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の売れ筋最新ランキング [2008年07月24日 18時46分]
2008年07月24日(木)
著者別
の第1位
は 『
ハピネス (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-16)
』!
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¥ 650(税込)
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【
くちコミ情報
】
別の新しい小説としても
2001年発表作の全面大幅改稿作となっています。 手に取ったとき、その分厚さに驚きましたが、 加筆修正というよりも書き直しに近いほどの筆の入りようです。 恩人の忘れ形見の裕太を引き取り育てる流水と、 その流水への恋慕を隠して「いい子」を装う裕太。 「親子」から「恋人」へと、ぎこちなくも初々しく関係を 変化させていく様を印象的な描写で描いた好作だった旧書。 それを主軸に、最近の著者のリアリティさにこだわった表現が かなり加わり、セリフのトーンも相当に変わったことで、 初々しく甘い旧作とは趣を変え、シリアスな恋愛ものとして、 結末を知りつつもドキドキしながら読み進めてしまったほど 新しい物語としても楽しめました。 どこかふわふわとした旧作のイメージから、 流水が恋情や嫉妬に子供のように翻弄される様や、 したたかに流水への想いを抱く裕太の内面を克明にすることで、 二人の必死なまでの想いにより惹き付けられるお話になったように 思います。 巻末に収録された同人誌の短編(ほのぼの後日談)もしっかり改稿され、 今回収録されなかったもう1つの短編の要素も組み込むなど、 かなりの徹底した全面改稿ぶりは、旧作を知っている人こそ 見ごたえありかと。 旧作を読んでいても楽しめて、一つの小説として面白かったのですが、 ここまで改稿がされてしまうと、お気に入りの箇所も駆逐されていて、 あのセリフが好きだったのに、あのシーンがよかったのに、と 猛烈に旧作を読み返したくなりました(笑)。
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カスタマーレビュー数:17
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くちコミ情報
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新たな発見があります
大河ドラマの原作を読むと、テレビでは省かれている点や、演出の都合で新たな人物が登場していたり、補足になります。今和泉の父にも側室がいたのか・・・とか。この一冊でドラマ半年分の脚本を書いた作家には驚きます。
この時代の女性の英知、そして覚悟
いうまでもなく、今の時代とは女性の役割、世の中の女性観は隔世の感がある。 たった数百年前明治にならんとする近代の黎明期において、トップレディといえ、 主たる役割は世継の継承、バックオフィスの安泰であり、歴史的政治的な役割は 期待されていない。 とはいえ、バックヤードでのあるじたる将軍への影響力を期待され、多いとはいえない また速いとはいえない情報から裁量をとることが期待されている。 いち早く多くの情報取得をできた人間が勝ち、そして性差は多様性と受け止める 現在とは処し方も違えば価値観も異なる。 そんな中で篤姫は鹿児島の分家の娘として生まれてから島津家の養女そして徳川の嫁として 数奇な運命を進んでいく。 この小説はその48歳の人生をコンパクトに力強く表現していったのものである。 そのストーリーは小気味良く、言葉遣いも印象的で、彼女の思いや時代の流れと共感し、 思いをはせることができる。 彼女はバージン女王ならぬバージン御息所であり、当時の国家である徳川の永続を強く願い、 三千人の大奥の人間を統率したすばらしい女性である。 惜しむらくは、直接のコミュニケーションやリアルな会話ができにくい体制や時代の中で 相互理解が進まず誤解と哀しみ怒りばかりにとらわれ、和解していくまでの和宮との関係、 夫でありながら共感をすることが難しかった将軍との関係。 こういったことは今の時代ではもう少し緩和されていくはずのものであろう。 今の時代に彼女が生きていればどのような姿勢で生きていったかを想像してみようと思うのである。
おもしろい
2008年NHK大河ドラマの原作です。 篤姫の生い立ちから、大奥、晩年まで描かれた長編ですが、 篤姫と周囲の女性との会話が多くテンポがよいため、あっという間に読み終えてしまいました。 もちろん、大奥での篤姫の活躍にもっとも重点が置かれており、その時代の大奥に入り込んだ気分になりました。 篤姫は頭の回転が良くて、非常に気が強い、と感じられたので、ドラマの配役とは印象が異なるというのが個人的な感想です。 また、一橋慶喜は徳川幕府を終焉させた”悪役”のような立ち回りですが、これには多少違和感を持ちました。
よくわかる。
自分の運命を受け入れて、まっすぐ生きた「篤姫」がわかりやすく書かれています。 歴史背景や江戸の風俗なども丁寧に書かれているので、当時の様子や幕末の緊張感も伝わってきます。大奥という場所から見ると、こうだったんだな・・・という見方もできておもいしろいです。 ただ、どうもあったことをそのままどんどん書いているため、淡々とし過ぎているような印象を受けて、個人的にずっと好きだった「篤姫」という人物なのですが、感情移入しにくいなぁと思いました。和宮との確執では、嫁姑争いは今も昔も変わらない、と思ってしまいました。 和宮がなんとなく印象薄いままだったのは、篤姫目線だからか、人物描写が足りなかったからなのか・・・。 感想としては、淡々としている、に尽きるような気がします。
TVと全く違う格調高い世界が広がる。
宮尾登美子氏の文章が素晴らしい。日頃接することのない格調高い表現の日本語が全編を通じて展開され、こういう日本語を書いてみたいと憧れる。島津本家から分かれたご一門四家の重富家、加治木家、垂水家、今和泉家、その今和泉家の長女に生まれた於一。TVドラマでの描き方とは全く違う優雅な、格式の高い名門武家の姫の生活がよくわかる。五尺三寸の大柄な篤姫、日本外史を愛読する篤姫、一族から「女子に生まれて残念」と言わしめた篤姫、この類希な資質の姫には最初から引き込まれていく。18歳で島津本家の幼女へ。全編を通して、姫のお付の女性が多く登場するが、今和泉家の菊本、島津本家の若年寄広川、老女幾島の存在や、お互いの関係の変化が非常に興味深い。そしてついに大奥総取締滝山を先頭に、老女村岡、幾島、亀岡、花乃井が付従い江戸城へ。いよいよ御台所として大変な大奥の生活が始まった。どう見ても大河ドラマでは本書の描くような格調高さは出ない。やはり本書を読むべきだ。
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ブリリアントコンサートへ!
シベコン以来、冷戦状態の悠季と圭。その上悠季は圭の過去を知り、気持ちのすれ違いが続くなかとうとう家出。 いままでのフジミシリーズの名場面を呼び起こす構成展開。終始、そんな悠季を圭は見守り、最後はブリリアントコンサートへ。 登場人物はツボを心得た登場の仕方でいつものフジミなので楽しめますが、さらっと流れすぎた感じがしたのは、読み手の期待しすぎ大でしょうか。 続いて外伝がでるようなので、圭の気持ちとか、五十嵐の目線とか、高校生の圭と三人組の老人達との関係とか、興味津々の部分は、そちらに大いに期待しています。 疑問は、確かミスカは敬虔なクリスチャンじゃなかったでしょうか? ドキドキハラハラ読者を裏切っていく展開を期待してます。
秋月こおさんのフジミらしい流れが堪能できます
作者の秋月こおさんが、ここ数年、ずっとオフィシャル(K市議員として活躍されていた関係で)が忙しかったため、 出版本の数も少なく、ヘトヘトになりながら本を出している、という印象が強かったです。 今回、再び専業作家?に復帰されたことは、一読者としては喜ばしい限りです。 さて、この本では、悠季が圭の過去に嫉妬して家出するところから始まります。 めでたく仲直りした後半部分では、ブリリアント・オーケストラの面々がカーネギーに再集合、 華やかなオケの一夜を演じるまでの経緯が描かれています。 個人的には、外伝にしてでも、ブリ・オケの演奏についてもっと細かく書いてほしいという欲はありますが、 すらすら楽しく読むことができ、久々に秋月さんらしい本として楽しむことができました。 なお、本書付録リーフレットでは、実写版のフジミに関するCMが挟み込まれています。 実力もあり、そろそろ同性婚が市民権を得られつつある今日、できれば(深夜枠でもよいので)放送されないかと期待しています。
久々に胸中に満足感の残る読後でした。
こう言っては作者に失礼かもしれないが、久々に、本当に久々に読んでいてわくわくするフジミを読ませて頂いた。 過不足のないテンポで、中身を伴った「物語」。ここ数冊熱のない空虚な筆を読まされて、正直がっかりしていたし、 この巻もまったく期待せず惰性で買ったので嬉しい誤算だった。 悠季がM響でシベコンのソリストを勤めた後、圭との間に巻き起こった嵐とその収束、2度目のブリリアントオケの コンサートの顛末までが書かれている。願わくば、ブリリアントオケのパートをもう少しじっくり丁寧に読ませて 頂きたかった感もあるので星4つで。
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解き進め、実感する
単語、文法、語用法、読解などを5つに項目立てし、問題を解き、解説による答え合わせを行いながら読み勧めていく作品。傍らに筆記用具とノートは必須だ。 【1章】「思う」と「考える」の違いから展開される第一章。言葉の微妙なニュアンスを問う。意味はほぼ同様でありながらも用法の大きく異なる漢字について語源を辿ることでその違いを解き明かす。単語を解剖する方法と、単語への感受性を鋭くする習慣を身につける。 【2章】主述の関係をパターンに分け、「読みやすい文章」と「読みにくい文章」の違いを問う。日本語の基本は主述を結ぶ「は」と「が」にある、と言い切る著者の文法論が光る。 【3章】うっかり書いてしまいがちの、「のである」口調と「〜が」の連続した文章。読む側に与える印象と読みやすさを考えながら、問題点を抽出、添削する。 【4章】1〜3章までの内容を用いて文章の「縮約」に臨む。還元、読解、創作能力を総動員して行う「縮約」によって、文章の骨格を見出し日本語の体系を実感する。この作品の醍醐味といえる章。 【5章】最後に、敬語の用法を尊敬、謙譲、丁寧語それぞれのルーツを辿り理解する。 各章の内容は上記のようなものだ。巻末には問題の配点表があり、自分の得点から現状の日本語への理解力が振り返ることができるようになっている。偉そうに色々と書いてしまったが、私の自己採点は250点中160点。(ちょっと甘くつけたのに・・・)まだまだ理解不足だと実感させられる。 テストは悔しい思いをしたが、読み物としてもこの作品は面白い。著者は読者の文章技術向上のために本作を書かれているが、表面的な技術習得などは全く目的としていない。問題と向き合い、考え、答えを出す過程を通して、日本語の持つ奥深さと味わいを実感して欲しいと思っているのだろう。読み勧めるうちに、言葉に対し感覚が研ぎ澄まされていく実感と楽しさを覚えた。また、有名な学者や作家であっても歯に衣着せずにズバリと切る著者の言葉は、力強さと確かさを持ち、新鮮であり刺激的であった。 大きな概念や現象を捉える時、そして発信する時、自身を形作る言葉の本質を掘り下げた人とそうでない人では言葉の重みが違う。著者は志賀直哉をズバリと切った。志賀作品をほとんど読んだことのない私にはそこに何の判断も下せないが、それをするだけの言葉の掘り下げと向き合いが、著者はできていることは頷ける。そしてそれは実際に何度も自問し、書き出してみないと習得できないものなのだろう。 著者がなぜ練習帳という形式をとったのか。最後に作中から一文引用する。 〜極意というのは実は簡単なものです。その言葉だけを見るとそれは簡単です。しかし、その言葉が指す事実がいかに広く深いかを、実際を通して感得できるに至ってようやく、極意書の文章の意味が分かるようになったといえるでしょう。〜
役立つ一冊☆
この著者はいつも謙虚な姿勢で文章をまとめているらしくとても読みやすいです。 日常的な単語、文法、敬語についてまとめていますが本質をつかれるとうっとたじろいでしまうところがたくさん指摘されていて退屈しません。一気に読めます。 高校生の時に読んだのですが、本当に役立ちました。 「が」を使うなとか「である」「のだ」を消せという指摘は本当に的を得ていると思います。 これは大学生になった今でもこの本を読んでいてよかったなあと思うので日本語を使うすべての方におすすめの一冊です。
英語力云々の前に、日本語力が基本ですなぁ
本書で書かれている内容を理解できていないと、外国語マスターなんて覚束ないと思いますね。特に「単語に敏感になろう」という章で、色んな類義語の違いを理解する下りがありますが、こういう「言葉のニュアンスにこだわろうとする気持ち」が外国語学習でも重要だと思うわけです。また「は」と「が」の違いに関する処は、aとthe(と無冠詞) 単数と複数の問題を理解する時の心構えに通じるものがあります。こういう細かい処に敏感でないと、外国語で細かいニュアンスなんて表せるはずがありません。新書ですから分量的に尽くせる筈がありませんが、上の意味での「語学学習の心構え」を学ぶ本なのだと思います。 最近は「英語は小学生から学ばないと、、、」とかいう話がありますが(→発音 聴取り力では一理あり)、本書で述べられているような「日本語に対する深い理解 感覚 こだわり」が基本にない限り、外国語の理解なんて上っ面をかすめるだけじゃないか、とも思いますね。(理系だから国語は試験科目としてやらなくて良い、とかいうのも暴論です)そういう視点で本書を読んでみるとまた違った楽しみ方が出来るかもしれません。「日本語と外国語」(鈴木 孝夫) 「日本語(上)(下)」(金田一春彦)と同時期に読んでいたので、そんなことも思ったりした次第です。
共感できるがボリューム不足
ただ闇雲に正しい表現をしろというのではなく、目的のために記述の方法や表現の方法を工夫しなければならないという筆者の態度が、心地よい。その態度は敬語に関する記述でも同様で、「どのような表現が適切であるかは時代によって変わってくる。しかし、文章のルールや構造を知っていないと、臨機応変に適切に使っていくことができない。」と筆者は述べている。しかし、ボリュームはやや少ないため他の本で補充する必要があるだろう。
深い考察なのにめちゃ謙虚
研究者としてこれだけまとめ上げながらも押し付けがましくない。 これはあとがきを読めばどういう意図で作成されたかがよく分かります。 単なるハウトゥではない日本語の捉え方の根っこの部分をわかりやすく とても論理的に説明している指南書?薄っぺらじゃないのです。 時代とともに変わっていく日本語を俯瞰してどれが正しいではなく この時期はこういう言い方もしたけど元々はこうで・・・と起源も解説。 「が」と「は」の違いをこれだけ論理的に語れる人なんて稀でしょう。 答えよりも考え方を示唆してくれている部分が多いので日本語そのものを どうやって分解・再構築していくか気になってる人にはもってこい。 単純に正誤だけで判断する人には正直向かないでしょう。 やはり、どれだけ伝わるか。伝わらなければ伝え方が悪い。 というあとがきで語られた思いがこの方の原動力なのでしょう。
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最終巻?
歯科医の憂鬱と同じ「藤井沢商店街シリーズ」・・・と、考えて読むと、 残念だが面白さでは、「歯科医」が断然面白かった。 故に 最終巻と言われてしまうと、何だか残念な気持ちになってしまった。 シリーズに登場していた人たちが、大勢出てくるのも悪くないが、やはり何か 物足りない。 晴輝と圭治の互いの勘違いや、嫉妬、変に気を遣う様子はかなりのじれったさも募らせてくれる。 シリーズで色々なパターンのカップル・・・と、言うのもいいけれど、 ホンネは「歯科医」単独の続編を読みたいと思っている。
一抹の寂しさ
藤井沢商店街シリーズ5冊目にして最終巻です。 「藤井沢」という町を舞台にしたこのシリーズ、ちらっと別の話のキャラが出てきたりはしますが、ストーリー的には独立しているので単品でも楽しめます。 けれど、今作の二話め(書き下ろし)で、今までのキャラがわさわさ出てくるので、通して読んできたファンには二倍楽しいかも。 お話は、幼なじみの二人が高校卒業後、別々の進路をとり離れていたけれど、故郷に戻り再会し、恋心を改めて認識する……簡単に言えばそんな感じです。 ありがちな話ですが、榎田さんの上手いセリフ回し、豊かな脇役の性格付けで飽きさせません。 シリーズ中、「歯科医の憂鬱」が一番よかったと私は思っていますので、板金屋・穂高&三和センセイのカップルをもう一度読めたのは嬉しかったです。 今作品の幼なじみカップルが選んだ道はちょっぴり意外で、後半はしんみりしちゃいました。 物語の最後って、もの悲しかったりするんですよね。
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「Cha a vol.17」掲載の「理髪師の、些か変わったお気に入り」に、書き下ろしの「理髪師の、懊悩やむないお気に入り」を加えたものです。 ただ、「懊悩〜」につなげるためか、「些か〜」に若干の変更が加えられています。そのため個人的に好きだったシーンが消えてしまったのが、少し残念でした。そういう意味では雑誌掲載のままでも良かった気がするし、☆は3つぐらいかな、とも思います。 それでもなぜ☆4つなのかというと、「懊悩〜」のラスト9ページがとても良かったからです。特に悲しいシーンでもないのに、涙が出てきました。「藤井沢商店街」シリーズの完結編ということで、これまでの巻のメインキャラクターたちが総出演で、まるでカーテンコールのようでした。実は私は『歯科医の憂鬱』以外、これまでの巻は読んでいないのですが、これを機会に手に取ってみようかと思います。
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同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。
司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。(土井英司)
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乾坤一擲の勝負
ギリギリの生死を賭けた男たちの生き様を描いた小説です。 大筋は史実に基づいていますので(刊行後に明らかになった新事実 もありますが)、旅順攻略の部分など読むのが辛い記述もあります。 海戦で勝つ部分など、やはり日本人として気分が高揚しながら 読めますが、ロシア軍は多大な死傷者が出ている訳ですから 勝ったからいい、という単純なものではないと感じました。 また、乃木のような無能なリーダーの下で死んでいった無名の兵士 たちが哀れです。明治期は薩長でありさえすれば、このような無能者 でも大将になれたんですから。ちなみに乃木は士官学校に数ヶ月間 居ただけなのに、長州という事だけで軍人のスタートからいきなり 中佐になっています。無能なリーダーは罪深いです。これは現代 にも通じます。 元トリンプ社長の著書で「仕事ができない奴はいい人になるしかない。 それしか会社で存在価値を表現できないから」というような記述が ありますが、軍事的才能がなかった乃木の精神面の高さにも通じる のかもしれません。 東郷と乃木のリーダーとしてのあり方、海軍の戦略性と陸軍の無策等、 (殊更、意識的に対比させている面もありますが)現代のビジネスの 場面でもとても参考になる気がします。 日本存続のために必死で戦った人たちの物語、未読の方にはやはり 読んでおいて欲しいです。得るものがあると思います。
問答無用で。
司馬遼太郎の作品はこれが初。まだ、6巻ですが ココまで一気に読めてしまいました。 日本の近代、鎖国が終わり、外国との接触が始まり 日本が先進国になろうとしていたこの時代。 熱いです。ワクワクします。自分の小ささが恥ずかしく なるくらいのスケールの大きさ。 学生は言うに及ばず、ビジネス書に飽きてきた 方にも。新鮮な感動と、熱い世界があります。 問答無用でおすすめします。
もっと早く読んでいれば…
私は学生のころから歴史などにはまったく興味がなく、自然と理系の学部に進学しました。学校の授業で教えられる歴史は断片的なものが多く"何年に何があったか?"(歴史)、"俳人の考えを類推しなさい"(国語)などジャンルを超えた繋がりがなく、どうしても興味がわかなかったことを覚えています。 社会人になり多くのCEOが本書を推薦しているのを見て読み始めたのですが、司馬遼太郎の歴史描写は臨場感があり人々の思想や時代背景など一連の繋がりを持って描かれているので「その時代の感情」を共感することができ興味がそそられます。 司馬遼太郎さんの言葉で「歴史上の事実を一つ一つ集め、脚色せず綴っていくことで、ひとつの小説が出来上がる」とありますが、それだけの情報の裏付けがあることで臨場感や親近感が生まれるのかもしれません。 学生時代に本書を読んでいれば、もしかしたら今とは違った道に進んでいたかもしれませんね
世界の日本にした男達の生き方
日本がロシアに勝ったなんて、恥ずかしながら知らなかったです。 秋山兄弟を主として、いろんな登場人物が出てきます。その中でも児玉源太郎が特に好きです。世界の3大提督である鹿児島の東郷平八郎も出てきます。 秋山真之「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」 児玉源太郎「諸君は昨日の専門家であるかもしれん。しかし明日の専門家ではない」 203高地の占領、バルチック艦隊に完全勝利する描写が血沸き肉踊るシーンです。(戦争を賞賛してはいけませんが) この本は経営者が選ぶ本、第1位にもなっています。全くその通りだと思います。今まで読んだ小説の中で一番です。 NHKで平成21年に放送予定なので、楽しみです。
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司馬遼太郎作品の魅力は、時代背景に関する情報がふんだんに盛り込まれていて、物語が立体的に浮かび上がってくるところだと思います。そうした意味では、本書は最も司馬さんらしい小説のひとつだと思います。余談が多く、至るところで話が脇道にそれますが、それがまた楽しい。あとがきで、司馬さんご自身でロシア語の資料を読み込んでいたというのを知って驚きましたが、小説の密度を考えると納得できます。物語は秋山兄弟と正岡子規の物語というよりも、日露戦争に関わった様々な人々の人間ドラマと言ったほうがいいと思います。「坂の上の雲」という伸びやかなタイトルではありますが、この小説を貫いているのは、西欧列強から侵略されるのではないかという当時の日本人の切迫した危機意識・恐怖心です。それを避けるために頭脳を振り絞り、尊い人命を犠牲にしながら、必死で生きていた人々の様子がひしひしと伝わってくる小説だと思います。
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ヤクザだけど甘々
組長の息子でありながらヤクザ嫌いの鳴海は、かつての自分の守役で現在は若頭の甲斐に片想い。 ちょっぴりせつないシリアス?かと出だしは思いましたが、意外とテンポよくヤクザBLお約束の展開で話は進みます。 甲斐への思慕はかなり乙女な鳴海ですが、それ以外の面は男っぽくあっさりしているし、女子供に優しく道義を大切にするあたりが嫌味なくいいヤツだな〜と。 やや設定年齢(27)より幼いかな?とは思いましたが。 奈良千春さんのイラスト、ちょい昔の柔らかいタッチでよかったです。特に刺青が美麗!やはりこの分野で奈良さんの右に出る者無し♪
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大満足の1冊
月村さん久しぶりの新刊。 このところ、シリーズ物や焼き直しが続いていたので まずは読めて嬉しかったです。そして期待を裏切らない良さがありました。 焼き菓子屋(宇佐見)×引きこもり(健太)というカプ設定がまず良かったです。 健太が何故引きこもるようになってしまったか、 そして健太がやたらに明るい宇佐見と出会いどのように変わっていくか。 雑誌掲載分だけでここら辺がギュッと濃縮されていました。 引きこもりという設定なので、最初は受けがウジウジして鬱陶しくなるのかなー? と思っていましたが、そこは月村さん。そこはまったくなかったです。 攻めの宇佐見もすごく魅力的な人物でした。 佐倉ハイジさんの挿絵もとてもキュートで 月村作品とここまでマッチングするとは思いませんでした。 あと、私個人の意見ですが 「Sp ing has come!」と似ているとは思いません。 キャラの性格が両方ともまったく違うと思いますが・・・。どうなのでしょうか。
月村節炸裂!
引き籠もり少年がすごくリアルでちょっと痛かったです。 だけど期待どおりにいつもの月村さんでした。 ちゃんと少年は素敵な攻さまに救われました。 読んだわたしも救われました。 救われっぷりがドリーム入りすぎてないので。 オススメです。
ダメでしょ〜
いい子を演じることに疲れた主人公を優しく包み込んでくれる大人の男って、これはどうしたことでしょう。久しぶりの新刊で楽しみに読み始めたのに、ものすごい既視感・・・「スプリング ハズ カム!」だ!キャラかぶってます、設定かぶってます!宇佐見は耕平で健太は大輔で榊原は松尾ですよ?!編集者はなんとも思わなかったのか?月村節は嫌いじゃないけれどここまでだぶっちゃあ、がっかりです。傷ついた心の再生みたいなものがどの作品にも感じらて、でも同じようなパターンが結構あって、食傷気味です。今までの一歩先行く物語を期待します。
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