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   コミック の売れ筋最新ランキング   [2008年07月06日 16時38分]
2008年07月06日(日) コミックの第1位は 『シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))』!
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   宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。

   作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。

   世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。

   チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)


くちコミ情報
宮崎駿作品の原点。初期作品の世界観が凝縮された名作。
たまたま書店にあった本書を手に取ってからウン十年、ずうっとお気に入りの本です。コミックというより、絵本に近いのかもしれません。「ゲド戦記」で使われたのは、キャラクターでお話はコミック版ナウシカに近いと思います。初期の宮崎作品にある冒険と優しさにあふれています。「もののけ姫」以降の作品は商業主義に走りすぎていて、今ひとつ好きになれませんが、この本はずっと宝物のように、ときどき開いては読み返したい傑作です。
漫画?絵本?
コレは漫画ってよりも絵本って言ったほうが正しいのかもしれません。 この本からナウシカが生まれたのでは無いであろうかと思うほど似てる部分があります。 今となっては映像化されないのでしょうが、この頃の作品はとても良かった。 宮崎駿映画は出せば出すほど衰えていくような気がします。 私の中では、風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタがすべてでありそれを超えるものは、宮崎アニメからは存在、出現しないという事を感じています。 ただ、原点の一つではないかと思うこの作品や、ルパン三世カリオストロの城、未来少年コナンは何回見ても楽しいものです。
さわやかに感動できる名作
世界観はナウシカとかなり似ていますが、ナウシカは壮大なテーマをじっくり語った分、 政治的哲学的な要素が難解であったり、モノクロの細かい絵柄が読み辛い印象がありました。 一方シュナの旅は、難しい要素をとことんそぎ落として、宮崎アニメのエッセンスを凝縮したような作品です。 オールカラーで水彩画の優しいタッチが映像的で美しく、子供にもオススメできます。 随所で後のジブリ作品をいろいろ連想できるのも楽しいです。 主人公とヒロインはナウシカ、アシタカの雰囲気を持っているし、他はヤックル、ジゴ坊、サツキとメイなどなど。 短いですが、さわやかに感動できる素晴らしい作品です。
ジブリ映画 『ゲド戦記』 の原案
ジブリ映画『ゲド戦記』のストーリー原案として、再び注目された佳作。 共通するストーリー。  最初、娘は少年に助けられた。  やがて少年は心が闇に支配されるが、  逆に少女が少年の「心の光」を取り戻す。 映画の舞台設定は小説「ゲド戦記」(グウィン作)からとられているが、大筋は、この絵物語「シュナの旅」の影響の方が強い。 ストーリーだけでなく、砂漠に打ち捨てられた船のシーンや、 廃屋を覗き込むシーンのカットはなどは同一だったりして、 映画『ゲド戦記』との類似点を探すのも楽しい。 また、ヒロインの描写は、のちのナウシカを想起させる。 ジブリアニメが好きな方は、是非とも手元に置いておきたい一冊です。
宮崎の隠れた名作
宮崎の作品にはいずれも聖なる地、ファンタジアが登場するものが多いように思う。 ナウシカ(漫画版)、千と千尋、トトロ、ハウル城、猫の恩返し、ラピュタ、もののけなど。今作品はチベットの民話をモチーフにされているが、今作品の聖地も自然をテーマとしたものである。


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素晴らしい食の物語。
個人貿易商の主人公が行く先々で ただひたすら、淡々と店に立ち寄って 食す、ただそれだけなのに そこにある人情、風情、土地柄、孤独 までも感じてしまう 名作でございます。 グルメ系の漫画は兎に角、リアクションが大袈裟だったりしてわたくし 苦手なのですが これはその大袈裟さが無く 落ち着いて読めます。 まさに大人の為の食漫画、です。 しかし主人公が思いのほか 食べたいものにありつけていない(ライスが無かったり) のはご愛嬌でしょうか。 そして和菓子屋での豆かんは異様なまでのリアリティを誇っております。 是非ご堪能くださいませ。
食べる楽しさ
ビジネスマンは昼食時も仕事だ。 誰かと昼食を共にすることにより、情報収集に努めるべし。 などとどこかの本に書いてあるかもしれないが、私は一人で食事をすることに幸せを感じる。 誰にも邪魔されずに、味わい、自由を感じるのが楽しい。 時間も限られ、予算も限られた中で店構えで味を瞬時に判断して入店し、注文する。 サラリーマンの昼食にはちょっとしたスリルの要素がある。 そういった意味で、孤独のグルメがこれだけ売れ続けていると言うことは、私みたいな勤め人は少なくない、と言うことなのだろう。 なにせ、このマンガの主人公が食する店は、給料日前でもフトコロに影響がなさそうな店ばかり。 時には夜中のコンビニのおでんだったりする。 グルメ本に頼らずとも、普通にうまい店はたくさんある。 それも、近所の定食屋にこそ掘り出し物があるかもしれない。 背伸びせずに、それでもうまいものを食いたい、という我々庶民の気持ちを代弁するかのようなマンガがこの「孤独のグルメ」なのだ。 千円札を握りしめて、近所に駆け出したくなる、そんな身近なグルメ本。
グルメ本にあらず。
何度読んでも引き込まれます。 お店で何かを食べる時には、出てきた料理の味だけではなく、 その時の気持ち・コンディション、周囲の様子、お店の人の人柄など、 さまざまな要素が思い出されるものですよね。 決してグルメ本ではないのですが、不思議と何かを食べたくなります。 一度はぜひご覧下さい!
一度読んで手放す人はほとんどいないでしょう
期待以上に面白かったです。短編で一話は8ページですが、一話一話にしみじみとしたドラマがあります。 基本は平日、仕事の合間に一人で食事するところを探して食べるのみで、描写も淡々と静かなのですが、それがよいです。 特別なご馳走というわけではないのですが、どれも美味しそうで、日本人ならば「食べたいー」と思ってしまうこと請け合いです。 また、お店(など)の描写が生き生きしてて「あるある、こういうお店」と共感できます。原作も絵もいいということだと思います。 本当に男〜という感じの本で、女の自分にはそんな男の視点も面白かったです。 なお、お店は東京がほとんどです。
腹が減っては(以下略
文庫の帯に『メシを食うことが、これほどのドラマを生む!何度も読み返しえしまう、 これぞ食マンガの最高峰!!』とあるが、まさにその通りである。 格闘漫画のように異常な動きで料理を作ったり、絶対に食えない高級食材のオンパレードだったり、 ウソ臭い料理番組のように一口食べてバカ騒ぎするわけでもない。 ただ、どこにでもある外食店(あるいはコンビニ)で食事をし、「うん。ウマイ」だの「これはちょっと・・・」と 顔をしかめるだけである。 時にはシュウマイの熱気に慌て、時には横暴な店主にアームロックをかけ、そして、ひたすら食う! あぁ・・・自分で何書いてるかも分からなくなってきた。 とにかく必読の料理コミックなのだ!読め!読めば分かるさ!


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なに?この作品は…
最初に思ったのはこの言葉です。読み終えた時、愛や正義をモチーフにした天才の手塚治虫がこんな作品を作り挙げたことにある意味での喜びや感動に胸が震えました。一つの計画を自らを犠牲にしてまで成功させる、警察までも欺く青年。このような作品は近年出され社会現象を生みましたが、その原型がこの作品のように感じます。
滅びるのは悪か、それとも…。
完結。 結城と賀来の運命を狂わせたMWという毒ガス兵器。 MWに侵され余命の少ない結城の目的は、そのMWを使用し、全人類を道連れにすることだった!? 賀来は結城の目的を阻止しようと動き出す。だが、とうとう結城はMWを手に入れた!! p 軍や警察が入り乱れ、全人類の命を守るため、結城からMWを奪おうと画策する。そして、最後の切り札として、結城の兄・歌舞伎俳優の河本玉乃丞が呼ばれた。結城に瓜二つな彼は…そして賀来は、結城を止め、そして人類を救うことができるのか!? p かなり非道な性格の主人公・結城ですが、何故か嫌いにはなれません。この世界のどこかに、きっとMWのような毒ガスがあるんだろうな、と思うと背筋が寒くなります。近い未来の一場面を見ているようでした。 ラストのブラックな感じがまた、イイカンジ。手塚さん、やるぅ!!
手塚と読者の真剣勝負
 10年以上も前に初めて読んだときには、その物語展開に慄然としたことを強く記憶しています。当時はまだ「ブラック・ジャック」や「火の鳥」といった、正義を判りやすい形で提示してくれる作品領域を越えた手塚マンガに接していなかったために、この「MW」は手塚マンガの掟をやぶった堕天使の物語として、脳天を打ち砕かれるような衝撃を受けたのです。男色、殺戮、涜神、そして読者をあざ笑うエンディング。登場人物のほとんどが「限りなく利己的」で「果てしなく退廃的」です。以来このおぞましい物語の記憶が頭を離れず、今日まで再度手にすることに恐れを感じてきた作品です。 p  手塚は必ずしも正義をストレートに描くマンガ家ではないことを、この15年で私も徐々に理解してきました。勇気をふりしぼって今回再読したのですが、これは正真正銘の手塚マンガでした。 p  そしてこの「MW」はラストをすでに知った上で読み返すと、強い憤りを持った反戦への祈りという、実にわかりやすい、手塚の繰り返し描いてきたストレートなメッセージが全編を貫いていることに気づくのです。 p  「MW」のエンディングが多くの読者が期待したとおりのものであったならば、一読には値しても再読を強く勧める作品にはならなかったと私は感じるのです。妥協を許さぬエンディングを用意することによって、読者にある種の覚悟を手塚は要求したのではないでしょうか。これだけの重いテーマを扱う上で、手塚は作家として読者に真剣勝負を挑んだに違いありません。  だからこそ、この作品に手を出す前に読者は自らに問い掛ける必要があります。今、手塚と徹底的に切り結ぶだけの覚悟が自分にあるのか、と。 p  強く勧めると同時に、多くの読者に注意を呼びかけたい秀作長編です。
悪の魅力。
「MW」を手に入れる為に殺人を繰り返していく美知夫。それに惹かれる女達。神父の葛藤。 最後の飛行機でのシーンは中々のものです。人間の持っている「恐怖」の側面を見せつけるようなこの作品。ぜひご覧になってください。


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「迷いがない」という狂気
 主人公の結城は、毒ガスによって良心のない人間へと、悪魔へと変貌しました。  では、良心がないとは、一体どういうことなのか――その答えは、「迷いがないこと」です。  結城はなんの迷いも、ためらいもなく、男に抱かれ、女を抱き、人を騙し、殺めることを繰り返しました。そしてその結果、世界の存亡を左右する兵器まで手にします。それは、一体何を表しているのでしょうか?それを考えたとき、これが決して、ただのお話でないことに気付かされます。  物語の最後は、決して終わらせることのできない、戦争というもの、良心を捨てた人々のしたたかさを、象徴しているようにも思えます。  救いのない話ですが、だからこその重みを感じました。
メフィストフェレス的な「悪」の雰囲気に、妙に惹かれる作品
 読んでいる間の居心地の悪さ、読み終えた後味の悪さと、手塚治虫の問題作と言ってもいい作品。心がほっこりする、あたたかくなる、揺さぶられる、といった感情とは正反対の思いを抱かされる漫画ですが、一方で、主人公・結城美知夫の徹底した悪の魅力に引きつけられる側面もありますね。メフィストフェレス的な「悪」の魔力、「悪」の微笑みのようなもの。そこに、妙に惹かれる雰囲気を感じる作品でもあります。  結城と賀来(がらい)神父とのホモセクシャルな関係、結城の「悪」に翻弄される賀来の葛藤と懊悩がまた、この作品を構成している太い柱のひとつとして、強く印象に残りましたね。  複雑・微妙な味のするエンディングの1コマにも、残り香のように後を引く余韻があります。  タイトルの「MW(ムウ)」とは、某大国が化学兵器として開発した猛毒ガスのこと。と同時に、MAN(男)とWOMAN(女)の呪縛を超えて、「悪」の化身として生まれ変わった結城美知夫のことを暗示しているのでしょう。その「悪」の存在を一方的に否定できないどころか、「悪」の誘惑、吸引力にある種の美しさを感じて引きつけられてしまう人間の不思議な側面。  手塚治虫のブラック・マジック、黒い魔法に魅せられたような、そんな妙味を感じた漫画です。
罠がある
私は、この本がよく分かりません。 男、女、愛、宗教そして少し出てきた兄弟 美しいと言われてきたテーマがことごとく主人公に潰されていく。 それも見事に玉砕です。 これをご覧になられる方は 1巻の解説も一緒に読まれることをお勧めします。 この部分を読んだ後、 TVで討論の番組を見るとまた違った見方ができると思います。
「漫画」の神が示した反抗
手塚治虫先生が、日本漫画界に於いて、唯一絶対の神だと言うことは誰しもが認めるところであるし、その要因を数え上げればキリがないでしょう。 p しかし、手塚治虫が戦後漫画に及ぼした最大の影響ーそれは、本来タブーとされていた「性」を、二次元世界であるコミックの領域に持ち込んだ事・・・それに尽きるのではないでしょうか。それによって現代日本が世界に誇る「MANGA」文化は、より深く、より身近に現代人の苦悩までも救い上げる存在となり得たのだと思われます。 p この作品においては、登場人物たちが哀しいまでに自らの「性」に振り回され、破滅していきます。主人公の結城美知夫は、「悪」の象徴化であると同時に、人類が持って生まれた原罪の象徴でもあります。だからこそ、彼に関る人間達は、彼を憎悪しつつも離れることが出来ない。むしろ、どうしようもなく惹かれていってしまいます。 読んで頂ければお分かりになるでしょうが、もはや彼は一人の人間としての存在を超越しています。これは単なるピカレスクロマンを超えて、時代を超えた「悪の寓話」なのだと思います。 p (実際、「整合性」という点に置いては、首を傾げたくなるような場面も多々見られます) p 「鉄腕アトム」等で「正義とは何か」を追求し続けた手塚先生は、同時に「悪とは何か」という疑問も追及せずにはいられなかったのでしょう。 ここでは、結城美知夫個人としての悪だけではなく、社会悪としての戦争がもたらす悲劇、も描かれていて、その点に於いても読み応えを感じます。 p 巨匠の名声に甘んじることなく、常に未開の地平を開拓し続けた手塚先生の野心作。「手塚漫画は健全すぎてちょっとね・・・」という方に、是非お勧めしたい作品です。
手塚治虫のダークサイド
この本の絵は手塚氏の絵ですが、内容は一般的に認知されている手塚治虫の漫画とは対照的な内容です。主人公は、始めこそ、昔、吸わされて死の寸前にまで追いやられたガスの関係者への復習が目的ですが、後半はただの自分の狂気(これもガスの影響の一つかもしれません)のためだけに行動します。ここまで狂気に暴走する主人公は、他に知りません。たいがい狂気に走る人には、それなりに理由があり、それにもゴールがあるはずですが、彼には、それらが無いように思えます。物語の最後などはW3などにも通じる「あっ」と言わされるような内容です。(スピルバーグの映画にもエンディングが二転三転しますが、元祖は手塚氏であるような気がします) p こんな本を書いている(書ける)からこそ、手塚氏の漫画は奥が深くて非常に面白いです。


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