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対峙する二つの側面
本書には2つの側面がある。 現代、日本の若者が抱える頭痛や腰痛、精神不安定、自律神経の失調など自分のまわりを見渡せば誰もが実感できるほど、悩んでおられる方の多い病に対する警告と示唆、そしてその改善に対する提案がひとつ。 もう1つは、本書のタイトルとなっている「若者の退化」に関する考察だ。 戦後まもなくから、アメリカの影響などからの食の乱れ、そして現代の退化へと進む過程が、人類の進化の視点などから示されている。 前者は、患者に対する歯科医としての痛みに対する共感に満ちているが、後者は正直、偏見と偏屈な思い込みに近いものを感じた。 その要因は、優位的な視点と思い遣りのなさが起因していると思われる。 そもそもすでに進化とは身体的なことを指すだけでなく、精神的な要素も内包するもするものとなりつつあるし、筆者がよしとするモンゴルの少女が例えば日本に暮らすことになれば、精神的な被害は筆者が「退化」とみなした若者のそれよりも甚大なものとなることは確実だ。 現状に自分を高度に対応させることが進化であるとするならば、違う捉え方もあるのではないかとさえ感じる。 先にあげた前者の内容が、非常に興味深く、また現代の若者に欠かせない要素であることは間違いのないことなのだから、その視点を本当に若者が生かせるものとした偏見や尊大でない共感を基とした内容であればどれほど本書が有用かと思わずにはいられない。
視点は興味深い
人間の体もまた器械と同じく変調をきたせば機能も 低下すると言う視点は面白いけど、文化的な話、筆者の個人的な 体験談が入り乱れて分かりづらい感じがするのが勿体無いです
新しい日本人観
分かりやすい文章で、歯科学的な見地から書いてあります。ややこしい医学用語もそれほど無くて、さくさく読んでいけます。 途中、進化論などの事も色々書いてありますが、私のように進化論を信じていない人は、そのあたりをとばして読んでも、内容はそれほど失われないと思われます。 徳川家の将軍たちの歯形などは、江戸時代は雲の上の存在だった人が、こんな研究材料にされて一般に公開されるんだなぁと、感慨深くなりました。 かなり、斬新な視点で書かれていることもあるので、一度読まれてはいかがでしょうか?
微妙な点はあるが主張性が正しいので☆4つ
後半は本題と無関係な政治思想や曖昧な文書が多くなり、ページ稼ぎではないかと思ってしまう。 しかし方向性は間違っていない。戦中〜戦前の日本人の顔が現代の若者とはほぼ別人種であることは、素人の私でもわかる。 それと著者は日本人の顎が退化した原因を「アメリカ型の食生活にある」と述べているが、それらを毎日食べているアメリカ人はどうなってしまうのだろうか?
進化とは
それでは、日本人は退化していて、中国人は進化しているとでもいうのでしょうか? そのどちらでもないでしょう。これからの時代、全体と部分を、外側と内側と、 肉体と精神と、それらを同時に 観察する力をもちあわせていなければ、物事を見誤るのでしょうね。 この著者のように。専門的、分析的な時代は終わりました。
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「歯が痛ければ、理髪師や旅回りの歯抜き屋に抜いてもらい、歯抜けが気になれば、死者から抜き取った歯を、隣の歯に針金で結わえておけばいい」。それが当たり前の時代があった。筆者はそんな歯科治療暗黒時代に人類が別れを告げるまでを、エリザベス1世、ワシントン、源頼朝、本居宣長、杉田玄白といった偉人たちのエピソード、現存する入れ歯の写真資料などを交えつつ振り返り、解説していく。 入れ歯にはなぜか滑稽(こっけい)さがつきまとう。ほかの人工臓器が外れたからといって吹き出す人はいまいが、コントなどでは入れ歯がズレただけで笑いが起きる。老いれば誰もが体験する不具合だからこそ笑えるのだろう。だが200年以上も前の入れ歯となれば笑いの質も変わってくる。 総入れ歯はその誕生当初、容貌を保つための「詰め物」にすぎず、まだ「噛む」機能は持ち合わせていなかった。バネの力で入れ歯を上顎と下顎に押しつけて固定するという乱暴な作りで、歯肉は傷つけられるし、上唇は押し上げられ、油断すると入れ歯が飛び出してしまうので、使用者は歯を食いしばり続けなければならなかった。装身具というより拷問具とよべるような代物だったのである。 抜歯も19世紀までは麻酔無し。ペンチや釘抜きのような道具を使ったそのエピソード「患者の悲鳴をドラムやラッパの音でかき消した」などは、笑いを呼ぶかもしれないが、おぞましい、ザラっとした後味が残るだろう。その意味で本書は、「21世紀の歯医者嫌い」には、やや刺激が強すぎるかもしれない。(中山来太郎)
【くちコミ情報】
業界の人達にこそ
簡単な歯科の歴史書として読んで面白い本です。歯科医学は若い学問なので歴史というとらえ方はあまりされていません、しかし最近のように歯科医学の進歩が早くなりますと、臨床家として、その技術や材料が本当に患者さんの利益になるかという事を批判的に判断する必要が生じてきます。その時歴史的視点が必要なんだと思います。もちろんこの本だけでは不充分ですが、ただの雑学を得る本としてではなく、自分の歯科医師としての幅を広げるきっかけとして、役に立つと思います
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歯の美しさについて気付かせます
世のエステブームに何故「歯」が取り上げられぬのか不思議に思っていたが、この本は、歯を美しく保つ手入れ法を教えてくれる。 磨き方や歯を汚す食品についてやその後の手入れ、歯を白くする(これぞ筆者の仕事)審美方法について。 審美歯科の選び方も行くと決めている方にとっては、参考になるでしょう。 但し、筆者も仕事優先で考えなければならないため、歯並びの矯正のような本質的なことよりも、ホワイトニングを強調していたり、「粘膜や舌に流れる(と害を及ぼす)可能性があるからです」と自ら記すホワイトニングジェルを、歯の表面に使用する際の危険性については、触れられていないのはひっかかリます。
とても読みやすくてためになる本
この本を読んだら、今使っているハブラシを新しいものに替えたくなります。そして夜は10分以上かけて歯を「洗う」のです。歯によい食べ物&飲み物、歯を汚す食べ物&飲み物も紹介されています。
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