でもある日どろぼうが持っていってしまいました」「……泥棒ってもしや?」「大英博物館です」「やっぱり」ってな具合です。からっぽの遺跡を見るのは空しいものです。敦煌の石窟など壁画ごと剥がされてしまい痛々しい。でもイラクの戦争で博物館が破壊され、メソポタミアやアッシリアの出土品や人類の文化遺産が失われてしまいました。 p この本の著者は大英博物館の館長を勤めた人です。つまり「返せ~」と世界中から連呼された博物館の責任者だった人です。この本は館長の魂の叫びです。なぜ返還しないのかの回答。なぜ大英博物館は入館料を取らないのかが語られています。また彼が一番苦労したんだろうなと思わず同情してしまう金勘定は必読です。 p 巨大な博物館の運営資金の捻出の難しさと質の向上の間に生まれる矛盾。削減したら首を絞める人件費。あの大英博物館が、実は世界中から「あなたの寄附を待っています~。展示物を新たに購入する資金はあまりないんで、出来れば人類の遺産は寄附して欲しいのよ~(泣)」と叫んでます。少なくとも私は、この本を読んでこれから世界をあちこち旅しても気軽に「返還しろ」とか「泥棒呼ばわり」は言わないことにしました。
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| 博物館概論
大堀 哲(編集)
¥ 1,890(税込)
通常3~5週間以内に発送
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カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
読んでから大英博物館に行くと何倍も楽しめます
本書は大英博物館の歴史にフォーカスを当てるという面白い視点で書かれている。大英博物館のコレクションがどのような経緯で増えていったか、その収集の過程にもドラマがあって面白い。また図書ルームで暴れた日本人の逸話や、コレクションが来訪者に壊されてしまうといった小話も面白い。あれだけのすごいコレクションを誇っているのに開館以来ずっと入場料無料というスタンスには感銘した。ロンドンに長く滞在できる人はぜひ本書を読んで、最低でも2日間は大英博物館に通うと、相当の人類史通?になれるかもしれないですよ。おすすめです。
思い入れはたっぷりだが
著者のイギリスへの思い入れがたっぷりと伝わってくる一冊。私的なエピソードも多く興味深い。とはいえ、読者にとってそれが面白いかは別問題。失礼な言い方かも知れないが、書きたいことをただひたすら書いている感じで、全体の流れを意識しているように感じられなかった。そのため、何度か途中で読むのをやめてしまった。 「物語」と名のつく中公新書は大体読んだが、他はかなり全体の流れを意識している印象があったから、よけいそう思ってしまったのかも知れない。もっとも、「大英博物館に関するエピソード集」だと思って読めば、それはそれで面白い。 p 校正がどうも甘いのもマイナス。ただ、文章そのものは読みやすい。イギリス文化、歴史に精通している人ならなお楽しめる。
退屈させません!
新書は、本によって途中で退屈するものもありますが、この本は単なる歴史の羅列にとどまらず、読みやすくかつ内容も充実している素晴らしい本だと思います。題名の「物語」が示しているように、大英博物館を中心にそれをめぐる人々を描くことによって歴史を辿るという手法が用いられていて、日本人は南方熊楠や夏目漱石も登場しています。
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【くちコミ情報】
贋作を取り上げた本の中でもひときわ輝く面白さ!
贋作や贋作者を取り上げた文献は数多いが、なぜ多いかというと、 はっきりいって素材が面白いからだろう。 本書は、そういった贋作系の本でも、さらに一歩踏み込んだ面白さに溢れた名著である。 とりあえず全訳ではなく、有名な贋作者メーヘレンなどの章はカットされていたり、 ある程度の知識がある人を対象としているような感じかもしれないけれど・・・ しかし、メトロポリタンの名物館長が語る贋作秘話であり、とにかく最初から最後まで すっごい面白かったので、興味ある人はぜひ読むべし。 ちなみに絵画だけでなく古代の芸術品とか彫刻の方が多いくらいなので、 絵画の贋作者のみ期待している場合は、別の本が良い。
贋作と美術家との果てしない戦い
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個性的で面白いが、ミスもある本
後書きを読むと3つの章を省略したらしいのですが、それでも翻訳はありがたいと思います。価格的にも、原書のペーパーバックの値段に比べると、まあ安いといえましょう。 p ホーヴィングは、ドイツ人のエキスパートを信頼して使い、かつ学んでいるようです。大学でワイツマン教授(ドイツ人の中世美術の権威)に学んだ影響かもしれません。9章のシュタイングラバー、14章のソンネンバーグが著しいものでしょう。 一方、この本では、三枚目の役柄のロリマーは、もともと、メトロポリタン分館 クロイスターズ創立当初の責任者で、大きな業績をあげた人です。 本書のなかで、ホーヴィング自身が遭遇した話、メトロポリタン美術館が直接関係した話には、詳細で興味深い話が多いと思いました。 p 125頁のメトロポリタン美術館のエトルスクの偽物彫像は、一時ずいぶん話題になったらしいのですが、写真を観るのはこれが初めてです。詳細な経緯もホーヴィングのこの本で初めて読むことができました。 p ただ、全体に図版が少ないのは困ります。ミケランジェロのダヴィデ像のように、有名な本物については、画集などでみることができるのですが、議論の対象となっている偽物については、写真図版があまり公表されていないので、偽物の方だけでも写真図版が欲しいところです。本の価格をおさえるためでしょうが、あと5、6点あれば良かったでしょう。10章の聖母子石像の話では、最低2枚、偽物の写真と、そのもとになって破壊された石像の写真がないと、理解できないでしょう。 p 総じて面白い本ですが、中には、明かな筆のすべり・事実誤認があるようです。教科書的に読まれると困る本だと思います。 p 例えば、47ー50頁:ベネチアのサン・マルコ寺院の美術品について「最近までビザンチンの代表例だとされていた」というような言い方は不適当のようです。1959年出版の一般向きの画集「サンマルコ:モザイク」で、すでに12世紀以後のビザンチン美術を模倣した様式だと記述されています。また、ベネチアのサン・マルコ教会の宝物には、「コンスタンチノープル、あるいは古代の中近東から運んできたものは四つしかないというのが現在の定説である」は正しいのでしょうか? 3~5世紀の豪華なガラス器だけでも2点以上あるようですから、勘違いか、誤植でしょう。 ( ef. 由水、ガラスの道、中公文庫) p 75頁、最初の5行のルーベンスの言葉は、絵の買い手のイギリス人のお客さんを案内して、自分の工房の作品をみせながら言った言葉です。商品の説明ですね。背景が曖昧なまま引用されているので、まるで、ルーベンスの告白のように読めます。 p 96頁 キリコ が自分自身の旧作を贋作した。。という噂。 p これはパリの画商とキリコとの決裂と関係がある誹ぼうらしいので、文字どおりにはとりかねます。 p 254頁:ギリシャ?の青銅製の馬について「X線検査と熱ルミネッサンス法の二種類で調べた。すると、二通りの年代が測定された。」となっていますが、X線では p 金属そのものの絶対年代は測定できないはずです。陶器の年代を測定する熱ルミネッサンス法を、青銅の馬に使う場合ですが、内部の焼けた砂を掻き採って検査したのではないかと思います。 p ただ、この馬は昔、ガンマ線をあてて、内部を撮影していますから、熱ルミネッサンスで使用する結晶格子トラップ電子がガンマ線で乱された可能性が高く、年代はうまく測定できないと思います。したがって、この年代はあまり信用できません。 p 「芸術家」という概念のない古代中世における「レプリカ」「コピー」は、制作の技法としてあたりまえのものでした。したがって、こういう時代の「画稿」や「手本」による制作について、2、3章でいう「にせもの」よばわりは単なる「言いがかり」でしょう。 p 5章以降15章までは、「19世紀以降に作られた、金めあての贋作」 に「にせもの」の定義を限っているようですから、問題はないようです。 p 一番印象に残ったのは、59頁のチェリオラの墓の話です。怪談としても一流で、この話がほんとでも嘘でもかまわないと思いました。一読、慄然となりました。
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【くちコミ情報】
「!」が沢山
読めば読むほど、日本にはこんなにも色々な博物館があるのか、と楽しくなってきます。 博物館を作った人の、集めるだけでなくて、さまざまな人たちに見てもらおう、知ってもらおうとした理由。 収蔵品を作り出した職人さんたちのびっくりするような技。 すっきりと分かりやすい著者の文章からは、「面白いよ、ここ!」という声が聞こえてくようです。 既に行ったことのある博物館もあったのですが、もう一度、違った気持ちで「ものたち」と出会えそうです。
各地の博物館。
日本全国の面白博物館が ・悠久の時と人類の営み ・こんなところにも技術の粋が などのテーマごとに分類されている。 旅行ガイドなどとは違い、著者が実際に訪れ、魅力的に感じた博物館がセレクトされているので 国立博物館などは入っていないが、琥珀の博物館、ボタンの博物館、香りの博物館 などみているだけで興味を引かれるものが多い
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【くちコミ情報】
アートファンにもお勧めです
この本は学芸員になりたい人のために書かれた美術館学の入門書ですが、他の同種の本とは異なり、様々な実例が織り込まれて非常に分かりやすくまとめられています。そのため専門知識を持たないアートファンでも、美術館・展覧会がどのように企画され運営されているのかを裏話をまじえて楽しく知ることができます。普段は展覧会を見に行くことしかできないファンにとって、このような美術館の内側を教えてくれるこの本は、あなたの美術への興味をさらに深くしてくれるでしょう。
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【くちコミ情報】
正しく教科書的
中身は博物館学の入門と、サブタイトル通り地域博物館についての主張である。教科書然としていて語るところはあまりないのだが、あえて言うなら博物館学の部分と地域博物館についての部分を切り離して、二冊にすればよかったのではないかと思う。内容が乖離しているとは言わないが、そのせいで博物館学の部分が地域博物館にひきずられていて、むしろそれ以外の博物館についての記述が弱い。
取り敢えずの参考文献
「地域博物館」という概念を前面に出し、地域における博物館のあり方について記述したもの。類書があまりないことから、地域と博物館の関係性を調べていくためには相応に役立つだろう。ただし、本書はカバーする項目は多いものの、項目ごとの掘り下げは浅く、論考に深みはない。参考文献として取り敢えず抑えておくには良い、といったところではないか。
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