2008年07月24日(木) 科学・テクノロジーの第1位は
『毒になる親―一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)』!
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¥ 819(税込)
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カスタマーレビュー数:65
【くちコミ情報】
普通の家庭にとっても参考になる
子供に対して、将来に渡って強く残る悪影響を与える親のことを「毒になる親」と表現している。 全体は2部からなる。 第1部は、毒になる親の色々なケースの紹介と、それが子供の将来にどのような障害をもたらすかについて述べられている。 暴力を振るう親やアルコール中毒といった分かり易い例から、子供をだしにジョークを言う親といったよくありがちなケースにまで渡り幅広く取り上げられてあるが、共通するのは、親の行動が子供に繰り返し無言のメッセージを送っているということであり、やがて子供は高い確率でそのメッセージを実現させてしまうということだ。 「おまえはだめな人間だ」と言われ続けると、大人になってからそれを実現させようと無意識に行動してしまう。「繰り返し念じ続けたことは現実化する」というのはナポレオン・ヒルを始めとして色々なところで言われているが、マイナスの方向でもメッセージの繰り返しは強力な呪文として作用するのである。 第2部では毒になる親に対してどのような接し方をすれば悪影響を受けないで済むか、建設的な人生を送ることができるかのヒントを与えてくれる。 実際に毒になる親を持つ人向けに書かれた本のようではあるが、普通の家庭でも問題のひとつやふたつは抱えているであろうから、あるべき親子関係の姿を見つめ直すきっかけになる本だと思う。
子供も親と対等な人間
フラッシュバックに苦しみながら読みました。 今まで自分の中に押し殺していた感情が一気に吹き出ます。 今でこそ、憂鬱と分かるその気持ちを抱えたまま 親の言動で時々吐き気に襲われて(ストレスで胃にきていたようです) 自分はおかしいのではないかと子供の頃思っていました。 しかしこの本で、それはされてきた事に対し当たり前の感情である事に気づきました。 理不尽な事には怒っていいのだと。 親だから子に何をしても良い訳ではないのだと。 (暖かな家庭に育った人は当たり前だと言うでしょうが) 大きな事件が起こるとマスコミなどは、すぐ犯人に対し 甘えるなだの、漫画やゲームのせいだのと報道しますが、 家庭での子供の人権のような事にも、もっと目を向けて欲しいと思います。
虐待は増えたのか?
最近、「虐待は増えた」と感じるようになった。マスコミの主張も「子どもから抜け切れない親による・・・」とあるが、実は奈良県のデータによると虐待の70%は30代なのだ。 30代??? そう、大の大人が虐待をしている。 それに恐らく虐待は以前からずっとあったものだ。 核家族化の中で「レフェリー役」が消え、歯止めがなくなって一線を越えだしたと言うことだろう。 つまり警察が関わってくるレベル以前のものであれば、子どもに身体的、心理的悪影響を与える「悪い親」は昔からくさるほどいたということだ。 ただそれが「家族だから」と見過ごされてきたに過ぎない。 「親」と言うものをきちんと捉えた意味では非常に重要な本だと思う。 「親=無償の愛を持った存在」と言う価値観は崩壊したのではなく、最初からなかった と言えるのではないか。 これから親になる人も、親である人も、親と仲が良くない人も 必読の書。 心理学的に言えば、「サイモンズの親の養育態度」において、 親子の関係では「バランスの良い存在がベスト」とされています。 私がイメージする理想の関係は「学校の先生対生徒」のようなものでしょうか。 現代の日本人は、かまいすぎ型か無視型に偏り過ぎと思います。
心が悲しく、寂しい人に…。
この本を読んで、なぜいつも胸の奥に怒り、悲しみ、寂しさがあるのかが、わかった気がしました。本のセオリーどうりにいかなくても、自分の中の膿を出せた気がしました。解決は困難だけれども、自分の中の何かが変わります。その過程は、苦しく、悲しいけれども、自分を取り戻すには、前に進むしかないと思います。まわりの誰にも理解されなくても、この本を読めば、苦しんでいるのは自分だけではない事がわかりました。どう対処するかはさて置き、苦しんでいる方は、ぜひ読んで欲しいです。
参考
苦しみ抜いた時に出会った本でした。 母の言いなりから、反発して、反抗する勇気になりました。 孤独感、理解しあえない、淋しい、でもどうにもならない。 心理状態がわかった時、生きやすくなりだしました。
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R.P.ファインマンは1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞した天才的な物理学者である。こう書くと「理数系が苦手」な人は逃げ出したくなるかもしれないが、そんな人にこそ本書を手にとっていただきたい。 本書は20世紀を代表する天才物理学者の自伝ではない。R.P.ファインマンという人生を楽しむ天才から我々への贈りものである。 「ファインマンと聞いたとたんに思い出してもらいたいのは、ノーベル賞をもらったことでもなければ、理論物理学者であったことでもなく、ボンゴドラムでもマンハッタン計画でもない。僕が好奇心でいっぱいの人間であったということ、それだけだ」といつも言っていた(下巻訳者あとがきより)。 「なぜだろう?」といつも好奇心いっぱいの子どものように世界を見て、いったん好奇心をひかれたらそれに夢中になり納得のいくまで追求する。彼は一切の虚飾と権威を嫌い、相手がそれをかさに着ているとみるや容赦しなかった。それは、そのような態度が、楽しいはずの真実の探求を邪魔する厄介なものだったからである。 上巻では、彼の少年時代、物理学者としての修行時代、また駆け出しの物理学者として携わったマンハッタン計画から終戦を迎えるころまでのエピソードが収録されている。どの時代においても彼はその状況を最大限楽しみ、そして、決して流儀を変えなかった。 自分が理系か文系かなんて関係ない。もし少しでも本書に「好奇心」を持ったなら、ぜひ一読をおすすめする。(別役 匝)
【くちコミ情報】
いたずら好きのあっぱれな半生記
1965年に量子電磁気学への貢献に対してノーベル物理学賞を受賞したファインマンの波瀾万丈の半生記、最後まで一気呵成に読んでしまいました。 いたずら好き、実験好き、何でも自分でやってみないと気が済まない性格。ファインマンは少年時代からそのずば抜けた才気煥発さを遺憾なく発揮しています。MITやプリンストンでの蒼々たる学者連中との交友、ロスアラモスでは原爆開発研究に携わりながらも金庫破りの腕を磨いたり、徴兵検査で画一的な対応をする精神科医を手玉に取ったり、と読んでいてあっぱれという気持ちになってきます。 するどい着眼点で物事の本質を見切り、それを表現するために自分流の記号を作り出してしまうあたりは、後に素粒子の相互作用を視覚的かつ直感的に理解できるファインマンダイアグラムを編み出していくことになるファインマンの面目躍如たるところですね。
自分を欺かない!
最後の章を読むまで、このおっちゃんは賢くて、面白い人やなーというぐらいに感じていました。しかし、最後の卒業生への式辞を読んで、誠意があるということが加わりました。 本書の中に、「諸君に第一に気をつけて欲しいのは、決して自分で自分を欺かぬということです。己というのは一番だましやすいものですから、くれぐれも気をつけていただきたい。」という文章があります。この後は本を読んで欲しいのですが、この件には本当に感動しました。僕は問題があると、なんとか楽な方法で解決しようとしてきましたが、自分で納得できる方法で誠意を持って、問題を解決していこうと考え方を変えました。 誠意をもってこれからの人生を生きていきます!
先生
若い頃に読んで、今の自分の価値観を形作る上で一番影響を受けた本です。 基本的にはFeynman先生の様々なエピソードを楽しむための本ですが、そういったエピソードを通して彼の価値観・考え方にも触れることができます。 楽しいのでぜひ一度読んでみて下さい。
好奇心と丁寧な考察に主体的な行動、それがファインマン
ノーベル物理学賞授賞、ロスアラモスで原子爆弾製造のプロジェクトに参加したファインマンの自伝。実験好きだった子供のころからロスアラモスでの経験、そしてコーネル大学教授として踏み出すまでが記されている。上巻だけで340ページの内容も、中学生以上であれば誰でも読める平易な文章であるために、まる1日(ゆっくり読んでも数日)あれば読破可能な分量。 『どんなに難しい内容も中高生に理解させることができなければ、本当に理解しているとはいえない』というファインマンの言葉にあるように、本書は万人が理解できる丁寧な文章で記述されている。全編から感じることは、天才と呼ばれた著者自身の姿勢からは、特別な能力ではなく、日常の全てのことに疑問を持つ好奇心とそれに対応した丁寧な考察、そしてそれに基づく主体的な行動によって道が拓かれていることが感じられる。ファインマンが天才なのではなく、世間があまりにも知恵を活用していないことに改めて気づかされる作品となっている。同時に、ずるい性格にユーモアとウィットを併せ持ち、話を楽しく伝えることに勢力を注いでいることによって本書は読み始めたらやめられない面白さを持つ。同氏が決して特殊な知能を持っていたわけではないことは、妻の死亡時間と時計が止まった時間が全く同一であったことを超自然的な現象と考えていることからもうかがえる。これは妻が死亡したときに死亡時間を確認しようとした医師がそこにあった時計の時間を参照したために、そうなっただけで、実際にはその時計は同時ではなく少し前(もしかしたら12時間ほど前)にすでに止まっていただけの可能性が強い。このようなきわめて人間的な一面を覗かせる記述がたくさんあることも、正直で背伸びをしない同氏の性格を表している。 10年以上前に読んだ本書を再度購入して読んでみても、面白さは全く色あせていないことが確認された。万人が読むべき書だと思う。自伝は主観的な部分やツッコミたくなる脚色が多いことがしばしばあるため、高い評価にはなりづらいことを考えても、星5つ以外の評価はない。
この本を若い時に読みたかった!
ノーベル賞に直接関係することは全く書いてないが、実にユニークで、率直で、愉快な人生だ。原爆開発に関わったからと言ってこの人を責められない。様々な話の中で、学者や研究者が現役でいたければ、教職の場を離れるべきではない、人にものを教える立場は脳を活性化するという意見は特に傾聴に値する。俗塵を離れた静かな環境に置かれた時には偉大な頭脳が刺激のないままに朽ち果てるという話は衝撃的だ。精巧な錠前を開けるコツは根気と集中力というのも説得力がある。 好きこそ物の上手なれというが、それに集中し、イヤなことはやらずに済ませるように彼は彼なりに工夫している。人生の師とするに値する。遅まきながらこの本に会ってよかった。
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【くちコミ情報】
生きる事の大切さ
8歳と言う年齢にもかかわらず、苦しい病と闘い続けたしげくん。どんなにつらいときにもお母さんの事を第一に考え、生き続けようとする姿が目に浮かびました。 読んでいると、涙が出て止まりません。 どんなにつらい事があっても、最後まであきらめない事が大切であると考えさせられる本です。
生きることと愛
壮絶な闘病記。 しかし、強烈な生のエネルギーを感じる。 不倫を乗り越えて結婚し、子供も授かったものの、そこに待っていたのは夫の理不尽なDVだった。 やっとのことで家を飛び出し、夫に悟られないように子供の名前まで改名。 やっと落ち着いたかに見えた生活は、息子が小児がんになったことにより、親子二人の闘病生活に変わっていく。 小学1年生。 まだ6歳。 そんなシゲに母親はがんの告知をする。 たった二人、一心同体で生きてきた母子だからこそできる告知。 そこからシゲは気力を振り絞って治療を続ける。 辛い検査が続き、ぐったり疲れきったシゲを見て母親は号泣する。 そんなときだった。 シゲは点滴につながれた腕を持ち上げ、母親の頭をなでながらこう言うのだ。 「ママでなくてよかったよ」 自分ががんだと知っていて。 読み終えて、何度も何度も自分の娘を抱きしめた。 お願いがひとつだけあります。 パパよりも長生きしてください。
どんな言葉よりも伝わる命の大切さ。
本書は小児ガンにより、僅か八歳で亡くなった少年と、 その母の闘病記である。 本書には全く飾り気はない。ただシンプルに彼らの感情や 症状、苦しみを書き記すのみだ。 飾り気のない、そのピュアな手記だからこそ、その重みが ひしひしと伝わってくる。 タイトルにも書いたとおり、これまで何度となく命の大切さ を説かれたが、これほど命の大切さを実感することはない。 また、彼らの一生懸命ひたむきに生きている姿は、私自身にも 訴えかけるものがある。 「彼らのように自分は頑張れているのだろうか?」 そうして自問したとき、私はまだ8歳の子供にも勝ててない! 頑張らなくては!と奮い立たされる。
ありがとう。
「ママがぼくを叩いて気がすむなら、叩けばいい。あざになってもいい。叩いていいよ。好きなだけ叩きな。ぼくはへいきだよ。」 本当に涙が止まりません。8歳の子がこんなにも辛い病気と必死に闘い続け自分に刻々と近づいてくる死に真正面から向き合いどんなに苦しい時でも母の事を思いつづけていた姿にも涙が溢れ出てきます。 私も一昨年大好きだった父を癌で亡くし私の固く閉ざされた心が楽になれました。ありがとう、しげちゃん。本当にありがと。
生まれ変わって
わずか8才の子が死を厳粛に受け止め,最後は受け入れる。 自らが逝った後の母を心配する。ママが心配で死ねないという。 全身の激痛に苦しみながらの1年以上の闘病生活。 p よく頑張ったねしげくん。短く辛い一生だったけど,ママがたくさんの思い出の詰まったすばらしい本を残してくれた。それを読んだ人たちはみんな感動している。君はすばらしいものを残したんだよ。 p 君の望みどおり,生まれ変わってまた必ずママに会えるよ。 p 著者であるしげママは現在NPOを設立しチャイルドホスピスの設置に向け尽力しておられるとのこと。この本の印税の一部はそれに充てられるようです。 p 「しげくんネット」というサイトで生前のしげくんの写真が見られます。
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【くちコミ情報】
タイトルに偽りなし!
タイトルどおりにあなたが変われる本だと思います。 実に分かりやすくよい例と悪い例を対比させながら話し方 をうまく表現しています。 なるほど・・・とおもう実例ばかりです。 わたしも早速実践しています。
今までの自分
この本のおかげで人との話し方、接し方が少し分かった気がします。今までの自分は話し方に自信がなくて悩んでいたのですが、この本を読んでまず人の話を聞くということがとても重要だという事が分かりました。今までは上手く喋ることに意識を集中しすぎて、人の話をあまり聞いていませんでした。相づちや返事が自分は少ないなと思いました。明るくハキハキと喋る!これが大事です! この本を読めば絶対喋りが上手くなると思ってたけど結局は自分次第なんだと分かりました。これからの人生頑張ります!
話し方をどのように変えればよいか。
タイトルの「人は「話し方」で9割変わる」ことを 仕事の場でよく実感します。逆に、話し方で損を している人も多く見かけますし、僕自身そうかも しれません。 この本では、「あなたが変われば相手も変わる」と いう人間関係の原則に基いて、どのように変えれば よいか教えてくれます。 結果を気にするのはよい印象を与えたい自己中心さ があるから。 会話の特徴である「思いがけなさ」を基本にして、 相手の話を聞きながら相手と一緒に会話をすることが 大事と教えてもらいました。
気にしながら話してみよう
この本に書いてあることを気にしながら話すのと、 全く気に留めないのとでは、相手に与える印象が変わるだろうなと思いました。 目新しいことが書かれているわけではないのですが、 だからこそ、当然できたほうがいいんだろうな、と思いました。 実践しようと思うと難しいし、どうしても感情に動かされてしまいます。 日ごろの自分を振り返るきっかけにもなりました。
話し方が上達するためのヒント集!
本書のタイトルには、魅力を感じました。「話し方」で9割変わるの、【9割】に引き付けられて、本書を手にされた方も多いのではないかと思います。私も、その一人です。 本書を読んだだけでは、「話し方」は上手くならないと思います。そんなに簡単には、いきませんよね。 上手くなるためのヒント集として、【話し方】【聞く力】をレベルアップして、会話上手になりたいと思います。 と共に、会話をするために必要な、【情報を入手の努力】も必要となりますね。
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【くちコミ情報】
リラックスしたい時に
こういった種の本は初めて買いましたが、 気に入りました。レポート作成で肩のこった 時などに寝そべってやっています。 ただ問題の性質上大抵は時間をかければ 必ず解けてしまうものなので、どれだけ 素早く解けるかが勝負です。そのためには 解答にいたるプロセスが重要になります。 時間も気にしながら解くことをおススメします。
最初の数問はおもしろいが
後のほうになっていくとだんだんつまらなくなる。 途中で読むのをやめました。 単に前のほうの問題が複雑化したたけで 期待したほどおもしろくないです。 退屈な作業に耐えられる人以外はやめておきましょう。 事務とか単調な作業が好きな人向けですね。
あ~なるほどね。
直線的で持続的で24時間は24時間だった私の単調な時間軸が、この本の問題を解いている三日間だけはうねっていた。
論理的思考を養おう
この本に出されている論理的思考の問題を、趣味の世界の難問と考えてはならない。日常生活や社会の諸問題でも、すこし「知的」にものを考えようという場合には、こうした論理的思考が求められる。その訓練として本書に取り組んで見たらどうか。この本に出ている問題は、最初は難しく思われるかもしれないが、慣れればどうということもない。基本的な論理を積み重ねていけばどれも解ける問題ばかりである。特に直観や情緒に頼って考えがちな人は、この本(あるいは類書)を使って、論理的な思考の訓練をしてみたほうがよい。個人的には、高校生や大学生に強く勧めたい。 p なお、この本の裏表紙にも書かれているように、アメリカの大学院入試にあたるGREでは、このような論理的思考問題(「アナリティカル」と呼ばれている)が出されている。決して「理科系」だけではなく、「文科系」の学生もこれをとかなければならない。それは、この本のような論理的思考が、理系文系問わず知的な思考には必要だからであろう。
素晴らしさに感動
信じられないほど知的レベルの高い本です。知的で意欲旺盛な中学生や高校生にぴったりと思います。奇跡的な本です。
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理論物理屋・シュレディンガーの『地頭力』が遺憾なく発揮された名著
1944年に本書が書かれた時、遺伝子のミクロな分子的構造など少しも分かってはいなかったのです。そんな「目に見えないもの」の正体を捉えるために、物理屋はどの様にアプローチするのでしょうか? 本書に理論物理屋・シュレディンガー教授が果敢に挑戦した思考の軌跡が記されています。いま流行りの言葉で言えば『地頭力』が遺憾なく発揮されています。メンデル遺伝学と熱統計力学・量子力学の知識に基づき、エンリコ・フェルミ流の「封筒裏の計算」で(半)定量的評価・推定を行った結果、「遺伝子は安定な構造をもつ一千個程度の巨大分子であり、それは非周期性の結晶というに相応しいモノである。(「非周期性」=暗号文中の文字のような原子配列、「結晶」=原子間の強い結合)」という結論に至ります。これを読んで多くの物理屋さん(クリック、ウィルキンス...)が生命科学分野へ誘われ、実際にDNA構造が決定されるに至った訳です(1953年)。このDNA構造がシュレディンガー氏のイメージ通り、という処が凄い処ですね。 新書版(品切中)と文庫版の違いは、訳者・鎮目恭夫氏が文庫本に新たに「あとがき」を書かれている点にあります。教科書には普通載らない(載せられない(-_-);;)シュレディンガー氏の逸話も挿入しつつ、「生命とは何か」の哲学的な側面の再解釈を披露しておられます。(この"あとがき"は立ち読みできる分量です)
やっと手に入った!読んだ!感動した!
絶版新書に意味不明のプレミアム価格がついていた希代の名著がやっと手に入りました。 それも630円で。感動です。 一気に読みました。 すげえ本です。 お断りとして、私は純文系です。 それでも、世界の森羅万象が知りたい、ありがちなゼネラリスト志向な純文系です。 ですから、この本の言うところが、今現在の最先端科学知識にどの程度外れてしまっているのか、厳密なことはいえません。 でも、これまで読んできたどの量子論の本よりも、この古い本のほうが「本質」が分かった気がします。 「何故、人間は、と言うか細胞は、原子に比べてこれほど大きいのか?」 この本が呈示するほど明快な答えは、なかなかないですよ。 ほかにも突然変異の不連続性(変異前と変異後の個体の中間的個体は全く存在しない)の理由が、量子論の量子飛躍によって見事に説明されたり、 もう、「本当のこと」が知りたい自分にとっては、目から鱗落ちまくりでした。 でも、結局、科学知識に限界のある自分には、シュレーディンガー氏が言う、 生きている物のみに働いている、「今までに知られていない物理学の別の法則」というのが、何を言わんとしているのかよく分かりませんでした。 現代物理学は、生命の原理も、突き詰めていけば非生命に働いている単純な物理法則により完全に説明できる、というスタンスなのだと思います。 でも、もしかしたら、シュレーディンガー氏は、また別のことを考えていたのかしら…などと、妄想はふくらむばかり。 とにかく、このすばらしい一冊を存分に楽しもうと思われる私と同じ純粋文系諸兄の皆さん。 まず、この本の前に、PHP文庫の「量子論を楽しむ本」を読みましょう。 そして、シュレーディンガー氏が当たり前のように述べる「量子論」という不可思議な世界を少し知ったかぶった上で、この希代の名著にあたりましょう。 そうでないと、もったいない気がします。 老婆心ながら…
シュレーディンガーの挑戦
科学書の多くは科学の発展にともないその価値を失うものがほとんどである。しかしその中でも価値を維持するものは存在する。新書、文庫と新装版が登場している本書はよい例であろう。 さて著者のシュレーディンガーはシュレーディンガー方程式の発見者としてあまりにも有名であるが、量子論への懐疑(有名なシュレーディンガーの猫)から一線を退いた人物である。本書で彼は統計力学的なモデルで「生命」を説明しようとしている。詳細は省くがシュレーディンガーによれば「生命」はつねに崩壊に立ち向かっている。こういった描像に感動すら覚える。 もちろん本書で提示された「負のエントロピー」の概念など現在は否定されている要素も多い。しかしロジャー・ペンローズなど物理的な描像(ペンローズは量子論的モデルを用いている)も「生命」に迫ろうとする挑戦はいまだに続いている。そういった挑戦が続く限り『生命とは何か』の価値が失われることはないだろう。
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なんだかなあ。
この本はエッセイなのだろうか。 疑似科学をウリにした数々の物事のいい加減さを論破する本、と思って読み始めたけど、 本書の12ページで幸運グッズに関して、 「幸運グッズを買おうが買うまいが、いずれ時期が来れば不調を脱することができるのである」 と書いているのだが、いずれ時期が来れば不調を脱するって、それは科学的根拠がまったくないじゃないか。それは経験に基づく単なる人生訓だよ。科学じゃないよ。 46ページでは、「家電量販店の店員でプラズマ方式と液晶方式の違いを原理的に説明できる人がいるだろうか」というようなことを書いているが、なんて無意味な。 50ページでは、浄水器に文句を言っている。浄水器は手入れをしなければ細菌が繁殖して効果が悪くなると文句を言っている。そりゃ確かにそうだが、ふつう取説にきちんと手入れをしてくださいと書いてあるだろう。浄水器のカートリッジを何日放置したら最近数がこれくらい増える、というようなデータは無し。 疑似科学入門とか言っていながら、本書にはデータらしいデータが載っていない。 つまりは単なるエッセイ。 こんなのが大学教授やっているなんて、世も末だ。
ハズレ
はじめはマジメに読んでいましたが、途中からナナメ読み、で、結局読み終えることなく捨てました。 具体的な事例に対する批判・分析がぜんぜんなくて、やたらお説教が目立ちます。 また、文章の構成もかなり適当で、読むのが苦痛です。 人が疑似科学を信じる心理的側面についての部分は、『超常現象をなぜ信じるか』(菊池聡)からの引用...というか、これ、そのまんま写しただけなのでは。 巻末の参考文献には、疑似科学批判の良書が多く含まれているので、そちらを読むことを推薦します。
やや説教臭い。
先に武田邦彦『環境問題ではなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)や池田清彦『環境問題のウソ』(ちくまプリマー新書)を読んでいたので、彼ら反環境保護論者に対する批判としては中々面白かった。 しかし、肝心のこちらが期待していたような典型的(?)疑似科学に付いての、具体例を挙げての分析や批判があまり無く、その点少しガッカリした。こちらは「なぜ精神分析や今西進化論などが疑似科学なのか?」を詳しく知りたかったからだ。ゆえにタイトルはミスリーディングであると思う。 安斎育郎氏と同じ路線の「騙されない為の心得」みたいな本である。 あと、特に後半の論調がなんだか説教臭くなってきて、読んでいて退屈であった。
反面教師を狙った本?
疑似科学を3種類に分類するという考え方は面白い。しかし、その他の点では類似の本の内容の寄せ集めで、著者による深堀りが見られない。また、この本自体に、「疑似科学」の観点からつっこみどころが多い。 著者は、「疑似科学」の例をいくつか提示するが、深い考察はしておらず、怪しい商売のウワサ話程度のコメントがされているのみ。たとえば、水ビジネスのやり方について記述されているが、その出典が示されておらず内容の正しさを確認できない。これは科学者がやるべきことではない。また、自殺サイト等の有害サイトの存在をあげて、ブログの負の側面を強調する。しかしながら、数百万(それ以上?)が利用しているというブログの母集団数から考えれば、統計上有害サイトの割合は非常に小さく、その存在を持ってブログ文化を非難するのは、著者が「思考バイアス」を持っていることを示している。 結果的に著者は、人間が完全に合理的・科学的にはなりえないことを身を挺して(?)伝えている。
非常に残念・・・セーガンを見習ってほしい。。。
私は著者に対しては、特にネガティブな評価はしていないし、それなりに支持していた。ただ、以前から、批判対象に対する知識の欠如は気になっていたのも事実である。そして、もしそれが、もう少し大きくなると、まさに似非懐疑主義の特徴を示すことになる。 そういった方向への危惧が少しあったものの、本書は、草野氏の『健康情報・本当の話』の中でずいぶんと高い評価を受け、また一般に評判も良いので、池内氏は似非懐疑主義の方向に転ばず、洗練された疑似科学批判のステージに到達したのかと期待して読み出した。 だが、私の勝手な期待は裏切られた。 とにかく批判対象に対する無知というのが判り過ぎてしまい、せっかくの妥当な議論がマガイモノ感発揮しまくりだった。いかんせん、個別のデバンキングが間違えている、という階層よりも手前の、疑似科学批判の哲学を論じる段階で、それが見えてしまうのは痛い。 そもそも、カール・セーガンが素晴らしいのは、たとえば、他の科学者が読みもせずに否定論をぶっていたヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』を、きちんと読み、細かく検討したうえで、批判的な議論を提出しているところだ。他にも、イアン・スティーブンソンの生まれ変わりの研究などにさえ、科学的方法という基準で調べ、黒だと思うし蓋然性は低いが、だがグレーだ、という判断を下している。セーガンは、似非な懐疑主義も批判している。彼はこういったことが普通よりしっかりしていたのだ。 そして、それこそが、懐疑論者や疑似科学批判者に必要な知的誠実さというものだろう。 本書は、その意味で、知識に対して不誠実だと思うし、少なくとも私は評価しがたい。そういうわけで、全体として良書だし賛同できるのだが、読後の感情も含め、星2つにした。
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