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   画家・写真家・建築家 の売れ筋最新ランキング   [2008年08月30日 06時46分]
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岡本太郎のピカソ論
岡本太郎がパブロ・ピカソを唯一尊敬する20世紀の芸術家と考える根拠が書かれている。 岡本によれば、芸術家とは、「もの」をより直接的に再構築(創造)するひとであり、「20世紀の」という形容詞句を冠することができるのは、19世紀のセザンヌのそれ以前の絵画芸術に対する否定に則りながら、そのセザンヌ自体も否定して、弁証法によって、20世紀ならではの回答を提出したからである、という。 上記をピカソ自身の語録から傍証するが、僕は説得力があると思いました。 また、岡本がほかの本で書いている伝統論や芸術論と照らし合わせると、岡本自身がいかにピカソに影響を受けているかがわかります。
ピカソへの挑戦と賛嘆
岡本太郎の目と心を通してピカソのなんたるかを私なりにつかむことができた。ピカソへの挑戦的な賞賛と若き芸術家への鼓舞に満ちたこの書において、ピカソの自身を次々に乗り越えてきた革新の精神に心を動かされるよりも、太郎氏の肉体的な精神、生々しい奔放な思考・筆致に強く心動かされた。解説者が論じているように、この書は『青春ピカソ』であると同時に『青春タロー』であるということ。ピカソと題されていながらも、太郎氏の精神がページを繰る私の手よりも熱くページの中で波打っているように感じた。芸術家の完成を追うのではなくその過程、未熟さを探求すべきだという件にははっとする人が多いのではないかと思う。
ピカソは「踊る」
書名からピカソの青春の苦労話を想像するとすれば、肩透かしを食らう。もちろん青春の苦悩への言及はあるが、それに留まらず、岡本の考えるピカソの魅力の本質をこれでもかと言う程抉り出している。そして岡本のピカソ論が、抽象芸術やキュビスムに対する入門書にもなっている点が本書を更に魅力的にしている。僕は芸術を学んだことは皆無に等しく、ピカソのような抽象的な絵に惹かれつつもほとんど理解出来ないでいたが、本書を読んで先が見えてきた気がしている。そういう芸術の魅力を理解出来た気になっている。初版は昭和28年なのに、読みやすくもあり、ほんとうに「読んでよかった」と思える本だった。
芸術論以前の人間論
 「作品は形骸である。学ぶべきものは結果ではなく、それに至り、それを超える道程なのだ。つまり作品ではなく、芸術家のドラマが真に問題となるのである。」(本書98頁)  本書はピカソの解説書などではない。岡本という一個の精神が、ピカソを通して彼自身の中に見て取った渾沌の記録である。 p  我々は、ピカソを、岡本を、「天才」などという慇懃無礼なカテゴリーに括ってしまい、彼らの葛藤から目を背けてはいないか? ほかならぬ我々一人一人が、自身の生身の感性を積極的に打ち出さんとする何かが心中にうごめくのを感ずるのでなければ、実は彼らから何のメッセージも受け止めなかったに等しい。 p  「拝跪・礼賛は、知るや知らずや態のいい敬遠である。自動的な祀り上げによって、それとの峻烈な対決を回避し、消極的に己れの卑俗な世界を守るのである。神棚に鎮座した形而上学的存在はまた下界を毫も動かし得ない。つまり相互は無縁となり、ともに新しい現実に対してはまったく不毛なのだ。」(本書21-22頁) 
若き日の天才太郎
私は芸術のことは、サッパリ分からない。特に、絵はサッパリである。そのなかでも、本来の形がバラバラになって、デフォルマシオンされているのはてんでだめである。 p そのキュービズムを顕現させたのが、ピカソらしい。そのピカソに関する、天才太郎の解釈とその歴史を解説してくれているのが、本書である。もちろん、ピカソ本人とも、われらが太郎は交流がある。ただただ、脱帽である。なぜか。その太郎の見識もさることながら、太郎の芸術にたいする、真摯な態度と情熱には、常人には及ばない、その天才性の故である。 p この日本人太郎を持ちえたことは、われわれの誇りである。


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ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集
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6000円は装丁代
不機嫌そうな少女の白黒写真にもっともらしい解説をつければそれなりに見える気がする ステレオタイプな女性論 とさっぴいて見ても心にひっかかる何かはあるので売らないだろうが 幼女の裸にさして価値を感じない人にはどうだろう。 立ち読みできたら買わなかった。 ゴスロリ好きの方、ゴシック寄りでは無いですよ。
妖艶と芸術
表紙からして衝撃的だったのですが、実際手元にしてその写真達を見た時の衝撃・感動・美しさは筆舌には尽くし難い。幼少女が魅せる妖艶な姿の数々は芸術と言っても過言ではないのではないのでしょうか。母が撮影したとの事で賛否両論、様々な意見が在るとは思いますが、芸術書物としての所有価値もかなり高いのではないかと思われる。星5つで評価するのが勿体無く躊躇われる程、魅力ある写真集でした。
期待を込めて5つ星。
長くイヨネスコのファンで、大型写真集の『バロックのエロス』を持っております。リブロポートやトレウ゛ィルと、多く写真集を出していた良質な出版社が消えてどんなに悲しかったか。しかし、復活してくれました。トレウ゛ィルが!エウ゛ァといえば写真集を手にする前は映画『エリザとエリック』に登場する成長したあのエウ゛ァと記憶しておりました。(あのルックスのまま長身の美女に成長!)今は何をしているのか、気になりますね。特にスキャンダラスと言われていたイワクのある作品集なだけに、すぐ絶版になりそうなのですぐ買います!(古本好きのワタシの勘では、無くなってからだと相当苦労しそうな感じが。)
少女というより彫像。
とにかく、中を一度御覧いただかないと、この感動をお伝えするのはムツカシイ。 我々は日本人ですから、少女写真というとイコールロリータ、無垢で可愛らしくてけなげで何でも言うことを聞く従順なコアラのような被写体、を想像してしまうのですけど、『エヴァ』はちがう。 けなげなロリータだなんて、とんでもない!!そんなことを夢想して購入すると、腰を抜かしてしまいますよ。 この「エヴァ」というモデルの少女はただものではない、だってこの妖しくて恐ろしいほどの眼光はいったいなんなのだ・・・? 淫靡なポーズを取っているからといって、けっして、けっして、日本にゴマンと溢れている「ロリイタ」系には繋がりません。しゃんと立っている芸術なのです。 結構写真集では高い方だと思うけれど、中身と内容、装丁、紙質、ちゃんとそれらにつりあっています。 本当にスゴイ本です。見てみてください。
こんなの初めて見ました。
新聞記事に載っていた、一ページ分の写真と記事に一目で惹き付けられ ました。エヴァの強い瞳と、フランス人形みたいな洋服、全体の雰囲気など 全てに。その日のうちに注文してしまいました。 p 写真は100枚くらい?で見応えは十分でした。中には結構きわどい写真も ありましたが、全然いやらしくないし、むしろ綺麗。 なんで10才にならない女の子がこんな表情ができるんだろう?と 不思議になってくるくらいです。


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COMIC WORLD FUN
面白くて楽しい世界というタイトルながら、 なんだか心苦しくなってしまった。 ナオイヨシフミの世界を覗いて、 自分が間違いじゃないという自信を持てた気がするが、 間違いだったほうがよかった気もするのは何故なのだろう。 漫画のようにキラキラした世界には手が届かないはずなのだ。 彼はどうしてそこへ行けるのだろう。
アーティストとしてのチャマの世界。
雑誌「H」での直井由文個人の連載がきっかけとなって生まれた一冊。 p この本には、連載中に掲載された写真&作品、自身の手で描かれたイラスト、 自身で撮影した写真、2ページの漫画などがまとめられています。 写真の中には、CDのジャケット撮影時や、 バンドの海外フェス出演時などに海外で撮られたと思われるものもあります。 p 本の構成は、上記のものが数ページずつごちゃ混ぜになっています。 個人的に、紙質はあまりいいものではないのではないかと思いましたが、 そこもまた味があっていいのではないでしょうか。 p バンプファンの方も、そうでない方も、 ひとりのアーティストとしての、 チャマの世界を味わうことが出来る一冊だと思います。
良い!!
この作品はカメラマンの直井由文を見させてくれてます。見ているときなんとも言えない感じでつい何回も読み返してしまいます。おすすめ!
本当に素敵です!!!
読んで衝撃をうけました。本当に素晴らしすぎて読んだあとはしばらく何もできませんでした。写真はきれいで奥が深いものばかりです。イラストも独創性があって素敵です。写真が好きな方、BUMPファンではない方でも見て得られるものは大きいので是非見てほしいです。
最高☆
もう最高です!! BUMPの曲をイメージした写真や、PVを彷彿させるような 写真もあって、見ていてワクワクしました!! 遊び心のある作品集でした☆ p 私もBUMPとしてのチャマと違う一面を見たような気がします。


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お姉ちゃんの気持ち
子育て支援のボランティアをしていて、ママ&子どもさんたちの前で読みました。 本の前にはちょうどこの本に出てくるおねえちゃんくらいの子たちが並んで座り、 じ〜っと見ていて、読んでいる私のほうがうるうるしそうになりました。 赤ちゃんの成長記録というだけではなく 上の子どもの気持ちもとらえた、とてもいい本だと思いました。
お姉ちゃんの気持ちがよく描けていると思う
 私は子どもを育てたことはありませんが、赤ちゃんの生まれた家庭のお姉ちゃんの気持ちがよく描けているなと思いました。本書を読むのはきっと、そのお姉ちゃんの年代が対象でしょうが、それが兄であっても同じことだと思います。  子どもが生まれることによって、兄や姉は母親の愛情を独占できなくなることを恐れて腹痛や頭痛を訴える子どもがいるそうです。心理学を学んでいる時に聞いたことがあるのですが、母親の妊娠がわかると下痢を繰り返す姉や兄の事例が度々あるそうで、それは子どもの「流産してほしい」という願いを象徴しているのだと分析していました。  そこまで子どもは母親の愛情を重要視しているのだと思います。  その点、本書は兄や姉になる子どもにとって、とても良い「覚悟」を与える本であると思います。当然、兄や姉になる人以外は読んではいけないというわけではなく、全ての子どもが読んでも楽しめるように配慮していますので、そういった意味でも良書と言えます。    赤ちゃんのかわいさ、姉や兄の気持ち、成長の不思議さなどが描かれた、愛らしい一冊でした。
こどもにもお母さんにもこれからお母さんになる方にも…
星川さんの写真絵本シリーズで、今年度の読書感想文の低学年の課題図書にもなっているようです。 生まれたばかりの赤ちゃんの1年間の様子をお姉ちゃんの視点で語ります。赤ちゃんの成長とお姉ちゃんの成長。子ども自身の成長の振り返りとして。また、赤ちゃんをこれから産み育てる人にも見てもらえたら…と思います。 星川さんの写真絵本シリーズは『ぼくのおにいちゃん』『となりのしげちゃん』『ぼくたちのコンニャク先生』…他、多数あり、またハンディを持った人をテーマにしているものも多くあります。子どもにもわかりやすくすうっと入っていける内容です。
あかちゃんを目で楽しめる
ある女の子のいる家にあかちゃんが誕生しました。 その女の子の目で見たあかちゃんが 綺麗な写真で少しずつ成長していきます。 あかちゃんの特徴を的確に押さえていて とてもうなづける本です。 我が家も 「女の子が居るところにあかちゃんが誕生した」 という家庭なのですが あかちゃんがわたしのことを「ねぇーね、ねぇーね」ってよぶんだよ。 というフレーズは 思い出してなんだか温かい気分になりました。 今あかちゃんはいない人も、 いる人も、 かつていた人も ほんわかした気分になれる一冊です。
赤ちゃんかわいい!
今年の春、わたしもママになりました。今はまだとっても小さいですが、「あかちゃんてね」をみると、一年で顔も変わるし、からだもとても大きくなるのがよくわかります。成長が楽しみであるとともに、毎日がとても大切に感じました。 新生児から1歳になるまで月ごとの写真が載っていて、成長がとてもわかりやすく、おねえちゃんからみた、妹の話になっているので、絵本としても写真集としても楽しめます。赤ちゃんもとってもかわいいです。読み聞かせにも向いている絵本だと思います。 妊娠中に方に、そして、ご出産のプレゼントにもとても喜ばれると思います。家族みんなで楽しめます。


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妖怪絵巻から百鬼絵巻へ:立派です
妖怪研究書などで知られている湯本氏が今度は百鬼夜行絵巻に挑戦である。非常に画像を大事にした構成で、特に大徳寺真珠庵本の百鬼夜行絵巻については、現在最も綺麗で大きな画像を備える(中央公論社版の豪華本「日本の絵巻」は別だが、入手しにくいと思う)。この他にも東博本絵巻など全部カラー収載されている絵巻がいくつかあり、細かな妖怪器物の解説や、絵巻同士での異同のチェックなど細かいところで目が行き届いている。眺めていて楽しく、また百鬼夜行絵巻の相互関連についても解りやすい。 この判型ではこれ以上望めないだろうが、いずれ改めてより多くの絵巻や、江戸期の版本、さらに最近ブーム化している三次の絵巻なども含めて大型本でも出してもらえたらなあ、とこれは勝手な夢想である。


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すごいネ
偶然、ネットで酒井雄哉の存在を知ったが、さらにその半生、仏門に入るまでのプロセスが感慨深かった。"生き仏"と言われる所以が納得できる、物凄いパワーを持った人間だと思う。酒井雄哉の存在を知って、自分自身を見直す契機にもなった。"スピリチャル〜"もいいが、自分はこの酒井雄哉という人間の存在を知る事の方が、社会にとって遥かに意義深いと思う。
素直に感動しました。
思わず買ってしまいました。 絵と文字、そして解説。 単純でありながらも、じわじわと心に響く本でした。生き仏といわれるだけあって、やさしさの中に厳しさがにじみ出ているメッセージ本でした。 酒井雄哉さんの言葉、寺田みのるさんの絵、そして、細溝高広さんの文、この三つのハーモニーが実に見事で、僕は酒井さんの弟子になったような気がします。 僕の一生の一冊にしたいと思います。



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自然への愛があふれてる
この本を友達からプレゼンとされました。わたしは、どちらかというと言葉に感動するタイプなので、他の人がいいという写真を見てもピンとこないことが多いのですが、『花の宇宙』を見たとき、ほんとうに、写真から自然への愛が伝わってきました。写真からメッセージを感じたのは初めてです。どのページからも作家の自然への愛が伝わってくるんです。写真のページの間にぽつり、ぽつりと語られる言葉も光っているのですが、写真から直接出ている作家の「思い」のほうが遥かに強いです。初めて人にプレゼントしたいと思った写真集です。


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ただのひと
非常に人気のある建築家だが、あまりにもひどい建築作品を多く見すぎて、この作家の真髄に疑問を抱いている。 たとえば兵庫県立美術館や京都陶板画美術館など、どれもこれも似たようなコンセプトで設計され、見物客のことを二の次、三の次にした不便な建物は、外観も内観もいやになるほど陳腐である。 たくさんの作品を設計しすぎたという言い逃れもできまい。ひとつひとつの建築を丁寧に設計してこその建築家なのだから。 20年前は良い仕事をしていたような気もするが、今日の安藤はただの人である。 もはや彼の神通力はなくなった。 というか、もともと他の建築家(たとえば隈研吾や原広司にくらべて、それほど突出してすぐれた作家ではなかったということが冷静になった現在、見えてきた。
現代建築の名著!!
発刊から5年ですでに建築の古典とまで言われる『安藤忠雄 建築を語る』。 東京大学大学院での講義を編集したものですが、何が良いかと一言で言うと、安藤さんの建築に対する情熱がほとばしっている。 大学院での講義ということもあり、安藤さんが20代の時に何を考え、何を学んできたか、それが今どういった形で活きているかが語られています。 建築の世界を目指す若者だけでなく、芸術に触れている全ての人に読んでもらいたい本!! 「命を感じる箱」づくりを目指す安藤さんの、芸術と商業の間で起こる葛藤も見事に語られています。
安藤氏の建築に込められた生き方が刺激を与える本です
98年、東大大学院で行われた5回の講義をまとめたものです。題名や安藤氏が建築家ということを考えると、建築本と思いますが、実際の内容は、「いかに生きるか、その結果として、どのような建築が生まれるか」といったものになっています。これは、本書の最後が「何より、今、真剣に生きることを考えて欲しい」という言葉で結ばれていることからも伺えると思います。 実際、本書は、著者が旅を通し、建築家や建築物に触れ、触発されると共に、建築家になることを考えた20代から、その後も、イサムノグチら、様々な芸術家、阪神大震災といった様々な出来事が、著者の建築にいかに反映されているかといったことまでが綴られています。一方、写真、図版の方も、数は多くありませんが、著者自身の本であるだけに、文章にリンクした的を得たものが掲載されており、建築本としても、欲求不満に陥ることはありません。 自分を顧みても、仕事上の瑣末な出来事に一喜一憂するだけでなく、著者のような大地に根を張った生き方を通し、仕事をしていかないとと、反省させられた本です。
熱い思いが伝わってくる。
1998年、秋。東京大学大学院での全5回の講義をまとめた本。 10〜20代の若者に対し、勉強をし続けよ、真剣に生きよと伝 える熱い内容となっている。お勧めします。
安藤の心が見える
小難しい理論じゃなくて、建築をどういう風にとらえればいいのか?そのきっかけを与えてくれる本。建築に携わりたい学生は必読。


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稀代の悪訳、わかりにくさが魅力?
大規模再開発に反対するようなまちづくりの文脈で必ず引用される、都市計画の古典をようやく読んでみる。原書は1961年にロックフェラー財団の研究費を得て発行された。それを当時、メタボリズムの旗手の1人として名声を挙げつつあった故・黒川紀章氏が、エール大学の建築科の学生から話を聞いて手に入れのめり込む。1:都市の特性、2:都市の多様性の条件、3:衰化と退化の原因、4:種々の異なる戦術、の4部構成のうち、1部と2部を7年がかりで翻訳したものが本書だ。 この氏の訳が非常に直訳チックでなかなか頭に入ってこない。しかも話題は米国。残念ながら土地勘がないので、議論の趣旨が肯定的なのか否定的なのか、一読した限りではわからない箇所が多数あった。たとえばこんな具合。「フィラデルフィアのワシントン・スクエアをここ数十年というもの完全に引きついできた変態者たちこそ、この小宇宙だけについていえば、この都市のふるまいの一つの顕著なあらわれである」。わかりにくさ故に、都合の良い解釈を許す幅の広さがあり、それが長きにわたり引用され語り継がれてきたという一面もあるのではないだろうか。
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原書の素晴らしさは言うまでもありませんが、翻訳書はその前半部分しか訳しておらず、 また日本語として読めるような文章になっていません。活字も小さく、読みにくいこと この上なしです。本書を買った方は皆、騙されたと思うでしょう。ケビン・リンチの「都市の イメージ」は最近改定されたようですが、本書ももう一度翻訳してもらうべきです。 ジェイコブスも黒川紀章も大好きなだけに、出版社には是非お願いしたいと思います。
面白さに、まいりました。
この本は、要塞として都市を考える、あるいは都市を壁で囲うような考え方に対する、最大の批判になっていると思います。「管理社会批判」のようなキーワードで都市を論じたい人には、面白いのではないか。「公」と「私」の関係についても興味深い論点が出ています。もっと様々な論点がそこかしこに散らばっていますし、キーワードだけでは言い尽くせない魅力もあります。現実の多面性を最大限浮き彫りにしようとする文章の中に、ピッタリ表現されるアイデアと、豊富な具体例。これは買いです。
街を見る目が変わります
アメリカの大都市(ニューヨークなど)を事例に挙げ、都市のあり方を説く本。 従来のトップダウン型の都市計画、また「田園都市」やコルビュジエの「輝く都市」に対する考え方が示されている。著者は歩道でのコミュニティの重要性を説いたうえで、都市には 多様性 が必要だと主張する。 p また本書では、都市の街路や地区に多様性を生み出す条件として、1.用途の混合 2.小規模ブロック 3.年代と状態の異なる建物の調和 4.人々の集中 の四つを挙げている。例えば 2.小規模ブロックの必要性 は、『大きなブロック(ブロック=街路により分けられたまとまり)は、決まった人にしか使われない通りを生み、隣の通りの人々と分離し単調になる』といった具合だ(それはつまり多様性を生むためには小さなブロックが有用であるということだ)。著者の主張は明快で説得力がある。 著者の主張は 市民参加のまちづくり といったボトムアップ型の都市政策と深く関わりをもつだろう。 ぶらぶらと街に出かけたとき、確実に街、街路、公園などが気になるようになる一冊である。
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