2008年07月06日(日) 外交・国際関係の第1位は
『ダーリンは外国人(2)』!
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【くちコミ情報】
ダーリンに惚れちゃいそう
ダーリンことトニー・ラズロの観察日記。トニーっていろんなとこにこだわりあって、おおらかで、やる事いう事かわいらしくていいなあ。でも、多分これって小栗さんの観察力と筆力のなせる業って部分が大きいのだと思う。トニーの独特の思考回路と2人のほのぼの生活を楽しんでください。
古古米よりも鮮度が落ちる
前作の「ダーリンは外国人」の柳の下を狙った本。こうした二作目を書く場合は、一作目にはなかった工夫が必要であろう。私は前作で作者が敢えて触れなかった異文化の先鋭的な対立の描写を期待していた。 ところが、相変わらずパソコン・オタクで語学オタクのダンナの日常を描くだけ。幾ら語学オタクだからと言って、分からない日本語があるのは当然だろう。それを、さも可笑しげに書く姿勢が本書の内容を良く表している。洗濯機などの家電製品が使えないのは、日本のオヤジと同じで微笑ましいと言えるが、刊行本で描くような内容とは思えない。残酷シーンが苦手なのは、個人の特性であり、外国人とは関係がない。こうしたダンナをいたぶる悪女を演じる作者も悪趣味である。 ダンナの信念の強さ、物事への拘り、(ダンナが考える)正義の希求と言ったものは、実はキリスト教的発想なのだが、作者は敢えてそこには触れない。触れればホノボノ漫画とはなり得ないからだ。これでは、第一作と同じ内容を繰り返し描いただけで新鮮さが感じられない。作品全てとは言わないまでも、どこかに文化的・宗教的に越えられない高い壁を描いて、ピリリと引き締まった作品にして欲しかった。
外国人
外国人の旦那さんとの日常生活が書かれていて面白い。「ダーリンは外国人」は旦那さんとの出会いから始まり面白かったですが、その第2巻が出ました。違う文化を持った人との生活はこんな感じかぁって思えて楽しい。
微笑んでしまう理由
第2弾も絶好調のようです。 話のネタとしては実生活中心の他愛のないものなのでしょうが そこが・・・「ああ〜平和だなぁ〜!」と思ってしまう。 平和なこと、それが一番大事。 この本を読んでいると自然に微笑んでしまう理由も、その辺なのかな?
生活に主体を置いた第2弾
第1弾と違い第2弾は男女が暮らすコツが主体。 前作でキャラクターが突出していたトニーだが、今回はそのキャラクター性を押さえている。 日々の生活では、トニーも日本男児も同じなのかぁと思わせる。が、 そこでさおりさんが企むこと。 喧嘩してしまった後どうするか。 など、男女が一緒に暮らしていくなかで、旨くやっていきたい気持ちを どう行動していくかが書かれている。
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カスタマーレビュー数:18
【くちコミ情報】
名著! 多くの場合、補給が軽視されていたのではなく、局面が許さなかったということが分かる。
具体的な数字を挙げられていて丁寧に分かりやすいので、補給の困難性の本質がどのあたりにあるのか分かるようになってきました。 どんな作戦立案者も補給の必要性を切実に理解はしていたのに、ノルマンジーの連合軍といった極めて少ない例外を除いて確保できなかった理由が、また多くの作戦が補給に眼をつむって戦局を進めた背景がわかります。 また、兵站を歴史的に考察して、補給の方法(軍需倉庫から補給を直接受けた初期の段階、ナポレオンの略奪時代、基地からの永続的補給時代(馬車、鉄道、自動車))の興味深い実例が淡々と述べられています。 最後の「知性だけがすべてではない」という章に著者の結論と現代の軍隊の問題がまとめて極めて論理的演繹的に述べられていますが、ここはぜひ自らお読みください。 クラウゼビッツの戦争論をはじめとする、中公文庫のこのシリーズは良い本が多いですね。
翻訳の悪さを補って余りある内容
近現代の主な戦史を、補給線という観点から解剖した異色の軍事史である。 翻訳は、軍事関係書にありがちな原文を直に訳し降ろしたような、籾殻付玄米 といったところだが、それでもズンズン読み進んでしまった。それほど面白い。 細かいところで疑問に思う点もないではないが、こういう観点から戦争を 大きく見る本は非常に珍しいので、文庫本になったのは本当に嬉しい。 現代の戦争は、本書の扱う戦争とは様相が違ってきているが、しかし逆に 現地調達(略奪)はますます致命的な結果を生むようになってきている。 このような本を読んで、最前線で華々しく闘うだけでは戦争は完結しない という事実を頭にたたき込むことは、軍人はもちろん一般市民にとっても 決して損にはならないだろう。 むしろ銃後のイケイケドンドンが国を滅ぼすことの方が多いことを思えば、 こうした本が売れる方が望ましいと思うのだが・・・それは無理かな。
兵站から見る戦史
兵站というものが戦争においていかに重要なものかを説いた書。 かつては戦地略奪ですんでいた兵站が、だんだんと補給にする必要に迫られてきた。 補給では、戦隊が伸びきってしまうと補給に大量のコストがかかってしまい、大きなロスになる。 これまであまり語られなかった兵站という視点から、戦争の歴史を見るのはなかなか面白い。 具体的な内容は、実際に本書を読んでいただきたい。 第二次大戦の日本は、補給路が壊滅して、結果惨敗した。 ベトナム戦争でアメリカは、ついに北ベトナムのホーチミンルートを断つことが出来ず、敗北した。 派手ではないが、やはり兵站は戦争の最重要要素である。
この本の内容を悪用すべきでない
最も読まれるべき戦史本。しかしこの本で旧日本軍の蛮行を正当化するのは愚か。逆に補給のような基本的なことを考えずに数万、10万単位の軍隊を進軍させると何が起こるかくらいのことは理解できなければならない。旧陸海軍の参謀であってもそのくらいは想像できただろう。当時の日本人は日本軍の補給思想の無さを知っておりその結果何が中国で起きたか知っていただろう。日本人はそれを理解できぬほど馬鹿ではない。もちろん参謀将校も知っていた。彼らは知らぬフリをしているだけ。日露戦争では15年戦争よりも補給を考えていた。この本を通じて知られることは、欧米の戦史は補給をしようと思っても物理的限界でできなかった、しかし旧日本軍は最初からそれをしようとしなかったということ。
国家戦略を考える上で
ヨーロッパのナポレオン戦争からWWIIまでの戦争の話で、陸戦が主な話である。海軍は全く出てこない。 興味深いのは、ロンメルの砂漠戦に必要な補給をどの港で陸揚げするかの見誤りである。 いっぽう、日本に目を向けるとどうであったか。国内はほとんど陸続きであるが、ほとんどが似たような食事、似たような地形、しかもさほど遠くないとなると兵站の発想が育たなかったのは納得できる。国外に行く場合は、南方のガ島のような揚陸も難しく、そこに行き着くだけでもかなり大変なのにもかかわらず、現地調達を旨としていたのは、諦めなのだろうか。 現在の国家のエネルギー食糧問題を考えるに、補給路をどのように確保するか、国家戦略を考えなければならない。
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【くちコミ情報】
核恫喝・内部浸透・間接侵略。思い当たることばかり。
本書は一人でも多くの方、特に若い方に読んでほしい。 災害や戦争、核攻撃に備えることをリアルに肌で感じさせて くれる一冊なのです。 戦場で軍隊同士が激突する、それだけが「戦争」の貌ではない。 本書にもあるように、軍事力の激突の前に、それはすでに始まっている。 (孫子ならずとも)無血で目的達成することが至上の勝利。 彼等はそのためなら何十年・何百年でもかけるつもりだ。 唯一の被爆国、とか言ってるなら、 核兵器に関する科学的な知識と民間防衛の普及を図りましょう。 愚かな戦争は二度と繰り返さない、とか言ってるなら、 まず法体制をきっちり整備して内を固めましょう。 チェック&バランスで組織の暴走をさせないように。 人は城、人は石垣、人は堀。 投了するにはまだ早すぎます。
すばらしい
私は共産党員です。ですが、この本は、平和を保つ私達日本国民の義務、責務が私達の頭から抜け落ちていた事を思い知らされた。 とくに、227ページの言葉にショックを受けた。 侵略にも、色々あって、目に見えない戦争もあるのだと言うこと。 私の立場にも大影響を与えた一冊であり、今の日本人には必読と思います。 軍事書のように思ってましたが、災害対策、非常事態対策などにも役に立つと思います。
今の日本人はまず意識改革から
これは、日本と同じように平和を希求する国として、永世中立を謳っているスイス政府が国民に対して配布している本です。ともに平和を求めるということでは同じ理想を目指しているんですが、日本と違って、スイスは非常にリアリスティックにその平和というものを考えて、どこにも与しないが自国を徹底的に守る兵力は持つべきだと考え強大な武力を背景に平和を守ろうとしています。このあたりは、諸国の良心に期待して、基本的には武力を頼みとしない、頼るべきものは国際世界であるとする日本とは、本当に全然方向が違う方法で平和を勝ち取ろうとしている国です。 平和を守ると考える日本にとっては、世界のデフォルトは平和であるという世界観があり、平和を勝ち取ると考えるスイスにとっては、世界のデフォルトは弱肉強食だという世界観があるのでしょう。この感覚というか世界観の違いが両国の姿勢によく現れているのがこの本だと思います。 著書の中で、スイス政府は平和を勝ち取るためには、一糸乱れぬ統制こそが大事であり他国に攻め入られない為のものであるとして、いざという時に国防がスムーズに出来るように全員が軍隊経験を持つべきだとするし、いざ守備をするためには家族の安全がなくては力が出せないだろうと考えシェルターの作成と維持を義務づけます。彼らにとっては、それもまた他国に国民を人質にされないための方策であり、平和への努力の一つです。 それに引き換えると日本はどうでしょうか。諸外国の圧力や甘言、世論の雰囲気で諸外国に事実上押さえ込まれつつあります。また海外から不平等に扱われても自らの正当性を主張できない状態になっています。これはかな危険な状況です。しかし、それすら理解できていない人の方が圧倒的ではないでしょうか。勿論、今現在注目されている自給率の低さもこういうことの延長線上にあります。 自分は軍国主義者でもなければ右翼的な考え方もありません。 どちらかといえば、かなり平和主義者です。 けれど、その平和を維持する為に、武器を携えることはともかくとして、平和を維持して自分や自分の家族そして子供達の世代の日本人が平和に暮らせるようにするためには、まず平和というのは何もしなくても自然にあるという世界観は変えないといけないし、日本もそろそろもっと真剣に今後の世界の中で平和を維持するためにどういうことをしていかないといけなかを考えるべきではないかなと思います。武器だけでなくても平和を守る為にできることはたくさんあるし、それを意識することがまず先決であると強くこの本を読むと思います。
日本流の民間防衛が必要
日本人にとってこの本の本質的価値は「戦争のもう一つの様相」という項目からである。ここには物理的攻撃に対してではなく、精神的攻撃に対しての対処の仕方が書かれている。この「戦争のもう一つの様相」という項目で書かれている事柄に現在の日本がいくつも当てはまることに危機感を感じる。「スイス」や「わが国」と書かれているものを「日本」と置き換えるとすんなり理解できるであろう。 私は日本へのスパイ活動は徐々に成功を帯びてきていると考える。一例を挙げれば、日本のある有名私立大学で国際政治学を教えている在日の某教授は韓国の新聞社に「日本の外交は誰が動かしているのか。」という名のコラムでこう寄稿したことがある(現在その記事はなぜか削除されている)【日本の大衆に迫る形と言語でもって批判的なメッセージを伝えること、『日本の良心勢力』だけでなく、政財界の指導層にも食い込むため努力すること〜中略〜在日韓国人の地方参政権獲得とともに、日本社会を内側から変化させる方法も進めなければならない。】と。 最後に本書の「戦争のもう一つの様相」から一部引用しよう。 「戦争のもう一つの様相はそれが目に見えないものであり、偽装されているものだけにいっそう危険である。それは国外から来るようには見えない。カムフラージュされてこっそりと国の中に忍び込んでくるのである。そして我々のあらゆる制度、あらゆる生活様式をひっくり返そうとする。このやり方は最初は誰にも不安を起こさせないように注意深く前進してくる。その勝利は血なまぐさくは無い。そして多くの場合、暴力を用いないで目的を達する。」
山と海
谷ごとに文化が違いライバル心を持つ国。 軍事上の要衝であったため、近隣の強国の間を綱渡りした国 国を守るため、国民を傭兵として各国に提供した国。 血筋を残すため、親兄弟が敵対する国々に分散して戦った国。 この本は、自国の民主主義体制を守るために国民のために作られた本。 この本の重みは、スイス史を知っているとより分かるでしょう。 漫画のような感覚で字面を追うだけでは理解しにくい内容。
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驚愕の真実
本書では、チベット開放運動に係わった人物と、その流れをうまく組み合わ せて表現されています。チベットについてはあまり関心がありませんでしたが、 その近代史についてはただただ驚きでした。中国の政策はまさにチベット文化 の破壊と民族圧殺に他なりません。中国が青海チベット鉄道建設に心血を注いだ 訳がよく判りました。グローバル化する世界の中で、日本は中国とどう付き合って いったら良いのか、考えさせられました。オリンピックに絡んだだけの一過性の チベット問題としてではなく、今後もこの問題に関心を持ち続けることが私達 日本人にとっても重要なだけではなく、チベットの民主化に繋がるとおもいます。 もうパンダ外交はうんざりです。一方で、新彊ウイグル自治区(東トルキスタン) 問題についても考えてみたいと思います。
知らなくてはならない真実
私は反中主義者ではないが、「チベット大虐殺」や侵略、破壊を許すことはできない。 先日のチベット暴動でチベットに何が起こっているのか、何で怒っているのかを多くの日本人は知らないのが現状だ。 この本を読むとチベット侵略の想像以上に酷い実態に驚かさせられる。チベット問題を深く理解し、真の日中友好を考える上で必読の本だ。
次は我が身かもしれない。
テレビや新聞・・・マスコミが報道しない情報がこの本には書かれています。 日本人はマスコミを無条件で信用し過ぎではないだろうか? 前は私も、マスコミの報道を無条件で信じてきた一人ですが、 動画サイトに投稿される動画の内容があまりにもマスコミの報道とかけ離れていたため マスコミに対して強い不信感を持つようになりました。 では、この本や投稿された動画だって、人の思惑が全くないと言えるのか?と思う方もいるでしょう。 もちろん全く無いどころか、思惑はあるでしょう。 だからこそ互いを見比べどちらがより信用できる情報かを個々が判断する必要があるのではないでしょうか? どちらか一方の情報を鵜呑みにし、頭ごなしに批判するのは良くないでしょう。
私たちが同じ目に遭う日が近づいているのか?
ニコニコしながら近づいて来るのその背中には武器が 隠されている…。実際に大陸の人からビジネスを持ち かけられる時、そう思うことが多い。向こうが一方的 に条件をならべて、こちらが無理だと伝えるや否や、 語気を荒げて唾を飛ばす。実に不快だ。そもそも私の 中に偏見があることが一因だろうか、と自省してみた りもしたが、この本を読んでそうではないことが解っ た。 私のそれは偏見ではなく、自己防衛本能だったのだ! 先頃、微笑みを浮かべながら私達の国を訪れた誰かさ んは、1990年前後チベットで圧政を敷いた人であ る。微笑みの後、何が始まるのか? この先の日中関 係を考えると身震いしてしまう。チベット問題を理解 するのみならず、彼らの渉外パターンを知る上でも、 多くの方に読んでいただきたいと思う。 単純だが数で押し切る。深慮がないゆえにやること残 酷。中国のやり口に、読めば読むほど怒りと恐怖がこ みあげてくる。
解放は微笑で始まった
「チベット解放」というのは、朝鮮戦争等と同様、軍事進行ありきと思っていたが、そう単純 ではないようだ。以下に著者の描写をまとめます。 1949年 毛沢東は中華人民共和国の成立を宣言。同年、チベットを帝国主義者から開放す ると発表。(著者によるとチベットにいた観光客以外の白人は8人) 1950年 中共軍はチベット内の東端地域に自動車道路を建設。 略奪などはせずに非常に礼儀正しく、収穫を手伝った。僧院にも寄付した。 いわゆる微笑外交(商人、農民、僧侶は喜んだ) 同年 6月 チベット軍の無線装置をめぐり紛争が起きる。中共軍は反撃せず。 (同月朝鮮戦争開始) チベットの東地区全体に中共軍進入。地域に医療サービスを実施。 同年10月 首都ラサににいたる交通の要所に攻撃開始。 チベット軍は投降し武装解除するも、武器を返却され、武装した姿を写真に とられた。その後再度武器は取り上げられた。この写真は中共軍とチベット軍の 友好的シーンとして宣伝され国際社会は安心した。 11月 チベットは国連に緊急文書を送るも無視された。 1951年 中共チベット会議で17条協定書が提出されチベット側は代表権なかったが 中共側はチベットの判を作成し、チベット側はやむなく署名した。 (内容はチベットは自国から帝国主義勢力を駆逐し中共へ「復帰」する等) 協定は3日後にラジオ北京により海外に宣伝された。 =>解放はこれでほぼ実現、以降国際社会での情宣、ダライ・ラマと同格の宗教指導者を 指名する等の政策が続行された。 解放は単なる軍事進行だけではない。現在、ダライ・ラマ14世と中共政府の話し合が行われ ているが、これとほぼ同様なことが1954年にも起きている。 これが真の意味での「話し合い」ではなく国際社会へのポーズでしかないことは、この本を 読めば一目瞭然だろう。皆様、ご賢察願いたい。
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【くちコミ情報】
凄い。
とにかく読んでおいたほうがいいです。 こういう政治家がいたらいいのにな〜・・・と現状を見ていて心底思いました。
世界に誇れる日本人のお一人が緒方貞子氏だ。
緒方貞子氏の仕事振り、その考え方、姿勢に深く感銘し尊敬する。クルド難民、旧ユーゴ紛争、ルワンダ難民、アフガン難民支援、同時多発テロにイラク戦争と、1990年から国連難民高等弁務官として世界の難民支援を指揮した10年間の重責にただただ「すごい方」と思う。国際政治を研究するに相応しい環境と由緒正しい家系にあった方が、ここまで悲惨な難民支援という世界に足を踏み入れた日本人は少ない。女性外相が髭の次官を叱りつけるのとは訳が違う。女性防衛相が米国やパキスタンに行くのとは訳が違う。緒方氏は記者会見で「Call me Madame Sushi」とは言わない。本書の巻末に、1999年3月Washington D.C.での講演、「日本、アメリカと私・・世界の課題と責任」の和訳に触れることが出来る。米国と日本への警鐘を鳴らすその内容は圧巻である。また集英社編集部の訳がとてもうまい。尚、本書は著者の東野真氏のインタビューで構成されている。本当は緒方氏の著書を読みたいものだ。また各地の難民のことも日本人はあまりその背景を知らない。よって文春新書の「新・民族の世界地図」が最適と思うが、併せて読むとより理解が深まるのでお薦めだ。
小さな巨人
本書では前国連難民高等弁務官の緒方貞子さんの活動を紹介・分析している。文中、彼女を「小さな巨人」と呼んでいる箇所がある。読みすすめていくうちにそれが彼女を一言で言い表す言葉であろうと感じた。 彼女を長としたUNHCRの職員は、難民に対して常に彼らの傍らにいるという姿勢を通した、砲弾の飛び交う戦地でも、飢餓状態のキャンプでも。武装勢力に脅されたりすることもたびたびであり、職員が命を落とすケースもあった。非武装の人道支援団体としては、武装勢力に対抗する手段は会話と説得のみである。 それを十年貫き戦い通した緒方さんはまさに「小さな巨人」と呼ばれるにふさわしい存在であり、彼女が日本人であることをもって自分は日本人であることを誇りに思えた。 本書は彼女の高等弁務官の経歴と女史へのインタビューを中心に構成されており、時折周辺の人々の当時の彼女に関する回想などを交えながら進んでいく。 後半の一部に高等弁務官を引退した彼女が日本政府に対して苦言を呈した発言があって、現在の日本の欠点を的確に表現していると感じた。 日本が救済するために認定した難民は、過去二十年で三百人程度なのにエンターテイナーとして訪日する外国人は毎年十万人近くいる点を挙げて、「エンターテインメントの方が難民より優先されているのか」と指摘する。 最近読んだ本の中では最も感銘を受けた。一人でも多くの日本人が本書を手に取ることを願ってやまない。
人間の生き方、そして私に何ができるのか?
緒方さんがUNHCR弁務官として活躍されていた期間、海外に住んでいたのだが、コソボやその他様々な地域で活躍する緒方さんの姿がテレビ(海外メディア)で紹介されていた。 そしてそれまで、難民とはまるで別世界の事であり、何をもって難民とするのかも理解できていなかった、難民に対する関心もでてきた。 ニュースでは内戦やそれによる悲惨な状況に置かれている人々の姿が映される。しかし彼らに何もできない私はあまりにも無力である。私にとって彼らの姿は「悲しみ」である。しかし、それらは実生活で直面する問題に比べほんの小さなひっかりにすぎない。学校でレポートを書いたコソボの事などもう忘れかけてる自分がいる。 p 就任中世界中の難民キャンプを飛び回り奔走した緒方さんの行動力を駆り立てていたものは「怒り」であった、という言葉には、本当に現場で活躍する彼女の真剣さが現れている。 p 彼女の柔和ながらも凛とした物腰、行動し、弛みなく挑戦して、真剣に弁務官としての自分の責務を全うしたその姿を心から尊敬する。 p この本はNHK記者のインタビューをもとに、関係者の証言を加え、書かれたものである。そして最後に彼女がアメリカで行った講演が収録されている。 それを読むと、私には益々、難民問題を解決する事の困難さを痛感してしまうのである。 p 緒方さんという女性の行き方、難民の事はもちろん、そして現代社会が抱える様々な問題、未来の事などを考えるのにもぜひ読んでおきたい。
憧れの人
緒方貞子さんほどすごい日本人はいないと思います。ただ純粋に人を助ける事に人生をささげた人。。。 p この本には緒方さんが国連難民高等弁務官だった時の活動とその後の9.11とアフガンについてが書かれています。 p 去年の3月に学校の政治経済の時間にNHKで放送された、「難民と歩んだ10年~緒方貞子・国連難民高等弁務官~」を観て、緒方貞子さんのすごさに鳥肌が立ち、緒方さんを夢見てアメリカにやってきました。緒方貞子さんとは、私をアメリカに来させるほど私に影響を与えてくれた人物です。私の国連で働きたい!という夢は日に日に大きくなっていくばかりです。 p NHKに国連報道最優秀賞をもたらした「難民と歩んだ10年」の製作者である東野真氏が著したこの1冊、ぜひぜひみなさんに見ていただきたいです。 そして人間の価値について考えて欲しいです。この世に、虐げられていい人間なんて1人もいないんです。誰であろうと尊厳を持ってあつかわれるべきなんです。その事を考えさせてくれる本です。 p 本当にオススメします!!!
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イースタリー著『エコノミスト 南の貧困と闘う』と併せて読もう
貧困問題や経済開発に関心のある人にとっての必読の書で、出版された意義は大きいと 思います。しかしながら、理想主義に過ぎるという点は否定できないでしょう (同時にそこが「売り」でもあるのですが)。 先進国が債務を帳消しにし、援助額を増やせば極度の貧困は終わらせられる、というのが 主な主張であり、先進国(主にアメリカ)の援助額の少なさと世銀・IMF等の援助政策を 批判しています。イースタリーも『エコノミスト 南の貧困と闘う』で世銀の政策を批判 していますが、その理由と処方箋がサックスの主張とは対立関係にあり、イースタリーを 併せて読むのと読まないのでは読後の感想に大きな違いがでることと思います。 世銀とIMFを同じミッションを持った機関であるかのように論じているところが 気になったのと、論点に対して本のボリュームがありすぎると感じた(ボリビア、 ポーランドのケーススタディは自分の業績の自慢話風)ので星1つ減点としました。
地球上の貧困をなくすためには、われわれ一人一人が意識して行動していくことが、何よりも大切であると感じさせてくれる
本書は、ハーバード大学で、わずか29歳で博士号を取得した著者が、ボリビアのハイパーインフレに立ち向かって、それを見事に解決したことをきっかけに、貧困問題に関わっていく物語である。本書を通じて、地球上の貧困をなくすためには、われわれ一人一人が意識して行動していくことが、何よりも大切であると感じさせてくれる。さらに著者は、様々な現場を歩いてきた体験から、通説とは異なる対処法をいくつも示してくれる。 例えば、貧困は、大国や多国籍企業が発展途上国の人々から経済的に搾取してきたことが原因とされている通説に異論を挟む。たとえば、バングラデシュの衣料工場の現場の労働環境は劣悪ではあるが、それでも女性たちの意識の変化や経済成長のきっかけになりつつあるのだとしている。 また、長い歴史からみて人類の経済発展の度合いが異なっていたために、相対的に貧しい国が生まれたのだとも言う。つまり、貧困な国も経済成長はしているのだが、先進国に比べての成長度合いが異なっていたために相対的に貧困になったのだとする。 とはいえ、著者は911以降のアメリカには徹底的に反対し、第二次世界大戦後の第一次大戦の反省から行われたマーシャルプランこそ、結果的に世界に平和と安定をもたらすものと主張する。 そして、今のODAをGNPのわずかだけ増やすだけで、貧困問題も、人口問題も解決するのだと結論づけている。 著者の体験に裏打ちされた提言がなされているだけに、実に説得力がある。 副題にもあるように、われわれが力を合わせて行動すれば、2025年までに必ず貧困は終焉するのではないかと感じた。
iPod nano (PRODUCT) RED Special Editionのとりもつ本
iPod nano (PRODUCT) RED Special Editionで、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」を知った。そこから、ボノ(U2)の名前が記憶に残り、彼が序文を書いていることに注意を引かれて、本書を手にした。 たいへんまっとうな内容である。ボリビア、ポーランド、ロシア、中国、インド、アフリカ、それぞれの国の激変をサックスと一緒に体験し、2025年の貧困終焉が不可能ではないという気持ちになる。
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著者が自ら国連に参画して練り上げたミレニアム開発目標に、自らアフリカに乗り込んで取り組む貧困削減プロジェクト。著者は決して、象牙の塔に篭って理想論を垂れ流す世捨て人ではありません。現場の実態と経済理論を踏まえ、病んだ経済を治療するための処方箋を提示する経済のプロフェッショナルです。 著者は、医学と経済学を比較し、経済学を学ぶ者に実践的な知識が欠けているとした上で、医師が患者を診断するように経済を診断するためのチェックリストを示します。そして、医師が患者を治療するように、それぞれの症状に沿った処方箋を提示すべきとし、これを「臨床経済学」と名づけています。 著者は、ボリビアのハイパーインフレーションを抑え、ポーランドの経済改革を成功に導きました。しかし、ロシアではポーランドと同じ手法が通用せず、経済理論で説明できない現場の実態に即した処方箋の必要性に気づきます。「貧困への処方箋」は、こうした経験に即して、アフリカの現場で必要な基礎的インフラを積み上げて生み出されたものです。 一定の資金を確保した後、自律的に回復したボリビアやポーランドと異なり、今回の処方箋はアフリカ大陸全体に及び、必要な資金も事業規模も桁違いです。資金の確保、事業の確実な実施の確保、その後の維持管理。著者の思いとは裏腹に課題は山積みです。アフリカに援助をする国際機関や欧米諸国は「要請主義」ではなく、自分達の都合で援助を配分するため、アフリカ諸国は貧困削減計画を立てても、与えられた枠以上の資金を引き出すことができません。 そのような厳しい現実に正論を貫いて向き合う姿勢には好感が持てますが、それで克服できるかどうか。例えば、いきなり大陸全体の計画を示すのではなくて、国ごと、地域ごとにもっと対象を絞って提案した方がいいのではないかと思いました。
貧困根絶へ向けての道をはっきりと指し示す全人類希望の書
帯に書かれた賛辞「おそらく世界で最も重要なエコノミスト」「世界で最も重要な100人の指導者の一人」という言葉は嘘ではない。 この本は、客観的なデータに基づいて冷静に導き出された、世界中の貧困をなくすための処方箋が書かれた、非常に内容の濃いすばらしい本である。 本の前半では、貧困に関するあらゆるデータが提示されている。データからいろいろなことが見えてくる。 「経済開発の梯子の一番下の段にさえ足を掛けることができれば、少しずつではあっても開発の梯子を上ることができる。しかし、最貧国ではそれさえする余裕がないため、いつまで経っても開発の梯子を上ることができない」ということ。 「ここ200年における世界の経済発展を見てみると、富裕国と最貧国ともに経済成長を遂げている。程度の差こそあれ。富裕国が富んだ分だけ最貧国が貧しくなった訳ではない。つまり、富裕国は搾取をやめても充分に豊かであり続けることが可能だ。」ということなどである。 さらに著者は、最貧国を貧困から抜け出させるために、臨床医学ならぬ「臨床経済学」というものを提唱している。医者が患者をみるときのように、患者に関する出来る限りのデータを集め、最適な処方を行なうための学問である。 その後は、実際に著者が経済顧問として関わって来たボリビアやポーランドなどの国々での経験が語られるが、これらの実体験から前述の処方箋を導き出しているのである。 この本に書かれていることは単なる理論ではなく、現実のあらゆる条件を考慮した上で対策は講じられるべき、という考え方からも分かるように非常に現実的で効果のあるものである。 2000年に行なわれたミレニアム会議で、国連の全加盟国の賛成で採択された、2015年までに極度の貧困を半分にするというミレニアム開発目標は決して不可能なものではない、ということを感じさせてくれる、希望に満ちた、我々人類が捜し求めていた本である。
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【くちコミ情報】
法の正当性
日本無罪論を東京裁判で展開したパール判事に関する本です。 パール判事は国際法など法学のスペシャリストであり、その見地から 日本は無罪であると主張しました。 本書は復刊ですがこのような本が既に書かれていたことに感動します。 著者の文章そしてパール判事の思想がよくわかる素晴らしい出来です。 法というものを恣意的に解釈し、東京裁判の正当性を訴える輩も多い ですが本書を読めばそれが間違いであることに気づくはずです。 A級戦犯についてもあくまでアメリカなどの勝者の生贄でしかなかった ということです。 国際法を学ぶ学生にもおすすめできます。 パール判事の判決文もすばらしいものです。 この一文は忘れられないものです 「戦争に勝ち負けは腕力の強弱であり、正義とは関係ない。」
東京裁判とは何か?
東京裁判とは何なのか? 誰もが素朴に疑問を持つが、 なかなか真実は見えてこない。 パール判事はなぜ戦争がおきたのか? どのような背景で戦争に突入したのか? 誰が何の法律に違反したのか? という観点で判決を行っています。 彼の判決は、共同謀議という 国際法は当時成立しておらず、 法のないところに罪はないという論旨です。 「勝者によって今日与えられた犯罪の定義にしたがって 裁判を行うことは、戦敗者を即時殺戮した者と われわれの時代との間に横たわる数世紀の文明を 抹殺するものである」 深く心に残る言葉です。
負けたからといって、民族の誇りを忘れてはいけない
○読み始めたきっかけ 小林よしのりの「いわゆるA級戦犯」を読んで、その中で紹介されており、興味を 持ち購入してみました。 ○心に残る言葉 p.20 われわれは道義と法律を混同してはならない。極東国際軍事裁判は、文字通り 「裁判」なのである。裁判は法に基づいて裁くのであって、感情や道義で裁くのでは ない。法のないところに裁判はありえない。 p.203 東京裁判を”芝居”であったと決め付け、(中略)「脚本の主題は報復」、 「脚本の色調は人種的偏見」 舞台に上る俳優は、実績のある者よりも、人気のあるものを選ばねばならない。 →戦争中は全国民が「アジアの開放」「大東亜共栄圏」を掲げて欧米の白色人種か らの侵略に対して、アジアの代表として日本の独立を守ることに全精力を掲げてき た。しかし、初めての敗戦というショックとアメリカの巧妙な占領政策のため、こ れまでのこれまでの歴史がすべてひっくり返り、日本国民の独立心や日本人の誇り を失ってしまった。 戦争中に張り詰めてきた緊張の糸が敗戦でぷっつり切れてしまい、民族の誇りを 忘れて精神的に欧米諸国の支配下に置かれることになった。正しい歴史を学ぶこと の重要性と宣伝の恐ろしさを知った。学校教育での教科書によってほとんど歴史を 学ぶが、極東軍事裁判は日本=悪、米国=正義の図式になっている。 日本人は潔すぎる国民ではないだろうか。原爆を落とされても、米国の精神的支 配下に置かれても「負けたんだから仕方がない」と思うところがあったのだろう。 中国が将来経済大国になることが確実視されている。その中で、今までの米国偏重 路線から、アジア(特に中国)との外交がますます重要だと思う。 ○どんな人に読んでもらいたいか。 学生のうちに読んでおくと、歴史の解釈について必ず複眼的思考が必要だとい うことが分かる。
パール判事は
著者の主観が強すぎる向きがあり、少し不快感を覚える点もあります。とは言え、内容は概ね正論と考えられ、読後には当時の西欧・米諸国などの人種差別的態度に対する怒りの感情は勿論、今の日本人の近代日本史観を思うと悲しさと憤りを感じずにはいられません。ただ、ここのレビューにも多く見られるように、パール判事を日本の救世主的な見方をしてしまうのは、実に不快な感情を抱きます。パール判事は日本の味方では無く、あの裁判で強者側にも弱者側にも属さなかったからこそ真っ当な法の人であり、本人は法を厳守しただけで当たり前の判断をしただけだと思います。「日本人を庇った人」という捉え方はおこがましく、パール判事の望む評価では無いでしょう。
秩序の起源としての制裁
国際法も国際的非難も侵して戦争して、報復として裁判にかけられたことに問題があるのでしょうか? 帝国主義の論理で戦ったのならば、その文脈で報復を受けることは当然です。 日本はあの戦争に関して法の公正など持ち出せる立場ではありませ |