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【くちコミ情報】
巻頭カラーページが濃い
特集はもちろんだけど、巻頭のカラーページのラインナップがとても濃い。 エロティックで耽美で頽廃的。 こういうのを並べてしまうのがこの雑誌ならではの特徴でしょう。 特集も、写真を中心に構成された年譜のページが、とてもためになる。 アヴァンギャルドの動きをこういうふうにまとめたのは見たことがない。 溝口健二の表現主義映画にも驚いた。 ぜひ観てみたいものだが!
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北川 フラム(著)
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【くちコミ情報】
青春のフラムと交差したジャーナリスト
本書で、著者の北川フラムが、その青春時代に影響を受けたとしている松沢弘、湘南社研(神奈川県立湘南高校の社会科学研究会)のその後が記されている著作が評判になっている。湘南社研から駿台予備校の社研(フラムもそのメンバーだった)を経て、早稲田大学の学生運動に身を投じた松沢が書いた「フジサンケイ帝国の内乱−企業ジャーナリズム現場からの蜂起」(社会評論社)がそれだ。「反動の牙城」とされる、あのフジサンケイグループで抵抗運動を組織し、懲戒解雇された松沢(元論説委員)が、自らの反乱の軌跡や、暴力に支配されたフジテレビの株主総会の内実などを赤裸々に記している。それだけではなく、各テレビ局や、他の大新聞の実情を、その根幹にまで踏み込んで「企業ジャーナリズム」としての正体を明らかにし、マスコミの歪んだ構造を抉りだしている。北川フラムの青春に交差し、今なお闘いの現場に踏みとどまるジャーナリストの現在を知ることで、フラムの40年の意味もより深く理解できるだろう。
美術の希望のみならず、世界の希望が、ここに詰まっている
この窮屈な時代の閉塞感を打ち破るにはどうしたらいいのだろうか。「希望」という言葉など、もう死語ではないかと思っていたが、アートプロデューサーである著者の見る美術からは、「希望」というほかない思想が沸き上がってくる。かつて、美術が人間の生活を豊かにしようと志向した時代があり、それが希望でもあった。そして美術はいま、「わずかな力を振り絞って、人間と自然とをつなぎ、また隔てられた人と人をつなごうとしているのではないか」と、著者は投げかける。「美術を思うことで、人間社会や環境がもつ貧しさや狭さを、いつでも超えていることができた」といった、著者の体から沸き上がってきたひとつひとつの言葉には、思わず涙が出る。巻末には、膨大な年表もついていて、戦後文化史を学ぶにも有効な資料だ。
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安い、分かりやすい、持ち運びやすい!
美術史に興味を持って初めて買った美術史本。 バロック美術がメインだけど美術史全体の流れも取り扱ってくれているのでとても勉強になりました。 イタリア旅行に個人で行ったときにこの本を持っていき祭壇画などの鑑賞に役立ちました。今は同じ著者の「イタリア・バロック―美術と建築」もイタリアへ行くときには持っていきます。
芸術の世俗化
イタリア美術史を専攻する著者が、写実を求める西洋美術の「技術的頂点」であり、「キリスト教美術の最後の黄金時代」であり、17世紀の「真の国際様式」となった、バロック美術の盛衰について述べた100頁ほどの小著。バロックの通史や概説ではなく、バロックの系譜を主題的な流行と並行させる「従来にない試み」を志向する著者にとって、バロック美術は、ルネサンスを経て発展した自然主義的な表現と、聖性を維持する表現との両立を要請する、「幻視」の表現の追求を軸に展開したとされる(聖なる主題とリアリスティックな手法との拮抗)。その主な流れは、対抗宗教改革期の戦闘的な生々しい「殉教」画から、写実的な静物画を挿入しつつ暗闇に差し込む一筋の光により「回心」を表現したカラヴァッジョの二重空間、「法悦(エクスタシー)」を表現する祝祭的でイリュージョニスティックな天井画や劇場空間を経て、聖性を失った自然主義絵画へという道筋である。つまり本書では、芸術表現における「世俗化」が、社会背景を踏まえた具体的な作品の分析を通じて検出されているのである。 本書の学術的な意義については分らないが、「不在効果」とか作品と現実世界を結び付ける「媒体」とか「劇場空間」とかいった箇所は、私にはとても興味深かった。
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【くちコミ情報】
僕は、びっくりしたぜ!
今年の春先に、日経新聞の最終ページの右肩に、連載されている美術関係のコーナー。 そこに、この作者の書かれた一文に、この本のことに触れられていた。 それがきっかけで買い求めたもの。 従来の 縮小版 と同じ程度の感動を得るかどうかは人によって一様ではないだろうが、この図書の切り口の、斬新さに感動する。 そして、現物に触れないと伝わらない感動があることが、再認識できる。 印刷物を通じての可能性を追求されている点で、試みとして素晴らしいと思える。 より一層の今後の発展を期待している。 May.03 '08
絵の深い理解に
絵のサイズというのは実際に見ると思っていたよりはるかに大きかったり、小さかったりする。これが絵の鑑賞には結構重要だったりする。 この本は小さい絵以外は絵の一部分を原寸で表示しているので、大きさのインパクトを理解するというよりは、技法を良く理解できる。絵の技法というのは日本の美術教育では軽視されているものだけれど、実際には絵を深く理解するには欠くことができないものだ。 たとえば印象派以前の絵が下絵から塗り重ねていくことにより色を作り上げていくことや、印象派が絵の具をダイレクトに塗って効果を出していることが良くわかる。 ボッティチェリが輪郭を描き、ダヴィンチが描いていないことがわかる。このような違いが前期と盛期のルネサンス絵画を分けているということで、ルネサンス絵画への理解も深まる。 あるいはマネが描くガラスの花瓶の驚くべき描写。粗いタッチなのに絵の中では照明で輝く美しい花瓶なのだ。
細かいことながら
印刷による表現の限界か、絵の具の盛り上がり具合などは実際に絵を描く人か、見慣れた人でないと、やはりリアルには掴みづらいかも知れません。でも色は綺麗!そこらの画集より、ずっと実際の絵の具の出す鮮やかさに近い色を再現できていると思います。とはいえ、紹介されている作品で実際に私が目にしたのはモローの「雅歌」だけですが(ただし展示してあった場所との光の具合の違いなのか、実物はもう少し深みのある色だったように思います。細かいことですが)。セガンティーニの精細な描写や岸田劉生の麗子像なんかも入ってたら最高でした。これらは次作に期待します。
マルガリータ王女の衣装!
とにかくこれは凄い!目から鱗というか大胆でしかもスリリングな試み! タッチを拡大し絵画全体を無視した潔さに乾杯! (すいません、興奮しました) まずはこの本、絵の選定のセンスが素晴らしい! (というより私好みというべきか) ヴィーナスの輪郭線、プリマヴェーラの花 牛乳を注ぐ女の壷のふち そして驚くほど荒いタッチのマルガリータ王女の衣装! 星月夜の息使いが伝わる盛り上がったタッチ! クリスティーナの体の線の細さ・・・ すべてが発見の連続。ぜひ続編を! 惜しむらくはスケールを知る為のシルエットのセンスがイマイチ?
普通とはちょっと違う画集
この本は良いです。 原画の部分的クローズアップ集ですが、クローズアップすることで初めて分かる「絵の味」がひしひしと感じられます。
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現代アートの解説書と呼んだ方がいいかもしれません
芸術を語るには大きく二つあるように思います。 (1)作品の構造を分解し技術的に論述する方法(直感検証型) (2)直感にレトリックでもって肉付けしていく方法(直感補強型) この本は(2)の直感をどう描写するかという修辞の方法を学ぶ事を目的としたものと言って良いでしょうか。といってもかく語るべしといったような方法論を解説書ではなく、様々な現代アート(現代音楽、絵画、ダンスetc)を中心にした評論集といったつくりになっています。現代アートの解説書と呼んだ方がいいかもしれませんね。でもどの評論も一線の方が手がけており、芸術を語る際のお手本になることは間違いありません。扱うアートも多様でとても楽しめました。 個人的に、ジョンケージについて、隷属的に評価するのでなく、その実際の影響を踏まえて客観的考察を試みる項が面白かったです。
アートについて考えたい人の入門書
アート(美術だけでなく、芸術全般に渡って)とは何なのかを問う本。キーワードにより、順を追って教科書のように分かりやすく、答えへと導いていく感じである。キーワードごとに入っているエクササイズが少しうっとおしかったが、アート以外の分野についても興味をもつことができた。『セルフ・エデュケーション時代』を読んだ人は、この本もぜひ読んで欲しい。 ”自分の言葉で語る”方法を説く、というよりどのようにアートと向き合えばいいかが書いてある。 また、写真と文章が雑誌のように構成されていて読みやすい。アートを多角的に学びたい人に最適な本だ。
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対談集ということですが
話を「聞きに行く」というよりか「聞いてもらいに行く」というニュアンスの強い気がした。 横尾さんの考え方の自身による正当化のような気がせんでもない。 それでも草間彌生さんとの対談のスリルはすごい。 超常現象や霊的体験。 そういったものに対して否定的やったけども、この本を読み終えて確かに目から鱗が落ちるような話もあったのです。
装丁も好き
横尾先生の装画を見てつられて思わず購入したのだけれども、ずるい! 学生時代の私はこの本を読み、アートとは何ぞや?と 思いを馳せておりました。私はアートの世界にこの本を通じて参入したのですけれども、純粋培養のようですね私は。横尾先生の考えはまだ特殊な部類に入るのかもしれません。でも私は素直な学生だったので「そういうものなのか」と素直に受け止めて読んでいましたね。私の青春の1冊です
あっちの世界?こっちの世界?
「芸術はせまい」そう言い切る。 もはや芸術というものにすら捉われない横尾忠則の作品たち。 どうしてああいう作品が生れるのか、なんとなくわかってきます。 そしてそんな不思議で魅力的な世界をこちらも垣間見れます。 淀川さんの分析も面白い! 芸術に興味がある人もない人もいち世界観として、楽しめるとおもいます。
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ヴャルデマー ヤヌシャック(著)
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西洋絵画の入門書にするには無理が有る。
東京美術の『すぐわかる』シリーズは、解説は適切で詳細で、平易な文章なので、初心者の私にも分かり易くとても勉強になります。しかし、今回の『すぐわかる 画家別 西洋絵画の見かた』は、特定のジャンルや時代ではなく、ルネサンスのジオットからポップアートのウォーホルまでの西洋絵画の流れを53人の画家だけで纏めるのは無理が有ります。人選も偏っていると思う。(サルバドール・ダリが抜けているのは何故?)
西洋絵画入門
ジォットーからウォーホールまで ひらたく時代別にメジャーな画家の作品と略歴を知ることができる。 美術史の流れを追って作品(画家)が紹介されているので美術の副読本のような感じ。 わずかではあるが画家の性格や独自の技法についても触れてある。 入門書にピッタリかと。
ビギナーにおすすめ
この本は中世から現代までの53人の西洋の画家をひとりずつ見開き2ページ(一部の画家は4ページ)で紹介したものです。それぞれの画家について、歩みと画法、そして代表作の解説という構成になっています。私のような美術鑑賞初心者にはとても頼りになる本です。私は今まで漫然と絵画を見ていましたが、これを読んで自分がどんな系統の絵が好きなのかよくわかりました。 p しかし、紹介されている画家がたったの53人に過ぎないこと(ダリが抜けてるのはあんまりでしょう)、原則として一人の画家につき一枚の絵画しか掲載されていないこと(ムンクは『思春期』が載っているので『叫び』が未掲載)など、物足りないと思わせる点はたくさんあります。この本を出発点にして、より深く書かれている様々な本を漁る旅へと発てという趣旨なのでしょう。
西洋絵画ダイジェスト
画家についての解説と、代表作品がカラーで見られるだけでなく、西洋絵画の歴史的な流れにそって図解してあるのでわかりやすい。初心者に向いている。
わかりやすくて盛りだくさん
絵画を鑑賞する入門書には最適の本です。とくに絵が描かれた技法とか短いですがよくまとまって説明をしています。コラムにはおもしろい情報がつまっていて楽しめた一冊です。これを読んだら美術館へ行ってみないと言う気になってきました。
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メタ美学
カントや記号論、グリーンバーグなど美学の基本問題を論じて入門的(?)でもあり面白い。あらゆる種類の学問領域がそうであるように、学として不安定な美学の根本から論じている。自分としては社会学的な美学問題を扱ってくれているのがとっつきやすいかった。
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話題のイノコロジーを理解できる。
最近では絵画を見るのにも感覚だけでなく、理解することでより絵の見 方が深まるという考え方が一般的になりました。こうしたことからか ”絵画の見かた”という本が多く出されています。イタリア美術関係の 知識を得たいと色々物色して読んでいると必ず、パノフスキーのイコノ ロジー研究が参考資料としてあげられています。日本の学者の本で見た 解釈の大本はパノフスキーだったのか、と感じさせるところが多々あり ました。 パノフスキーは難解なイコノロジーを多少一般向けにこの本を出したよ うです。序論で氏のイコノロジーの理論を理解しやすく解説してくれて います。 本論では、”盲目のクビド”や”時の翁”の多くの事例からイコノロジ ーとしての見方を示してくれています。また、ルネッサンスにおける新 プラトン主義の意味をミケランジェロとの関係で解析するなど、イタリ ア美術の鑑賞、理解にはイコノロジーという学問によるところが大であ ると認識させるに十分な充実した内容です。 ルネッサンスからバロックにかけてのイタリア絵画では、何事にも寓意 がこめられているといわれますが、それを読み解くにはこうした学問的 成果が大きな意味を持っていると思います。 モノクロですが図版も多く挿入され論点の理解を助けてくれます。 ただ、素人には、背景となる知識がないので、なかなか本当の理解には 高い壁です。
入門書ではないのでご注意
基本的な理論は「序論」のみで、あとは実践の結果についての記述がメインなので、理論に基づくパノフスキーの思考過程を追いかけながら読み込まないと、「へえー、そうなんだ」で終わってしまいます。ある程度の基礎知識と、読み込むための時間と根気は必要かと。
イコノロジー
『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン(著)に代表されるように、絵画のモチーフやテーマの裏に隠された意味を探る、といったある意味ミステリー的な趣向によって「イコノロジー」という単語がより日常に近いレベルで登場するようになったのは、なんとなく面白い現象な気がします。 p 著者、エルヴィン・パノフスキー(E win Panofsky 1892-1968)はイコノロジーの生みの親とされるアビ・ヴァールブルク(A i Wa u g 1866-1929)の研究を継承し、その発展の立役者として知られているとのこと。 p パノフスキー氏のこの著書は、一般的な読者を対象にしたものということで、有名な作品や図像に絞って丁寧な解説が加えられています。特に氏のイコノロジー自体を解説した「序論」は、体系的にイコノロジーを理解するのにうってつけの内容となっています。 p 改めてここに記すまでもありませんが、作品の意味・内容を扱う上での手法として【第一段階:自然的主題】、【第二段階:伝習的主題】、【第三段階:内的意味・内容】という三段階の解釈はとても論理的で理解し易いものがあります。氏の「帽子を取って挨拶する紳士」というとても日常的なモチーフを、この三段階の解釈で説明する下りは一読の価値があります。 p どちらかと言えば、美術作品に隠された謎があってそれを推理する、といった理解の方が幅を利かせている感もありますが、氏の唱えるイコノロジーとは作品の意味・内容を理解する上での視点、あるいは姿勢を述べたものであることが、この著書からは感じられました。 p また鎌を担いだ老人として表される「時の翁」(Old Fathe Time)や「盲目のクピド」(Blind Cupid)などの成り立ちからは、単なる美術解説書などでは得られない知的興奮が味わえます。
イコノロジーそれは宇宙です
この本は内容もあまり確かめもせず、タイトルのみで購入した本でしたが、内容も面白く私のお気に入りの本になってしまいました。 p 図像があらわしている「動き」を、何を意味しているのか? を読み解くためにいろいろな文献を漁りその図像の題材を考察するのがイコノロジーです。 p 著者の研究題材は多岐にわたり、いろいろな見方があるのだなと感心させられます。 p イコノロジーを齧ってみたいと思っている方は、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
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