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【くちコミ情報】
戯言か崇高な思想か?
北欧ノルウェーで発生した音楽としてのブラックメタルの成立過程、 ブラックメタルサークル事件の顛末及びその深層にある思想、宗教、精神性 それぞれの観点をリンクさせながらキリスト教圏での土着宗教の再興問題に まで言及していく本書は、音楽を(言葉通り)音を楽しむ媒体としてのみ捉える ことを拒絶し、一人のカリスマ(だと当人及び周辺人物は思っている)の心の 変遷を学術的観点から考察している。 異常なまでの早さ、シンフォニックなシンセサイザー、喚きまくるボーカル、 緻密に編み上げられた楽曲構成、白塗りメイク、陰鬱なアルバムアート ブラックメタルとしてのイメージは他にも諸々あるだろうが、そこにプラスアルファ として、製作者の怨念にも似た制作意図を感じながら改めてブラックメタルに向き合う には最適な書。
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狩野 博幸
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【くちコミ情報】
Wonderful !
入手しやすい文庫本サイズだが、動植綵絵(三十幅全部ではないが)、菜蟲譜(部分)、象と鯨図屏風はもちろん、動植綵絵に至る過程を示す絵や障壁画等、若冲の代表作を美麗なカラー印刷で堪能できるだけで大満足できる傑作。まさに眼福。 著者は近年の若冲ブームの仕掛人だが、絵の見所の解説だけでなく、主要な絵と関連付けながら、若冲の人生を生き生きと語る。若冲は絵に没頭して家業をほったらかしにしたオタクというイメージでとらえられがちだが、同時代の文化人と交流し、京都画壇のリーダーとして在世中から注目されていたことがわかる。さらに自分の生まれ育った市場の危機の際には命懸けの奮闘をしたという最近の研究結果も紹介される。決して趣味に没頭してばかりの人ではなかったのだ。 売茶翁の影響が大きい。総じて精神面では売茶翁のフォロワーだったと言える。若冲という名の由来も売茶翁に関係する。若冲の「冲」の字が「沖」でない理由もしっかり説明されている。 名画と文章で江戸時代上方文化の高揚の様子を体感できる、お薦めの優れた本だ。
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福田 和彦
¥ 1,260(税込)
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カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
○見え
春画の起源や時代毎の絵の技術・画法を真面目に解説しています。 絵は変に隠されたりしないで全ての部分を見る事が出来ますし、オールカラーなのも良いです。 同シリーズの2や3には、複数人による交接や性器をかたどった妖怪の絵などおもわずにやけてしまうような性的に大変滑稽なものも取り上げられてあり、「笑い絵」と呼ばれていたのも納得です。 また、日本の性文化に対する寛容性が窺い知れて面白いです。 しかし、最後には何より春画という芸術品の美しさを再認識する(出来たような気になる)良書です。
日本人の男女の関係性の何たるかがよくわかりますよ。
大好きな福田和彦さんのセクソロジー。この本で、日本の性の文化の広さと深さを大いに実感しました。本当に面白いですよ。この本に挿絵として出ている春画はとても興味ふかく、見ていて楽しいです!はらりと解けた帯と、脱ぎ散らかされた着物たちのなんともいえない艶っぽさ。 p 着物の柄もくっきりと描いてあって私はいつも春画の着物の柄を見るのが大好きなんですね。また、江戸時代のスーパースター、遊女たちの歌がのってたり、万葉集、東歌やアイヌの恋歌のお話、恋の魂呼ばいの話は大変興味深いです。自分の血の中にこのような遺伝子があるに違いないと核心しますね。 ぜひとも皆様お読みください!!日本人の男女の関係性の何たるかがよくわかりますよ。
江戸春画の華麗なる雅な世界
日本の江戸文化にこんなに華麗で大胆な浮世絵春画の文化があったとは、本当に驚くべきことだ。この本はオールカラーの図版を惜しみなくふんだんに使い、その魅力をあますところなく伝えている。世界でも稀な日本独自の春画という分野、江戸開府400年を迎える2003年、まさにこの本は記念すべき出版物であると思う。この貴重な文化を知るとともに、雅な江戸性愛学を学ぶことは、ゆがんだ現代の性愛の世界に、新しい指針を与えることになるだろう。著者の長年の研究に敬意を示したい。すばらしい。
江戸春画の華麗なる雅な世界
日本の江戸文化にこんなに華麗で大胆な浮世絵春画の文化があったとは、本当に驚くべきことだ。この本はオールカラーの図版を惜しみなくふんだんに使い、その魅力をあますところなく伝えている。世界でも稀な日本独自の春画という分野、江戸開府400年を迎える2003年、まさにこの本は記念すべき出版物であると思う。この貴重な文化を知るとともに、雅な江戸性愛学を学ぶことは、ゆがんだ現代の性愛の世界に、新しい指針を与えることになるだろう。著者の長年の研究に敬意を示したい。すばらしい。
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岡本 太郎
¥ 660(税込)
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【くちコミ情報】
借景式庭園の魅力とは?
「今日の芸術」に続く岡本太郎著第二弾「日本の伝統」。本書のほぼ半分が「中世の庭―矛盾の技術」について語られており、大いに興味を持って読み進めることができた。 一貫して、形式としてではなく創造としての伝統について主張し、縄文土器、光琳の魅力について触れつつ、本題では中世の庭の魅力を語りつくす。 まずは縄文土器の原始のたくましさ、ゆたかさを「四次元との対話」と称し、光琳芸術の本質を「非常の場」と指摘、それらを高く評価する。そしていよいよ話題は「中世の庭」へ。特に庭に注目する理由を著者は以下のように説明する。 庭園はそれ自体が造型される空間です。建造物であり、彫刻であり、また音響の遊びもあります。眺めると同時に触れるものであり、静止していると同時にきわめて動的な相貌をもおびる。自然であり、また反自然でもあるのです。さらに、その中にあらゆる芸術を総合して取り入れることができます。絵を置き、彫刻をあしらう。歌い、舞う、可能的な芸術空間です。(引用) そして、具体的な事例を挙げつつ、独自の感性に基づき庭論を展開する。中でも特に賞賛の対象になっている例として、銀閣寺の銀沙灘、当麻寺の中の坊、大徳寺の方丈、竜安寺の石庭などが挙げられ、芸術家らしく直観的に分析している。 芸術は根源的な矛盾を秘めています。その緊張した統合のうえに、強烈な表情をかがやかせるのです。矛盾した要素の対立は芸術の本質であり、根本要素です。(引用) さらに議論は借景式庭園の魅力へ。まずは借景式庭園に対する本人の言葉を引用する。 庭と遠景とのあいだに一つの断絶的な空間をおいた、しかもそれを乗りこえて有機的に対応し、構成されている(引用) 自然と反自然的要素とを対立のまま結合する技術。虚と実の対比、いわば無を媒介とし、断絶を前提とした高次な緊張。(引用) 借景式は、身近にある庭と遠景とのあいだが、断絶しているのが条件であり、二つの異質の空間の間におかれた、空の部分が重要であると強調。そして、「空によって媒介された虚と実」にその本質を見ている。 彼我(借景と石組)が無性格であり、ともにそれだけでは見ごたえがない。だが中景の空の媒介によって、双方が本質的に対決し、渾然と新しい次元に統一されるとき、はじめて驚異的な性格・風貌が打ち出されるのです。(引用) 最後に、奈良と京都の庭園を比較。第一印象として、奈良を雄大で荘厳、強さ、重さという言葉で肯定的に捉える一方、京都に対してはちんまりとくすんだ形式、趣味的な繊弱さなど否定的なイメージを抱く。とはいうものの、最終的にはむしろ京都文化の方に興味を抱くようになったとのこと。 異質なものの衝突にこそ芸術の本質を見出そうとする姿勢は、反骨精神の塊である著者らしく、また知識に頼らない分析は、新鮮で非常に興味深いが、常に穏やかであることを否定し、勢いや迫力を追い求めようとするその姿勢はかなり偏っていることを踏まえる必要がある。
今も生きてる岡本太郎
今読んでも、何度読んでも新鮮な本。 岡本太郎は、「今を生きている」というか、 「今も生きている」と思っちゃう! 感じるままに生きていきたい!! ニュートラルな自分でありたい!!
今こそ読まれるべき
怒りの書だ。従来の「日本の伝統」についての観念をたたき壊そうと真っ正面から果敢に挑む。 古くて美しいものが無条件に珍重される現状を嘆き、伝統とは現代の自分を作るものでないと意味がないという信念がこの本を書かせている。 そして昭和30年に書かれたというのに色褪せていない。 前半の縄文土器論の鮮やかさに比べ、後半の庭論は少々読み進めにくい。 それは読者が題材となっている庭を容易に想像できないからだろう。 巻末の岡本敏子氏の解説でも「庭論は不発のままの爆弾」と言い当てている。 芸術論としてだけでなく、安易に「日本人論」や「日本人としての誇り」が語られがちな今こそ読み直す価値のある本。
「伝統の存続」か「精神の存続」か。
伝統を徹底的に見返す―。それがこの著書「日本の伝統」の目的であると岡本太郎は言う。 古いものをカサにきて現実を侮辱する事を、岡本太郎は非伝統的であり、人間として卑怯なのだという。 そういう気分に対する憤りが、岡本太郎にはあった。 岡本太郎は、法隆寺の失火による壁画焼失のことについて、「法隆寺は焼けてけっこう」だと言う。そして岡本太郎は、「自分が法隆寺になればよい」と言う。 焼けてしまったのなら嘆いてもしょうがない。それよりも、法隆寺よりもっとすぐれたものを作ろうという気迫が大事である。そしてそれを、現代人が穴埋めすればよいのだ―。 私自身、伝統文化というのは基本的に守っていくべきものだと思っている。だが、こうした岡本太郎の指摘は貴重であり、示唆的なのだと思う。 私なりに解釈してみると、「伝統の存続」は必ずしも、「精神の存続」とはならないというわけだ。本来大事なのは後者であるという事だと思う。 そして岡本太郎自身が「法隆寺はやけてけっこう」の心境に至った理由は、端的に言って、いい気な伝統主義者を嫌った、と察せられる。 “過去は現在が噛み砕き、のりこえて、われわれの現実をさらに緊張させ輝かすための契機であるにすぎません。現在が未来に飛躍するための口実なのです。つまり、かんじんなのはわれわれの側なので、見られる遺物ではない(60頁)” 本書は、私にとって大いに示唆的だった。こうした伝統の見方があるのだと、そう思わせられた。 伝統とは何か。その事に、視点を提供してくれる本なのだと思う。
太陽の塔は、縄文時代の埴輪から生まれたのか?
岡本太郎と言えば、1970年に開催された大阪万博の象徴とでも言うべき太陽の塔の製作者であり、その塔は大阪人にとっては今なおなじみのあるモニュメントである。大阪万博では、アメリカ館及びソ連館に人気が集中した。その当時は、アメリカ対ソ連の宇宙探索競争のまっただ中であり、それぞれ月への有人飛行を成功させ、展示物も「月の石」など月への探索に関連したものであった。その様な人類の大きな飛躍を象徴する国際博覧会を飾るモニュメントの製作者が日本の今日を代表する近代芸術家である岡本太郎であったというのは理に適ったことであった。岡本太郎は当時テレビのコマーシャルにも出演しており、パワフルなパフォーマンスで「芸術は爆発だ!」と叫び、日本中の国民を圧倒していたのである。それが強烈な印象として今でも私の脳裏に焼きついている。パリで芸術を学んだ、モダン・アートの先駆者である岡本太郎と私の中では認識していた。が、書店で、日本の伝統★岡本太郎という本を眼にして、おやっと思った。なぜならば、私のイメージの中では岡本太郎=日本の伝統という公式が理解できなかったからである。しかしながら、実際に本書を読んでみると、彼なりの観点から、縄文式土器、尾形光琳の絵、京都にある寺の持つ中世の庭に関する考察が展開されていた。とても興味深いものであり、大阪生まれで結構奈良、京都の寺社仏閣を探索していた私は、新たな寺社仏閣を見たような気分になった。特に思いもよらなかったのは、縄文時代の土器には激しい表現が見受けられるという見解で、メキシコのピラミッドとの比較では、昨年の夏実際にいくつかのピラミッドを見てきただけに、「なるほど!」と思わずうなってしまったしだいである。その激しさは岡本太郎とも通じるものがあったので、ちょっとほほえましかった。本当に岡本太郎と言う人は人を吃驚させる人なのだ!!
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修復家から見た絵画の本
修復家の仕事内容や仕事を通して気付いたこと、などを紹介した本。修復家のことがよくわかった。初学者にとっても読みやすい。
知らない世界
絵画を伝承するために、いかに修復家の存在が大きいか初めて知りました。 修復の過程で、絵画の歴史が紐解ける様子など非常に興味がそそられます。 修復家の皆様に感謝です。
画家は感性だけの生き物ではないのです
修復技術のめざましい発展によって、ルネサンスの名画(ミケランジェロ「最後の審判」、レオナルド「最後の晩餐」等…。近年まで、かなり荒く違う絵になってしまう程の加筆修復がなされていました)を、画家オリジナルの絵画として楽しむことができる、幸せな時代に私達は生きています。 本書は、画家がどんなに綿密な計画を立てて絵を描いているか、等とても興味深く書かれています。修復前で、しかも印刷状態の悪い昔の画集などを観て「昔の油絵って茶色っぽいなぁ」と思っているような人には、眼からウロコな情報も満載です。 でも、画家の意思によって(重ね塗りなどによって)葬られた部分というのは、希少価値の為だけに、他人が覗き見て良いものなのか、少し疑問が残ります。勿論、この方は修復家という立場上、また遺族や持ち主の同意の上の話ですから、当然の行為ではあります。しかし絵を観る時に、「なぜこの瞬間で画家の筆は終わりとされたのか」と、画家のメッセージに想いを馳せることは、下地が何かを知るよりも、より深く絵を理解することに繋がると、私は思います。 修復家の眼、という冷静沈着な内容かと思ったら、最後の「贋作」に言及する部分は、著者の絵画への強い愛情が伝わってきて、同じ想いを共有できました。
絵を見るのも描くのも好きな人には超お薦めです。
面白い!楽しい!ありがちな個人の意見では無く、修復を通じて科学的に分析された結果を体験談として非常に判りやすく書かれています。絵画への愛情を感じるし、読書が苦手な私でも一気に読んでしまいました。絵画の面白さに触発されて美術館巡りが加速、20年振りに絵描きも再開してしまいました。
絵画の裏話
名画の修復のニュースなどがあると子供の頃から不思議でした。ぼろぼろの絵が美しい色彩によみがえるなんて!この本を読んで子ども時代からのなぞが解けました。科学に裏打ちされた技術にホッとした素人ですが、なにより著者が修復を通して知った作製過程の裏話、画家の描き方から推察される人柄などがとても興味深い。子供の頃見たコローのうっそうとした森の絵は、もしかすると描かれた頃はもっと違う色彩だったのでは・・・などと思いを馳せるのです。ルオーの絵の修復の苦労話も彼の荒荒しいタッチの絵からは想像もつかぬお話で面白かったです。美術館に美しく展示される絵画の裏や底や表面にこんな苦労とドラマがあるなんて。色々な面で面白い一冊です。
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【くちコミ情報】
写真が大きめで良いのですが…
全編を通して、写真が大きくてよいと思いました。 ただ、大きすぎて見開きになっていたり、 ひざ立ちのポーズで足先が切れているのは 見づらくしてしまっているようです。 この本は、実際にモデルが目の前にいるという想定で作られているように思われます。 あと期待していた解剖学に関しての記述はほとんど無く、 簡易の図と、写真とCGの骨格を合成したものが数点あるのみです。 お値段の割には薄い内容でした。 「ポーズカタログ」や「ポーズ・ファイル」を参考にしたほうが 良いと感じました。
裸婦を描くために必要な全てが収められながら、易しく楽しいテキスト
比較的描きやすいながら、美しく見える基礎的なポーズを紹介してくれており、実際のモデルの有無に関わらず初心者には有難い本だと思います。 人物画を描く際、一度は解剖学を学ぶことは価値があると聞きますが、この本の著者のお二人はお医者さんであり、忙しい医業の中で絵画に取り組まれてきたこともあり、まさに適切な指導が記述されています。 この本はポーズについてだけではなく、裸婦のデッサンの仕方や、参考としていくつかの裸婦の名画を紹介し、表現上のポイントを説明してくれています。デッサンも絵画も、写実ではなく、デフォルメされた表現のものになっています。例えば、イタリアのモディリアーニの優れた裸婦像を取り上げています。写実画より、このようなタイプの方が表現のポイントを掴みやすく、良いことであると思いました。 尚、モデルのお嬢さん方は極めてシェイプアップされたタイプではなく、割にそのあたりにいるお姉さんといった感じで親しみ易く、とはいえ十分に若くて可愛い方で、楽しく学習できるのではないかと思います。
いい本だと思います
いい本だと思います
美しいポーズ集です
裸婦に実際にポーズを取ってもらうのはたいへんですが、この本は写真が豊富で、解説もわかりやすく、助かります。 私は絵ではなく写真を撮るので、その参考にしたかったのですが、たとえば膝立ちのときは下腹部を前に出すと美しくなるなど、わかりやすいアドバイスも書いてあります。モデルは3人ですが、それぞれ体型が違うところも良いと思います。
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これはしかしすごい
どうしろっていうのだ デュシャンは何も言っていない ここで彼はずっとはぐらかすだけだ だからこそデュシャンなわけだし、こういうセルフプロデュースが彼の作品、ただでさえ素晴らしいそれらを神格化しかねない、まさにそれぞデュシャンなのだけど ここではいくつかの素晴らしい言葉が聴ける しかし、それは極僅かに滲み出てしまったもので、ここに書いてある最も重要な事柄は「彼は何も話しはしなかった」ということじゃなかろうか
心地よい脱力感とそれを支える頑なさ
便器をアートにした男=デュシャンが晩年に語った言葉は、至極常識的で、気持ちいいぐらい肩に力が入っていない。それだけでなく一見こだわりがないかのように見える彼の言葉の端々から、変に頑固な顔が垣間見えるのがおもしろい。
デュシャンとの対話
マルセル・デュシャンと美術評論家のピエール・カバンヌの対話形式を取り、デュシャンが生い立ちや交友関係、自分の作品について幅広く語っている。「私はとても幸せです」という最後の言葉が印象的。チェスや言葉遊びを好むデュシャン自身が語る、拒否された『階段を降りる裸体』、運搬中にひびの入った『大ガラス』、抹殺されたレディ・メイド『泉』など作品にまつわる裏話を含め、現代芸術の父と呼ばれる人物を窺い知ることができる。
イイ!
デュシャンの考え方。モノの捉え方。そんなことが分かったような気がします。ぼくもデュシャンも大差がないこと。普通に生まれて普通に生きる。そんなあたりまえのことが幸せであること。オススメです。
手軽に読めるデュシャン
ある意味で20世紀の美術を代表するデュシャン。それを文庫で読めるのはほんとうに嬉しいこと!読んでみると意外に難解ではなく親しみやすいです
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白を読んで
「白」について、語源や歴史、日本文化に引き付けて考察しています。著者の「白」に対する思いが作品や空間などの豊かな情景描写とともに浮かび上がってきます。読んでいて「空白」の美しさを感じさせる著作です。読む分量が少なく割高に感じますが、英訳がついているのでまあまあかなと。英訳に価値を見いだせるようであれば買いだと思います。
あの「白」について
原さんの「白」は、 もう、一つの定番だ。 その白が、 原研哉の脳の中からどのように 醸成されているのか、 ちょっと覗き見られるところが嬉しい。 観音開きになっている 写真や図版もきれい。
白の世界観
原さんの世界。白の世界。考え方が綴られた1冊である。原さんのファンにとっては手にとるべき1冊である。『デザインのデザイン』に続く書下ろしの本書は十分に読む価値がある。しかしコストパフォーマンスを考えると☆3つである。立ち読みでも十分に読みきれる内容である。
Coolッ!
日本に独特の美意識を表す言葉として「余白の美」という日本語を 定着させたのは誰なのだろう。そしてそのとき決まって挙げられる のが等伯の松林図や龍安寺石庭、武蔵のモズの画などで、私たちは 長い間、日本の美学はその言葉で語り尽くされたような錯覚に陥っ てきた。しかし著者は本書の中でこの使い古された安易な言葉を 使っていない。 ドナルド・キーン氏は日本人の美の概念を、「暗示ないし余情= suggestion」「いびつさないし不規則性=i egula ity」「簡潔 =simplicity」などの言葉で表した。 デザインの現場の中で「白」を多角的に考察していたら、不思議に Cool Japanが浮かび上がってきました。この本は、白を論考する ことによって、これまでの「日本らしさ」を言葉に置き換える ことを試みた先人達の表現を更新する内容になっていると思います。 日英併記で、「白」の概念が世界的に更新されてしまいました。
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プロになりたい学生から一般の方まで幅広い年齢の人に良さそうです。 色々なデビューの仕方、コンクール・画廊事情、海外の事情と日本の事情、留学事情、海外デビューの落とし穴などなど、すぐに役立ちそうな話題があります。
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