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環境問題を解決する次代のエネルギーシステムと目され、自動車エンジンへの実用化でも話題になっている燃料電池であるが、その注目度に比べ、詳しい内容についてはあまり広く知られてはいない。本書は、そんな燃料電池を基礎から教えてくれるものだ。 取り上げているテーマは、燃料電池の技術進展の経緯、基本的な原理、燃料電池の種類、暮らしのどの場面に生かされるか、自動車の方式にはどんなものがあるか、普及への課題など。これらを70のトピックスに分け、すべて図表入りで解説している。 原理については、水の電気分解の逆、つまり水素から電気エネルギーを取り出すのが燃料電池だと説明している。電気分解や乾電池の図解と比較しているのでわかりやすい。固体高分子形、リン酸形、アルカリ形など各方式の区別も非常に丁寧。また二酸化炭素の排出が抑制でき、高い発電効率をもち、排熱を有効利用できるコージェネレーションシステムであること、安全性やコスト、法整備の面で課題が残ることなど、画期的な部分とネックになっている部分が理解できる。図表はカラーで見やすく、複雑なシステムがまず形として目に飛び込んでくるのがありがたい。 「水素社会」を実現する燃料電池は、社会を根幹から変えるインパクトをもつことが本書からわかる。産業界が経験する今後の変化や、暮らしにどんな恩恵がもたらされるか、手がかりが得られるはずだ。(棚上 勉)
【くちコミ情報】
最新動向のエッセンスが楽しめる
浅く広く、専門外の人でも容易に読めます。 最近の動向などにも触れている点も注目です。
燃料電池の解説書の中で解りやすい一冊
トコトンとまではいきませんが、かなり燃料電池について解りやすく書かれています。この手の本のなかではこれがオススメだと思います。図解も多いのがいいです。 ただ、技術論だけでなく、もう少しマーケティングの視点が欲しいと思いました
わかりやすい簡単な内容
燃料電池とはなに?そんな疑問から解決してくれる本です。 絵がたくさんあり、簡単な内容でまとめられているので 燃料電池の初歩を知りたい方にお勧めだと思います。
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【くちコミ情報】
立体的
立体的な理解が必要なこのジャンルを立体的に記述している。 地政学的要因、経済的要因の兼ね合い。かつての東西冷戦を 引きずっている事実、旧ソ連内での力関係を一部温存している 事実。中国の擡頭。外資の進出。鉱床発見→油田開発とパイプ ライン建設の関係。 こうした内容を地理的な関係を意識しながら理解させる内容を 備える。それだけに、読者は時間軸・空間軸を伴う理解を 求められ、本文中の地図・(簡単だが)年表と対照させて 読むことを求められる。それだけの良書。 東洋書店のこのシリーズは良作が揃う。
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【くちコミ情報】
340キロ離れていても致死的な被害が生じるとは・・・
16キロトンの広島型原爆(空中爆発)では,ゼロ地点を中心に半径500メートル以内に78人の生存者がいた(生存率0.36%)。ゼロ地点から南西約170メートルのコンクリート製建物地下にいた野村英三さんも,生存者の一人である。こんなに爆心地近くにいても,条件次第では生き残る可能性があるとは驚きだった。 なお,500メートル地点での生存率は10%,2250メートル地点での生存率は90%,4キロメートル地点では99%となっている。 半径5キロメートル圏内には30万8000人いたが,内18万7000人が生き残った(生存率は61%)。 一方,ビキニ環礁での水爆実験(15メガトン。地表爆発)で被爆した第五福竜丸は,ゼロ地点から150キロ前後離れていた。 15メガトンの地表爆発で,実効風速毎時30キロ,4日間の積算線量を元に線量予測をすると,ゼロ地点から風下340キロまでが線量レベルA(4シーベルト以上の線量で,致死的)と考えられる。 広島型と比べ物にならないほどの被害であるが,これは,核爆弾の威力そのものの違いとともに,地上爆発では放射線を含んだ灰(ビキニ環礁の場合,珊瑚礁のかけら)が広範囲に舞い散るためである。 放射能というと無条件に「怖い」と思う。 確かに,340キロ離れていても致死的な被害を与え得るという恐ろしさがある。 他方で,爆心地から500メートルしか離れていなくても生き残った人がいる。 核爆発による被害の実態を平易に説明してくれる,いい本だった。
核議論の健全化の一助になる本
政治的現象として語られる「核」問題を政治抜きで語る非常に珍しい本です。 核爆発に伴う健康被害や建物被害など、様々な被害について科学的に検証するもので、これらの知識を得ることは、より善く且つ生き残るための防衛議論の一助にもなると思います。また巻末付録のフランスの核防護部隊の資料は有益です。 この本は科学的記述が多いため、読者には多少とっつき難い面もあります。科学的記述を後回しにして最終章の東京への核弾道ミサイル攻撃のシュミレーションから読むといいと思います。 【おススメな人】北朝鮮の核兵器保有が気になる方 ※合わせて読むといいと思います。現状を知っておくことも大切です。 図説 ニュースの裏が見えてくる!「核」の世界地図
「想像できない」、「よくわからない」に効く
過去に2度の核攻撃を受け、また現在、電力の相当部分を原子力発電に頼らざるを得ない日本(おまけに地震大国である。なんてこった)。 そして諸外国の核兵器にターゲティングされている現状。 1999年の東海村JCO臨界事故にみられる原子力管理体制と行政の杜撰さ。 原油高騰、地球温暖化による世界的な商業用原発建設増加傾向。 核に関する不安要素は増える一方だ。国民全員がもっと原子力の科学的知識を共有し、核防災 について備えることが喫緊の課題ではないかと強く感じた。 しかし内容が内容だけに無知な自分にはやや難解だった。 無理な注文かもしれないが、著者には更に噛み砕いた表現で小中学生向けを想定した入門書シリーズに取り組んで欲しい(これ以上省略はきかない、、か?)。子供のうちに関心を持たせたいし、日本では核・原子力はあまりにも情緒的に(政治的にも)扱われていると思うからだ。核武装も含めた原子力議論は一定の科学的知識無しには非常に危うい(自分はバリバリの核武装論者なのだが)。本来なら政府・行政・電力会社が率先して啓蒙するべきだが悲しいことにかれらには説得力が皆無なのだ(ポジショントークに終始しているし、大多数の国民は今の政治家や官僚の手腕を基本的に信用していないと思う)。原子力はいまだ完全に制御できない技術である。原子力行政や核管理、それに携わる組織に常に国民が目を光らせていくしかない。面倒だがこれは現在に生きる有権者の義務だと思う。 この本は特に政治家には是非読んでもらいたい。 最悪の事態を想定し、それに備える体制を確立・強固にしていくこと・原子力に関する科学的知識の普及、これらは戦後長い間放置されてきた。もはや政争や利権の具として遊んでいる場合ではないのだ。市井の人々は生活するのに忙しく手いっぱいなのだ。選挙で選ばれた以上、きっちり仕事をしてもらいたい。 他の高田氏の著書「世界の放射線被爆地調査」「東京に核兵器テロ!」もおすすめである。
核ハザード理論の啓蒙書
核攻撃を受けたとき、実際にどういうことが起こるか過去の事例から分析し、またその時の対処法(生存率を高める方法)について述べた本です。 読んでいくと、意外な事実に驚かされました。たとえば…… * 爆心地に近くても意外と初期生存率が高い(広島型だと爆心地から1kmで40%が生存) * 空中核爆発と地表核爆発では被害が異なる。地表核爆発の方が核汚染が深刻である。 * 短期核ハザードを回避できれば、以後の寿命短縮効果はほとんどない。 など。 最後に、東京都心(永田町)に20キロトン級の核爆発災害が起こった場合の予想シミュレーションが掲載され、その際の「7つの自衛策」が提案されています。 知識的には大変おもしろい本でしたが、この知識を活用する機会が無いことを祈ります。
もう一つの現実論:「核爆発で全て終わり」ではない!
北朝鮮の核兵器保有の現実に対処すべく、日本の「攻め」核保有議論もなされるべきという議論は起こったが、いざ発射・着弾にどう準備・対処すべきかという議論は、殆どゼロだ。 (どうせ核は飛んで来ないという本音が透けて見えるが、恐ろしい油断と無責任としか言いようがない) 従って、科学者で専門研究家である著者によるこの本は、核のもう一つの現実「守り」について触れた時局を得た貴重なものである。 実際の過去の核爆発災害の分析や、科学的な核爆発の理論を通して、一般的な「核爆発に対しては何をしても無駄」という概念が誤りであり、準備や着弾前、2,3分の対処だけでも生死や被害に大きな差違が出るのだという事を、「目から鱗」に教えてくれる。 考えてみれば冷戦時代、欧米は着々と核戦争の被害を最小に抑えようと準備してきたのに、日本は全くさぼってきた。著者の提言する自衛策や政府の問題点、フランスの対応プランは、貴重だ。防衛、防災・消防関係者は是非一読願いたい。 *電磁パルスの情報通信に対する影響に具体的に危惧を示した一般書籍は、これが初めてだと思う。この項だけでも一読の価値あり。
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原発のことを本当に知るために
日々のニュースや友人たちとの会話の中に原発問題が出てくる機会など、そうそうない。 原発の危険性を訴えるというストレートなメッセージは今のメディア(特にテレビ)からはほとんど感じられない。 もっともっと今を生きる働き盛りの人たちや主婦やあるいは子供たちにも、この問題を知ってほしい。 そして自分には何ができるのかを考えてほしい。 鈴木京香がきれいなので、某電化CMをつい、うっとり見てしまうような私ではありましたが、それはそれとして、そういった表向きのきれいな宣伝とは別に、現在の日本のエネルギー源について、その可能性と危険性について、もっと多くの人が知る義務があると感じました。 この本はそういったことを考える入り口として、わかりやすく簡潔に問題提起をしていると思います。是非ご一読を。
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快適!!太陽生活
地球温暖化が危惧される昨今、有望な決め手となる対策はこれと言って無いのが現状です。本書は私達に新たな選択肢を与えてくれます。
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さっそく読んでみました
太陽電池作成のための部品のメーカー名や品番等の記載があり、実際に取り寄せをして試作するには大変便利です。夏休みの工作にぜひ採用したいと思います。
ベランダ太陽光だけでなく
本書は簡単に設置できるベランダ太陽光の作り方について書かれている。 本を見ているとなんだか自分でもできそうに感じた。 ただ、本書はベランダ太陽光だけにとどまらない。本格的な屋上大型太陽パネルの設置(ただし、これは電力会社との接続{系統連系}工事がともなうので素人にはできないが。や太陽熱温水器、小型風力・バイオマスなどにも触れている。最後にエネルギーをもう一度良く考えようと訴えている ちょっと本のタイトルと中身に相違を感じるが、身近でできるエネルギーシステムの紹介としては参考になるかもしれない
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べつに・・・
新聞やニュースを見ていれば 得られる情報ばかりが羅列されている。 文章もあまり上手ではないので読むのに疲れる。 新聞やニュースを見るのが億劫で バイオエタノールのことなど まとめて情報を得たい人には良いかもしれない。 新たな発見はナシ。
やや政治的にすぎる
本書には多くのことが書かれているが、評者の読後感で記憶に残ったのは、 1、京都議定書はEUに有利であり、アメリカ・カナダなども破棄しており、 日本だけが一方的に不利益な内容を突きつけられている、 2、バイオエタノールなどの生産には、 生産量以上に石油資源が投入されているため、少なくとも現在のところはやめるべきである、 3、日本は食料自給率が40%以下、穀物では25%と低いため、 今後はこの状態を改善するべきである、 4、日本は広い経済的排他水域持っているため、 今後の食糧危機の時代には、水産資源の開発などを目指すべき、 などなどを主張している。 評者は、1は事実であるものの、あまりにヨーロッパ人をマキャベリアンに見過ぎており、 サピオの特集であるかのような錯覚を感じる。 2は、完全に納得するし、むしろ、特定のエネルギーへの政府補助や目標などは さけて、完全に市場原理に任せるのが、もっとも効率的で低所得者にもやさしいと考える。 3については、著者も指摘しているように、東京では自給率は1%にもみたないのであるから、私はこれは問題ではなく、国際協調でいけば問題はないと考える。 むろん、これは著者の1のサピオ論調とは合わないことは間違いない。 4は、ご高説もっともだと思うので、食糧がもっと爆騰して、 本当に食料が地上で増産、輸入できないのであれば、 日本でも価格インセンティブによって危機感が生まれ、 穀物のようなワカメなどが栽培されるようになるだろう。 ちょうど、近畿大学がマグロ養殖に成功し、私が名古屋でたべているように。 全体として、著者である武田氏の専門知識を背景として、自然科学的な説明は面白いのだが、 価格メカニズムへの理解、あるいは信頼がまったく存在しないのは残念である。 過去には、石炭枯渇の杞憂をはじめ、多くの「問題」があり、そういった認識が 結局は相互の猜疑心を生み、ブロック経済と世界大戦につながったのではなかったのか? とはいえ、おそらくは多くの人にとって取っつきやすく、軽く読めるのはすばらしい。
各国別のエネルギー、食料、環境問題のまとめ
トウモロコシから作るバイオエタノールは、石油枯渇と、地球温暖化を背景として、 近年、急激に生産が盛んになってきた。 地球温暖化は全地球的規模でみると、食料の増産に結びつくようなメリットもあり、 そう差し迫った問題ではない。 バイオエタノールは、パンがあまったからといって、暖炉にくべるのと同様、もったいない。 (エネルギー効率から見れば約五分の一となってしまう) 私達は、必ずやってくるエネルギー問題(石油の枯渇)と食糧問題を、バイオエタノールに 頼ることなく解決しなくてはいけない。という主旨。 国別の(1)エネルギー問題(2)食料問題(3)環境問題(京都議定書)への取組みが 各章にバラバラに出てきますのでまとめてみました。ご参考にどうぞ。 アメリカ (1)当面は他国の資源を買うことにより、自国の石油資源を温存する戦略をとっている。 (2)トウモロコシ、小麦、大豆の大生産国。食料問題では非常に有利な立場にいる。 (3)8%の二酸化炭素の排出削減が課せられたが、議定書を批准していないので、当面 国内に影響はない。 ロシア (1)石油は世界第二位、天然ガスは世界第一位の生産を誇るエネルギー大国。 (2)ウクライナの独立と経済発展により、食糧自給率は下がりつつある。 (3)共産主義時代のデータが不明確。元になる基準値が低いため、排出権を大量に販売 することができる。 ヨーロッパ (1)北海油田が枯渇し始めたため石油の輸入が増えつつある。 (2)フランスは農業国、イギリスでも自給率は100%程度、ドイツは工業国だが日本 ほど低くはない。 (3)議定書が90年を基準としているため、旧東欧諸国との域内の交換で7%の削減義務 は楽に達成でき、排出権を売ることができる。 中国 (1)石油の生産量は多いが、人口比少ないため、世界から戦略的に資源を購入中。 (2)小麦、米の生産量は多いが人口も膨大。経済発展に伴い食料輸入国になりつつある。 (3)アメリカに次ぐ二酸化炭素排出国であるにも拘らず、削減義務はない。 日本 (1)全て海外に依存する。 (2)食料の自給率は約40%。先進国中、断トツに低い。 (3)議定書により、実質的に二酸化炭素の削減義務を負ったのは日本だけ。 日本は、当面は地球温暖化問題など忘れ、エネルギーと食料の確保に全力を上げるべき というのが武田先生の意見であり、私も全面的に賛成。
食べ物を燃料にすることの愚かさを冷静に検証されております
武田先生の著書では、一貫して 石油・石炭=親からの遺産 太陽を利用した植物=月給 の考え方があります。 商品先物相場をやっている、相場オタッキーな(私も)人は分かるけど 今、穀物相場が急騰しています。この原因の一つがバイオエタノールにある。 食料である穀物を、わざわざ無駄な石油エネルギーを大量に投下して エタノールを作りこれをガソリンに混ぜて利用する・・・ 実に愚かで横暴な政策です、この政策を日本にも押し付けるなよ!米国。 武田先生が分かりやすく解説したのがこの本。 大きな目で見ることの大切さを忘れた人は 割り箸を止めて象牙の箸を使ったり(笑)、ペットボトルのリサイクルでさらに石油を 余分に使ったりして、余計にエネルギーの無駄遣いをしています。 簡単に再生が利く植物エネルギー=木材を使うと環境破壊だと罵る左巻きの連中。 エコロジーです!ロハスです!というと売り上げが上がるのを知っている企業。 環境をネタにしたエコヤクザに注意。 見せ掛けの地球に優しいという台詞を聞いたときはまず疑ってかかるぐらいの 気持ちでいましょう。 竹本淳一
学校の教科書よりも「教科書」
社会の教科書とも言えるし、バイオエタノールの教科書とも言えます。 とにかく総合的です。 武田教授のように物事を総合的に捉えられる政治家、科学者が施政者となっていないために、日本の将来には夢がありません。 それほど著書に挙げられる日本の現状を示すデータ、政策は悲惨なものであり、普段、森に対して「木」しか見れていない我々にとっては衝撃的で、リアリティがあり、自国のことで恥ずかしいのですが、面白い。 その調査力には恐れ入るばかりですが、何よりこの著書の素晴らしい点は、そういった悲観論だけをあげつらうのではなく、それに対して我々はどこへ向かうのか、有限のエネルギーを使って、いかにして無限の価値を手に入れるかについて、科学的に、現実可能な手法を示唆している点だと感じます。 かつて、また、今なお日本人の心に眠る魂を評価し、その国民性を失い、今の悲惨な現状をもたらした欧米文化の導入を指摘し、日本国土の有利性を説いています。 特に海洋の価値を含めた国際比較のデータの独創性は素晴らしいと感じました。 どう考えたらそのような発想が浮かぶのか。学問の大切さ、論理的に積み上げる大切さを感じました。
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